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芝居、旅、音楽、日々のこと、いろいろつぶやきます。

しおりからとまとママまで

2005年04月26日 23時16分47秒 | 思考回路
「しおり」から「とまとママ」まで、という区切りでお願いします。
あ、どうも。鴻上です。違った、私です。
国立大教授の月給は平均50万円台、私立だと70万円台ですって。広島にいた時にある教授(40歳代前半)が「俺の給料は800万しかないんだ」ってぼやいていた事を思い出したわ。これって、少ないのかしら?いや、むしろ自慢か?彼にとっては、極々控えめな。

さて、昨日の「スーパーテレビ」を斜め読みならぬ、斜め見していた時のこと。超売れっ子ニューハーフ「しおり」が完全な女になり、それまでの華やかな生活を捨て、ただ「女」として社会で生きていこうとする姿をつづっていた。
朝に起きた尼崎の脱線事故のニュースばかりで気が滅入っていたから、それから離れたいと思いこの番組を見たのだけど、こっちもかなり沈み込んでしまう話で。ニューハーフがニューハーフとして「カラッと」生きている姿を見るのは好きだけど、もしかしたら大部分の性同一性障害の人々が抱えている「性転換」への思いを、こんな風にジメッと放送されると、共感以上に倦怠感が出てくる。これは、決して性転換への偏見とかではない。画面から見る限り、しおりさんに曇りは一切なかったように感じられた。脚色が、何気なく話をジメジメさせているのよ。・・・って、あまりよく見ていないから、断言は出来ないけどさ。
それなら、私は「あんみつ姫」のとまとママの方が素敵だと思う。とまとママは、福岡で放送されている夕方の情報番組に出演したり、深夜帯でもちょくちょく見かけるニューハーフのお方。根っからのエンターティナーなのか、明るい性格なうえにしゃべりもたつから、見てると元気になる。ここのところ湿っぽい生活だから余計にそう思うのかもしれないけれど、
「そうそう、こんな風につらいのよねぇ」
と同情心を煽るのではなく、
「そうそう、こんな風に生きていきたいのよねぇ」
と思えるような番組つくりをして欲しいと思う。

TBSの「あいくるしい」も、正直もう見たくない。うちはあの番組と同じ状況にあるけれど、「病気治って、みんな幸せ!」という結末が待っていいと、「あんな部屋、特別室しかないよ」とか、「病院抜け出すことなんかできないよ」とか、あら捜しばかりしてしまうから。「一人いなくなっても、家族みんなで助け合って生きていこう」なんて、一人欠けたら頑張る気力なんて湧くもんか!「あの人が助かったんなら、私も助かるかも」と思うのが、当の本人の心境。

mam:「『天国の階段』も『秋の童話』もどれもダメだったけど、『美しき日々』はタイトルが『奇跡』だったよね?あれは助かったん?」
me:「調べたら、ハッピーエンドだったよ」
mam:「じゃあ、見る」

こんなもんなんだよ、気持ちなんてね。
それより何より、
辛いのは、コリゴリなんだよぉ!
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