鏑木保ノート

ブックライターの書評、本読みブログ。

本・古本のイベント情報(2017年03月中旬から)

2017年03月10日 | 本のイベント
 近畿周辺(名古屋あたりまで)の本・古本に関係したイベント情報。
 情報提供等もお待ちしています。


絵本だけの古本市
〜03/15
11時〜20時
ホホホ座にて。


地下書庫見学ツアー
2017/03/11
15時15分より受付開始
大阪府立中央図書館1階エントランスホールにて。
先着20名事前申込不要


第15回 ビブリオバトルin大和郡山
2017/03/12
14時〜15時半
テーマ「城(しろ)」
発表者:6名
観戦者:30名
大和郡山市立図書館にて。


ビブリオバトル「田辺聖子と宮本輝」
2017/03/12
14時〜15時
発表者:事前申込み
観戦:自由。申込み不要
伊丹市立図書館ことば蔵にて。


●第15回ビブリオバトル in 加古川ウェルネスパーク
2017/03/12
14時〜(開場13時半)
テーマ「兵庫」に関する本
発表者:5名(要申込み)
観戦者:25名(申込み不要・先着順)
加古川ウェルネスパーク図書館にて。


天満橋ビブリオバトル78 in 谷町空庭
2017/03/15
19時半〜21時
参加費:500円(ワンドリンク)
谷町空庭6Fにて。


たにまち月いち古書即売会
2017/03/17〜03/19
10時〜18時(最終日16時)
大阪古書会館 1Fにて。


第65回京都市民読書会
2017/03/19
14時〜
京都市内のカフェにて。


くもん出版「11歳のバースデー」シリーズ完結記念  井上林子さん×イシヤマアズサさんトーク&サイン会
2017/03/20
14時〜15時(開場15分前)
トーク終了後サイン会
MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店にて。


いまどきのブックフェア Vol.3
2017/03/18〜03/20
Impact Hub Kyotoにて。


こどもブックフェスタ
2017/03/19
11時〜16時
大阪府立大型児童館ビッグバンにて。


第2回ビブリオバトル全国大会 in いこま
2017/03/19
10時〜17時
10時〜予選
13時15分〜朝井リョウ先生トークイベント
15時〜決勝
発表者:5名
観戦者:20名
(それぞれ要申込み)
生駒市図書館にて。


近代建築と産業遺産を巡る3冊 出版記念写真展開催 北夙川不可止&前畑洋平トークライブ
2017/03/20
14時〜
ジュンク堂書店大阪本店にて。


ボンボヤージュさん『旅ボン 大阪編』発売記念サイン会
2017/03/26
13時〜
15時〜(開場は各回15分前)
MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店にて。


倉庫会 古書即売会
2017/03/24〜03/26
10時〜18時(最終日17時)
名古屋古書会館にて。


第6回 ビブリオバトルinコラボ
2017/03/25
14時〜16時
フリーテーマ
発表者:5名
観戦者:20名
(要申込み・それぞれ先着順)
千里文化センター「コラボ」にて。


●第22回 SONODAビブリオバトル
2017/03/26
10時〜11時半
テーマ「刺激」
発表者:事前申込み
観戦者:自由
園田地区会館にて。


●ツイン21古書販売会
2017/04/01〜04/08
ツイン21 1F 特設会場にて。


第12回サンボーホールひょうご大古本市
2017/04/07〜04/09
10時〜21時(最終日18時)
神戸サンボーホールにて。


写真展関連イベント*大竹英洋さん スライドトーク&サイン会*
2017/04/09
15時〜17時(開場15分前)
MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店にて。


第45回ビブリオバトル in いこま
2017/04/23
14時半〜16時
テーマ「さわやか」
発表者:6名
観戦者:40名
(要申込み)
生駒市図書館第2研修室にて。


