ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

菜種梅雨の合間にお花見のハシゴ(2015.04.04)

2015-04-05 17:45:30 | 花日記

2011年にイタリア旅行で知り合った仲間たちと、毎年何度か顔を合わせてハイキングと飲み会を楽しんでいます。今年初めてのイタ友会は私が幹事で奈良で行いました。

8時半、参加者9人が近鉄奈良駅に集合して氷室神社へ歩きます。「奈良で一番早く咲く」といわれる早咲きの枝垂れ桜は早や、見頃を過ぎていました。

平城遷都(和銅三年・710年)の時、春日野に造られた氷池(製氷用の池)や氷室(氷の貯蔵庫)の守り神として祀られたのが始まりで「氷の神様」として有名ですが、平城京東山一体の守護神でもあり、古都に春を告げる桜が境内に咲き乱れています。

シカくんに見送られて浅茅ヶ原園地を通り抜けて、

 

鷺池に浮かぶ浮見堂を鑑賞…

八角形のお堂が桜の花と競うように池の面に影を落としています。

荒池の畔からは興福寺五重塔とサクラの競演

奈良ホテル横から奈良町へ下り、元興寺の拝観。行基葺きの屋根に桜が降りかかっています。

奈良町資料館から猿沢池に歩き、午後から参加の二人と合流して近鉄駅前で春の宴。飲んで食べて楽しく過ごした後、解散しました。7人で酔い覚ましにカラオケ店へ。

更に途中まで一緒だった二人を夕暮れの郡山まで引っ張りました。

大和郡山城址は「日本桜百選」に選ばれた桜の名所です。

今、天守台の改修工事が行われていて柳澤神社より奥には行けませんが…

夜間はライトアップされて、七色の灯りが桜を照らします。

幻想的な美しさに見とれるうちにポツポツと雨が降り出したので、ようやく花に酔った一日の行楽を終えました。


2014年の想い出(5)矢田丘陵の花

2014-12-25 10:59:48 | 花日記

矢田丘陵は生駒山系と奈良盆地の間に平群谷を挟んで並行して走る100~300m級の低山の連なりです。
我が家から歩いても30分で行けるこの里山も、近年次第にその自然の姿を変えつつあります。今年この丘陵で見た花の一部をを月ごとにまとめて見ました。まだまだ珍しいと思われる花もあるのではないでしょうか?ただし桜や梅など目立った花は省いています。

3月の花 上から時計回りにクロモジ、ヒサカキ、ショウジョウバカマ、アケビ

4月の花 1.ウワミズザクラ  2.シハイスミレ  3.オドリコソウ  4.ギンリョウソウ

5月の花  1.センダン  2.キンラン  3.キングサリ  4.ギンラン

松尾寺のバラ(5月)

6月~7月の花  1.ミヤコグサ  2.ウツボグサ  3.ネジバナ  4.サワフサギ

矢田寺のアジサイ(6月)

松尾寺のユリ (7月)

8月の花 1.ウバユリ 2.コオニユリ 3.キセルアザミ 4.アキノタムラソウ

9月~10月の花  1.センニンソウ 2.クズ  3.ヒガンバナ 4.ノジギク

矢田丘陵のキノコ(9月) 下左. アミガサタケ  下右.ルリハツタケ

法起寺三重塔とコスモス (10月)

11~12月の花 左上から時計回りに…フデリンドウ、ススキ、ヤクシソウ、???

矢田寺遍路道の紅葉(11月

 

 

 

 


2014年の想い出(4)遠近の花

2014-12-23 17:16:30 | 花日記

 今年も遠近の花を見て歩きました。「年は唯黙々として行くのみぞ 虚子」

 
大阪城のサクラ4月 8日)ここ7年ほど通院の帰り道に花を見て帰ります。大手門から入って天守閣を仰いだ後、玉造口を出て森ノ宮駅まで歩くのですが、年々外国からの観光客が増えています。
 
 
清住カタクリの里4月11日)丹波市清住にカタクリの大群生地があります。北近畿豊岡道を氷上ICで降りて家から2時間余りで着きました。二つの群生地には春の妖精カタクリが緩やかな斜面一帯に咲き乱れています。驚くほどの数の多さでした。

 
丹波の正倉院といわれる達身寺の庭園も拝観しました。


 
近江富士花緑公園(4月23日)三上山から下山して、満開のボタンザクラの下で最後の花見をしながらお弁当を食べました。
 
 
丹波の花巡り(5月6日)日帰りバスツァー。まずは花菖蒲で知られる永沢寺(ようたくじ・お寺の名前ではなく地名でした)へ。この日は牡丹園をみました。
 
 
次に市島町にある「九尺ふじの寺」白毫寺を拝観。薄紫色の幕を垂らしたような120mに及ぶ長い藤棚が出迎えてくれました。
 
 
最後は朝来市和田山の総延長は500mもある白井大町藤公園と、五月晴れの丹波の花を存分に楽しみました。
 
 
金剛峯寺のシャクナゲ(5月17日)高野三山巡りのあと、金剛峯寺へ行きました。緑に苔生した桧肌屋根の下の白い「かご塀」が、夕陽に照らされたシャクナゲで仄かにピンクに染まっています。
 
 
大阪舞洲ゆり園(6月19日)大阪湾を見下ろす台地に200万輪と言われる様々な品種のユリが妍を競っています。
 
 
快晴で真夏の日差しでしたが、美しいユリの花を愛でながら爽やかな海からの風を受けて歩き、それほど暑さを感じませんでした。
 
 
白山の高山植物(8月2~3日)3度目の登拝ですが、今回もいろいろな美しい花に出会えました。そのごく一部です。
1.イワギキョウ 2.シナノキンバイ 3.ハクサンコザクラ 4.クロユリ
 
