ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

紅葉の長岳寺(11月12日)

2009-11-13 08:31:12 | 旅日記
雨は上がりましたが今日も曇り空です。
買い物のついでに「山の辺の道」沿いにある長岳寺に寄り道しました。
いつも竜王山に登るときに車を置かせて頂くのですが、拝観するのは
久しぶりです。



駐車場横にある「根上がりの松」



大門を入ってしばらく行くと、平戸ツツジの生垣に真っ白な花が二輪、
寄り添うように咲いていました。



受付を済ませ庫裏(旧・地蔵院、重文)の美しい白壁の横を進みます。
「そうめん」の字が見えますが、この時期は暖かい「にゅうめん」が
供されます。何度か食べたことがありますが、大和名物の「三輪手延べ
そうめん」の味は、(特に山の帰りは)なかなかのものです。



日本最古の鐘楼門。
824年、空海が創建した当時からの唯一の遺構です。



放生池に影を写す本堂の屋根とカエデの赤。



1783年再建の本堂には、重文の阿弥陀三尊、多門天・増長天などが
安置されています。
バスで来た団体の人たちと一緒に、住職からこれら仏像の説明を聞きました。
ちょうど秋の「大地獄絵開帳」の期間中で、続いて9幅並べて全11mの
地獄図の絵説き。
ブラックユーモアを交えて1時間弱。やや寒さを感じる説法でした。



急な石段を登ったところにある「大石棺仏」(弥勒如来)です。
このお寺の裏は竜王山に続いていて、山腹に竜王山古墳群があるほか
周辺にも数多くの古墳が点在しています。
この石棺仏はその古墳の石材を利用したものです。



ここから更に上へ山腹を縫うように八十八所の遍路道が続いています。
石仏が安置された小さな石の祠がずっと並んでいます。
前に歩いたことがあるので、今日はこの辺りから引き返しました。



今は庫裏として使われている旧地蔵院は、かって48あった塔頭で唯一
現存している建物です。
その小さいが美しいお庭を拝観して、本堂の普賢延命菩薩に手を合わせて
大門をでました。

2 コメント

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三輪手延べそうめんと紅葉 (ciao66)
2009-11-14 16:43:27
山の辺の道は20年以上前に歩いたことが有りますが、とてもいい散歩道でした。
でも残念ながらどこをどう歩いたのか、判りません。
このお寺は記憶にないので行っていない感じです。
三輪手延べそうめんと紅葉の写真はなかなか雰囲気が有りますね。
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山辺の道 (変愚院)
2009-11-14 21:49:04
わが国最古の道「山辺の道」は桜井の海柘榴市(つばいち)から
奈良・高畑町まで全長約26kmあります。
普通ハイキングなどでよく歩かれるのは三輪の
大神神社から天理の石上神宮までです。
特に石上神宮から北へ弘仁寺を通り高畑へは、人気が少ないですが
静かでいい道ですよ。
ただし、一日では少ししんどいですね。
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