●四天王寺古本祭り
2017/04/28〜05/08
四天王寺境内にて。


オールデイズクラブ 古書即売会
2017/04/28〜04/30
10時〜18時(最終日17時)
名古屋古書会館にて。


第35回 春の古書大即売会
2017/05/01〜05/05
10時〜16時45(最終日16時)
京都市勧業館みやこめっせ1Fにて。


名鯱会 古書即売会
2017/05/19〜05/21
10時〜18時(最終日17時)
名古屋古書会館にて。


倉庫会 古書即売会
2017/06/09〜06/11
10時〜18時(最終日17時)
名古屋古書会館にて。


オールデイズクラブ 古書即売会
2017/06/30〜07/02
10時〜18時(最終日17時)
名古屋古書会館にて。


倉庫会 古書即売会
2017/07/21〜07/23
10時〜18時(最終日17時)
名古屋古書会館にて。


オールデイズクラブ 古書即売会
2017/08/25〜08/27
10時〜18時(最終日17時)
名古屋古書会館にて。


古書の日即売会
2017/09/29〜10/01
10時〜18時(最終日17時)
名古屋古書会館にて。


倉庫会 古書即売会
2017/10/13〜10/15
10時〜18時(最終日17時)
名古屋古書会館にて。


オールデイズクラブ 古書即売会
2017/10/27〜10/29
10時〜18時(最終日17時)
名古屋古書会館にて。


名鯱会 古書即売会
2017/11/17〜11/19
10時〜18時(最終日17時)
名古屋古書会館にて。


倉庫会 古書即売会
2017/12/15〜12/17
10時〜18時(最終日17時)
名古屋古書会館にて。


更新 2017/03/10



情報募集
 この記事に載せる本関係のイベント情報を募集しています。
 近畿一円(少々はみ出していても気にしません)で、新刊古本問わず本に関係したイベントの情報やプレスリリース等もお待ちしています。

kaburaki.tamotsu@gmail.com


当ブログで紹介させていただきます。
あと、もしかしたら僕が取材に寄せていただくかもしれません。
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【書評】『メンターが見つかれば人生は9割決まる!』井口晃・かんき出版

2015年08月23日 | 生き方
レビュープラスさまからいただきました。


 仕事で成功したい。
 こういうふうに働きたい。あんな生活がしたい。

 夢、というほどでもないけれど、そのあたりのことって誰もが思ってることじゃないだろうか。

「俺は仕事はいらないんだ。こういうライフスタイルを目指すんだ」ってひともいるでしょう。でもね。どんな悠々自適なライフスタイルでも、やっぱり先立つものは必要なわけなんです。仕事で成功しているからこそ余裕があって魅力的なライフスタイルでいられる、という側面もあるわけで。
つまりは仕事での成功が、自分の人生に大きく関わってくるわけです。

 では。
 仕事で成功するためにはどうするか。


メンターが見つかれば人生は9割決まる!
かんき出版

子供がゲームをクリアするように成功する方法

7019人を指導した
エキスパート育成の専門家が教える
一流の「思考」と「行動」を身につける技術
 著者は7019人を指導したエキスパート育成の専門家。
 エキスパート育成という能力開発の仕事に携わっている著者は仕事柄、日本を含めた世界中の成功者と会う機会も多い。その成功しているひとには唯一の共通点があるんだそうな。
それは、成功者には、例外なくメンターがいる
メンターとは、あなたの理想の人生をすでに実現している、あなたのロールモデル(お手本)となる人。
そのメンターの「発言」「思考」「行動」「感情」のパターンを、最短で身につける加速学習法が、本書で紹介する“モデリング”です。
メンターの頭脳さえ手に入れれば、自己実現することは確実に可能なのです。

「人生の成功者」っていうのは、じつは能力的には僕たち一般人とほとんど同じ。じゃ一般人と成功者はなにが違うのか?

 それはお手本となるひと(メンター)がいる、ということ。なにか難しいことを決めなければいけないときでも「あのひとならこうするだろう」と一択で即決できるんだ。だから強い。


 ふまえて。
 本書の言わんとしていることはとってもシンプル。

 あなた自身が目指す人生を、すでに叶えているひとっていますよね。
 じゃあそのひとの発言、考え方、行動、「なぜそうしたのか」という感情……。このあたりをそっくりそのままマネしちゃえばいい。

 だってその行動は、あなたの人生の夢をすでに叶えている行動なんだから。いわばあなたの人生の正解がここにあるわけ。人生がゲームだとしたら、先にプレイして成功したことが書いてある攻略本がここにある。あとは素直に読んで実践すればいいだけ。

 マネしながら「なぜこうするのか」とか「どういう考えでこうしたのか」とかの方法論を、夢を叶えているひとから学べばいい。そうやって成功したひとの「成功者の頭脳」を自分の頭にインストールすればいいだけ。


 簡単でしょ?

