なにがあっても。

なにがあっても(ときどき再開編)。
カンボジアと影絵芝居にまつわるあれこれ。
(Fukutomi Tomoko)

「牛の皮だから・・重い」@@;) 小学校でレクデモ(1)

2017-01-26 | レク・デモ
きょうは川崎の小学校でレク・デモ。
ここの学校は何度やらせてもらっても楽しいが、今回も楽しかったー。

実はぎょっとするミスをしてしまい、準備ができたのは開始2分前。

日本からの距離とか飛行機に乗って何時間とかそんな話で始めて、雨期と乾期の話をして、小学校の写真をちょっと見せて、それから言葉。ホワイトボードにこんにちはのជម្រាបសួរ(ちょむりあぷ すお)を書いたら、「象形文字?!」「絵?!」。去年は次に「お元気ですか」のសុខសប្បាយជាទេ?(そくさばーい ちあ てー?)にしたんだけど、きょうは思いついて「私の名前は・・」(ខ្ញុំឈ្មោះくにょむ ちもほ)にしてみた。字面がおもしろいんじゃないかと思って。ខ្ញុំには「鏡餅みたい!」、ឈ្មោះは上がったり下がったりの書き順に歓声が~。ウケるとどんどんやりたくなるのだが、文字はこの辺にして。日本との身近なかかわりで、「かぼちゃ」はカンボジアから来たんだよっていう話をちょっと。

そして話を本題のスバエクに。今回は、これまでとちょっとやり方を変えた。まず、スバエクの人形をクラスごとに一体ずつ回してともかく一度みんなにじっくり触ってもらう。何でできてるか、何の人形かよく見てみてくださーい。答えは、木から始まり、動物の皮だという答えがでて、じゃあ何の皮?となったら、蛇の皮、トラの皮、トナカイの皮、鹿の皮、馬の皮(だんだん近づいてきた・・)、そしてようやく牛の皮!登場人物については、ハヌマーンを「猿」と当てた子がいてびっくり。この派手な衣装を身に着けて剣を持ってて、一件ニンゲンにも見えるデザインを、即座に猿に見えたってすごい。

5分間の動画を見てから遣いの練習。これも今年はみんなで動くのを多めにした。せっかくの体育館だしね。まずは基本のお姫さまの歩き「ちゃー・ぼんちょ」から。腰を手に当てて、いち、に、いち、に、いち、に・・・。次は人形を持っているふうに手を上にあげて。それから曲をかけてもう一度。なんだかみんなよい感じだ。そして、クラスから一人ずつ選出して(選ぶのはほんとに難しい!)舞台上でやってもらう。
空を飛ぶ「ちゅーと」は、「雲をよけたり、向かい風におっとっとってなったり、また風に立ち向かったり・・」と説明すると、それぞれおっとっと・・とやってくれる。なにか、うまい。
戦いの「ちゅーと・ちゃっぷ」は見本ということで先生に参加してもらった。先生、いきなりごめんなさい。白猿と黒猿がぶつかりあい、そのあと取っ組み合いの場面の人形に切り替わったら、「おー!」と声が上がった。え。わたしの演技で「おー」って声が上がったのは初めてかもしれない。ちょっとー、うれしいー。さて、これも大騒ぎの中、1クラスから3人ずつ出てもらって白猿、黒猿、取っ組み合いの場面、をやってもらう。

最初にやった元気な男の子が、次の組の子に「こっちはスーパー重いよ!」「向こう側にいかないと!」「向きが逆だよ!」とアドバイスを送ってくれている。驚いたのは、人形を持ったらみんな人形をもって歩いたり飛んだりすることに没頭してくれたことだ。よくあるのは、舞台に上がってひとりで使うとなると急に自信がなくなったり照れたりして動けなかったり、私のほうを振り向いてばかりになることなのだが、今回はそういうことがまるでなかった。みんなスクリーンと自分が歩く方向や、相方だけ見てた。すごい。プオンたちがレクチャーに来たら興奮して1章全部教えると言ったかもしれない。

おもしろかったのは、舞台に上がった子にひとことずつ感想を言ってもらったら「あの、牛の皮でできてるから、重かったです!」っていう感想が圧倒的に多く(^^;。どうも、何でできているか?で正解がでるまで引っ張ったために「牛」が出たところで強烈にインプットされてしまったようで。ひとりが言い出したらみんなつられて「う、牛の皮でできていて、重かったです!」。いちおう「あのね、持つところの竹が重いんだよ」と言ってみたけど、まあ印象に残る説明じゃないね・・。



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