 
依水園(11月13日)奈良東大寺近くの名勝に指定された日本庭園です。江戸時代前期に作庭された前園から明治に作られた後園へと顔も染まるような紅葉の中を歩きました。
 
 
東大寺南大門の屋根が見えます。その向こうから覗くのは若草山です。

今日も山野草の楽園へ(2014.05.14)

2014-05-15 10:55:04 | 花日記

桜井から十一面観音で有名な聖林寺を経て談山神社へ続く県道37号線は、かっては多武峰街道と呼ばれました。神社への分岐を見て、さらに南へ坂道を登ると新鹿路トンネルが口を開けています。

このトンネルを抜けると吉野町ですが、トンネル手前の旧鹿路トンネルに向かう道に入るとすぐ、こんな標識に出会います。下のオブジェには「ろくろかめ石」と書かれています。

細い道を少し下ると美しい花に彩られた「鹿華苑」です。

個人のお家ですが、桜井市のホームページによると3反の土地に40種の花木、60種の山野草が植栽されていて、四季それぞれの花を見ることができます。

1.ヤマツツジ  2.オオデマリ  3.モッコウバラ  4.ツツジ?シャクナゲ?

モッコウバラ

シャクナゲもまだ蕾をたくさん付けています。

シャクナゲツツジ

花車という名のモチツツジ

カザグルマの群落

1.カラタネオガタマ  2.カルミア  3.カザグルマの一種  4.タイツリソウ

1.?(この花の名前ご存じの方、お教え下さい)
2 .シ
ュウメイギク  3、ナルコユリ  4.ヤマオダマキ

フジ、シャクナゲツツジ、黄色のレンゲツ

他にもたくさんの美しい花が咲いていました。さぞお手入れも大変だろうとご苦労を偲んで、こんな美しい花園を無料で開放して見せて下さることに感謝しつつ家路につきました。


山野草の花園に遊ぶ(2014.05.10)

2014-05-13 08:12:58 | 花日記

金剛山の帰りに高天山野草園へ寄りました。

御所市高天(たかま)は古来、古事記などに登場する高天原伝承地の一つとされています。私たちがよく利用する登山道の一つ「郵便道」は、この地の高天彦神社が実質的な登山口になります。この神社は高皇産霊神(タカミムスビノカミ)を祭神とする延喜式に載る古社で、高皇産霊神はこの地を支配した葛城氏の祖神です。

この高天彦神社の近くに、山の斜面を利用して山野草が植栽されています。思ったより広い敷地内に2000本のエビネ、60本のシャクナゲはじめ、様々な山野草が咲き乱れています。

色んな種類のエビネ

シャクナゲも満開です。

1.黄色のツツジ  2.タイツリソウ  3.クリスマスローズ  4黄色のオドリコソウ

クリンソウ

ユキモチソウ

二ホンサクラソウ

美しい花に囲まれたひと時は、今日の花を見る山行の素晴らしいフィナーレとなりました。


春の妖精大群舞(2014.04.11)

2014-04-12 08:54:40 | 花日記

友人のBLOGで丹波市にカタクリの大群落があると知って、急に出かけました。8時半に家をでたのでお決まりの中国道西宮北周辺の渋滞も無くなった頃に通過、舞鶴道を北へ春日からは北近畿豊岡道を走って氷上ICで降りました。かってはこの周辺の向山、譲葉山、千丈寺山、五台山などいくつもの山に登った懐かしいところです。

「カタクリの里」の標識の案内で氷上北から西へ走ると、ICから10分あまり、家から西紀SAでの休憩も入れて2時間半ほどで、思ったより早く駐車場に着きました。

駐車場に隣接するように「カタクリの里」入園受付があります。

ゲートをくぐると、すぐ目の前の斜面一帯にカタクリの花がぎっしりと並んでいます。

残念ながら少し色が褪せた花が多くなっていましたが、蕾の花もあって暫くは楽しめそうです。順路に沿って斜面を一周して小川の辺をしばらく歩いて第二群生地へ。

通路下の小川の土手にも、こんなにたくさん咲いています。

第二群生地です。

第二群生地の方が色鮮やかな花が残り、驚くほどの数の多さです。存分に花をみて達身寺へ向かいました。


晩秋の斑鳩路(2013.10.22)

2013-10-22 11:24:23 | 花日記

いつでも見られると思っていて、のびのびになっていた法起寺近くのコスモス。
近くまで行く用事があったので、そこに車を置いて少し歩いて見に行きました。



曇り空の平日なのに駐車場には車の数も多く、カメラマンの姿もちらほら。
しかし肝心のコスモスは花期を過ぎて、黒い種子ができているものも多くみられました。

帰りに見た果物や野菜の直売所には、季節の枝豆や柿が置いてあります。そこの張り紙に
「柿喰わにゃ 鐘も鳴るめえ 法隆寺」… なぜか、江戸っ子のベランメエ調でした。


今年最後の月下美人 (2013.10.15~16)

2013-10-17 08:36:50 | 花日記

台風26号が本土に近づき雨が降り続く夜。思いがけず、また我が家に月下美人が訪れました。

二鉢に3輪と2輪付けていた蕾のうち、3輪が開きました。

昨16日夜、最後に残った2輪が咲きました。
今年も長い間、美しい姿と香りを楽しませてくれた花たちとも、いよいよお別れのときが来たようです。
ありがとう。さようなら。来年もまた元気で会いましょう。