いいとこ取りをやめて、たったひとりから“バカになって”学ぶ

 いや、まぁ、たしかにその通りなんだけれど、人間、なかなかそんなバカ正直にはできないもんですよね。それにマネしようにも、目指すあのひとの発言とかどう考えてこの行動をとったのか、ってのはなかなかわからないもので。


 お手本になる人をどうやって見つけて、どんなふうにマネをして学ぶのか。
 本書はそのあたりのノウハウがぎゅっと詰まった本です。

 本を読んで教えてもらったら「ま、たしかにそうだよな」と思える方法が簡単な言葉で紹介されている。
 これ、とてもすごいことなんだ。僕もライターという、ひとに伝える仕事をしていて思うんだけれど、簡単な言葉を伝えて納得させるっての、なかなかできませんよ。きっと著者の数々の成功者を育てた経験に裏打ちされているんでしょうね。

 そんでもって。
 最後には、指標となるメンターから学んだあと、それをふまえて自分の人生を歩き出すためのノウハウで締められている。あとはあなたの人生を変えましょう。そして、ともにパートナーとなってさらに成功しましょう、と。


 著者・井口晃氏は、育てることに喜びを感じるひとなのかな。
「教えたらライバルが増えるからヤダ」とかミミッチイことを言わないんだから。
 とても大きくて優しいひとなんだろう。


 著者は7019人を指導した、エキスパート育成の専門家。
「育成のエキスパート」ではなく、「エキスパートを育成する専門家」だ。

 
メンターが見つかれば人生は9割決まる!
かんき出版



 ねえ誰か。「黒髪眼鏡の図書委員とキャッキャウフフする人生」を叶えてるひと、知りませんか?
 僕ぁそのひとのすべてを学びたいんだいま。とても。


→【本がもらえる】レビュープラス
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【書評】『天皇家99の謎』歴史の謎研究会編・彩図社

2015年08月08日 | 歴史
 天皇家の初代神武天皇からの「欠史八代」とか、継体天皇はじつは……という系の話、僕は大好きなんだ。


 そんなわけで本書。
天皇家99の謎
彩図社


 表紙に神武天皇像があるので、僕はもうちょっと難しめな歴史本なのかなと思って開いたのだけれどそんなことはなかった。天皇にまつわる謎と雑学の本。


 一番最初の謎は『そもそも、天皇家とは?』。
 日本国憲法第一条の「天皇は、日本国の象徴であり云々」ってアレなんだけれど、じゃあ象徴ってなんなんよ? って部分をコンパクトに解説してくれる。
 見開きで右ページに解説を、左ページには図版をのせているつくりでサクッと読めてわかりやすい。

 ほかにも第一章では『天皇家はなぜ苗字を持たないのか』とか『天皇家の人々は日本国の「国民」か?』、『天皇家の家紋はなぜ菊になったのか?』などなど、身近だけれど、「そういえばこれってどうなんだろう?」という謎が紹介されている。


 ちなみに。
 天皇家の家紋が菊というのはみんな知っている。パスポートの表紙も菊の紋だし戦時中には戦艦大和とか軍艦の艦首にも菊紋がついてたりもする。だから僕はてっきり日本という国の家紋のような……なんていうんだろう、国旗とはまたちがう日本の公式エンブレムのようなものが菊なんだと思っていたんだけれど、これ、違うんだそうだ。

 天皇家の紋が菊と決められたのは1873年の太政官布告ことで、それまでの天皇家は竹・桐・鳳凰の紋様や桐の紋様を家紋にしていた。

 そんでもって、現在の日本国の公式エンブレムも菊じゃない。
 「五七桐花紋」といって、桐の葉っぱの上に三本の枝があって真ん中が七つの花で左右が五つの花というデザインなんですよ。→五七桐花紋(Google)
 ってこれ、『信長の野望』の豊臣家の家紋じゃないかっ。


 天皇家に関係して、天皇家以外の雑学もあちこちにちりばめられていてさくっと読めた。それで本体価格537円のとても安い本だね。
 装丁はコンビニとかに並んでいるペーパーバックを思い浮かべていただければいい。カバーのついていないああいう形の本だ。


 このあとにも天皇家の謎はたくさん出てくる。

 第二章では天皇の実際の仕事と家計。
 毎日分単位のスケジュールで公務をこなし、天皇家に伝わる数々の儀式をいくつもやっているからすごい。天皇は超多忙なんだ。あと皇室にはどれくらいお金がかかってるのかとか「即位の礼」ってどういうものか、一般参賀には誰でもいけるのか、っていう疑問も説明されている。そうだったんだねー。

 三章、四章では日本史を彩ったいろいろな天皇の事跡や謎。
 神話時代から太平洋戦争末期の昭和天皇にまつわるエピソードまで、歴史上の「天皇の謎」に迫る。欠史八代も継体天皇も出てくるよ。あと最年少天皇とか在位最長の天皇なんかの情報もある。在位最年長は激動の近代を生きたあの天皇なんだ。

 最後、五章は天皇家の日常と未来。
 天皇陛下っていつもどんな料理を食べてるの? とか、皇族にも恋愛や結婚の自由はあるのか、とか昭和天皇と今上(平成)天皇のご趣味は? 競馬で「天皇賞」があるのはなぜか? といった身近な話題だ。


 どのページもすぐ読めるので、どこから読みはじめてもいいしどこでやめてもいい。電車の中とかで読むのにピッタリかもね。


 世界でも類を見ないほど長い歴史をもった天皇家。
 その天皇家にまつわる歴史の謎からちょっとした雑学まで。

 サクッと読めて楽しめる本だ。

天皇家99の謎
彩図社



→【本がもらえる】レビュープラス

●こんな本も
『日本史の大誤解 激動の近代史編』夏池優一・彩図社
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【書評】『セデック・バレ』嚴云農(イェン・ユンノン)・魏徳聖(ウェイ・ダーション)・出版ワークス

2015年06月13日 | 歴史
株式会社出版ワークスさまよりご献本いただきました。


セデック・バレ
出版ワークス
抗戦か、
降伏か――

セデック族屈指の勇士、
モーナ・ルダオが
戦いの狼煙を上げる


台湾中部の山岳地帯に暮らす誇り高き狩猟民族・セデック族。
1985年、日清戦争で清が敗れると、彼らの住む土地にも日本の統治は拡大。部族たちの平穏な生活は日々奪われていく。
それから35年、部族の有志たちがついに立ち上がる。集落を統べる頭目、モーナ・ルダオは一族の尊厳を胸に秘め、仲間たちとともに日本軍に抗戦する。だが、蜂起軍は日本軍が誇る近代兵器の前に花びらのように次々と散っていき……。
 1985年。
 日清戦争のあとに交わされた下関条約により、台湾と澎湖《ほうこ》列島の日本への割譲が決められる。以後、台湾は日本領として日本の統治下に置かれた。

 このすこしあとの1930年の10月27日。
 台湾原住民による、日本の圧政に反発した大規模な抗日暴動事件(霧社《むしゃ》事件)が起こる。これは歴史的事実(→Wikipedia)だ。


 本書は、
 その実際にあった霧社事件の頭目、モーナ・ルダオの物語だ。


 台湾で映画化され、台湾でノベライズされた作品を日本語に訳したのが本書になる。


 譲ることのできない尊厳を胸に戦った部族の、熱い物語だ。

セデック・バレ
出版ワークス

 一八九五年、モーナ・ルダオは十三歳だった。
 台湾の山岳地帯には土着の「セデック族」という狩猟民族が住んでいた。

 彼ら狩猟民族のセデック族には首狩りの風習があった。
 ひとことで「首狩り族」というと、なんだか「未開のジャングルに住んでいて探検に訪れた文明人を見つけると容赦なく襲ってくる理解不能の部族」というイメージがあるんだけれど(僕はいったいなにを読んでこんなイメージを持つにいたったんだろうか?)、実際はもちろんそんなわけじゃない。

 彼らには彼らなりのきちんと筋の通ったしきたりと、祖先の霊を祀る風習を守っているだけなんだ。
 祖霊の見守る森で狩りをして生きるため、他の部族との縄張り争いもある。
 一族を養うためには縄張りを死守しなければならないわけで、戦士として誇りを持って戦い、その結果としての首狩りがあるんだ。これは大人になるために避けて通れない通過儀礼でもあるし、さらには死後、祖霊の待つ虹の橋を渡るために絶対に必要な行動でもあった。だから狩ったあとを辱めるようなことはしない。憎い他部族の首であっても、いままでの恨みはなくなり、自分たちの仲間として、見守ってもらう対象としてきちんと敬った。
 つまり、これは確乎とした彼らの宗教なわけだ。
 種族の強大な戦闘力を維持するため、セデック族は男の子たちに大きな責任を与える。勇敢に戦闘に向き合うことを学び、自らの刀法と脚力を鍛えなければならない。いつでも戦場に赴き、危険と接近し、恐怖心を撃退し、進んで家園を守る責任を負う。戦いこそが、何者をも恐れぬ戦士を育て上げる。
 優れた狩りの技術をもち、敵の首を狩る(彼らは「出草《しゅっそう》」と表現する)ことでセデック族は初めて大人として「真正の人」、つまりは「セデック・バレ」と認められ頭目立ち会いのもと顔に大人の印の刺青をすることができる。
 セデック族はその刺青があって、ようやく結婚し次の世代を持つことができる。顔に刺青のない者は永遠に子ども扱いされ、将来は死んでも虹の橋を通って祖先の霊に会いに行くことはできない。
 顔に刺青がないことは、セデック族にとって最も恥ずべき堕落なのだった。

 男たちは戦士であることを求められ、戦士として生きて死ぬ。
 一族の厳しい掟に守られながら森林で生きてきたモーナは成長し、マヘボ社(=村)の頭目となり、やがては霧社のセデック族全体の頭目へと成長していく。

 当時、台湾に進駐したばかりの日本人の目には、このセデック族の風習が「未開の蛮族」に見えた。統治している日本人の大多数は相手を人間として扱わなかった。セデック族伝統の「出草」も「野蛮だから」といういう理由で頭ごなしに禁止した。セデック族の若者は成人として認められないばかりか、死後、祖霊の待つ虹の橋を渡れなくなってしまった。死んだ後も救われなくなったんだ。こうしてセデック族は一族の誇りと宗教を一方的に剥奪された。

 それはもうひどい扱いを受けるんだけれど、頭目モーナ・ルダオの抑えで一族は恥を堪え忍んでいた。


 そんななか。
 セデック族の結婚式で日本人とトラブルが起こった。
 この事件が、とうとうセデック族の導火線に火をつけるに至った。

 それは一族の「誇り」のため。
 モーナ・ルダオに率いられた霧社のセデック族の戦士、約300人が蜂起した。
 当時の最新装備をもった日本軍に対して土着の部族が戦いの狼煙を上げるんだ。大砲や機関銃、戦闘機、さらには毒ガス兵器まで使う日本軍相手に、生まれ育った山岳地帯と祖霊の見守る森林を武器にセデック族はゲリラ戦を挑んでいく。
 ただ、戦士の誇りを胸に。

 こう言って良いのかわからないんだけれど、
 物語のこのへんのセデック族が超カッコイイんだ。


 中盤以降、物語は悲壮さを増していく。

 圧倒的な物量と近代兵器、さらにはセデック族と敵対していた部族をも取り込んでゲリラ戦に対抗し始める日本軍に対して、セデック族の戦士たちはひとり、またひとりと倒れていき、食糧も弾薬も底をつきはじめるんだ。
 部族の女たちは、部族の誇りを守るために男たちの手伝いをするんだけれど、男たちと一緒に戦うことはできない。ではなにをするか? それは、集団で自殺するんだよ。こうすれば食糧が少なくてすむ。男たちが戦えるようになる。先に虹の橋を渡って待っているから、祖霊に恥じない戦いをしてきてね。と。
 女たちも部族の誇りを胸に、凜として事態に挑むんだ。


 この蜂起の結果は、歴史が示すとおりだ。


 ただ、
 彼らは戦士の誇りと尊厳のために戦った。
 そこには譲れない確乎としたものがあったから。

 日本人として……いや、たとえ僕が何者であったとしても、相手の誇りを傷つける権利を持ってはいない。相手の胸の誇りだけは、なにがあっても踏みにじってはいけないものなんだ。

 僕はそういうふうに読んだ。

セデック・バレ
出版ワークス

あなたは知っていましたか?
無知と無理解が生んだ
未曾有の悲劇を……。


セデック・バレ 第一部:太陽旗/第二部:虹の橋【通常版 2枚組】[DVD]
マクザム


→【本がもらえる】レビュープラス

●こんな本も
『KANO ―カノ― 1931 海の向こうの甲子園』豊田美加・出版ワークス
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【書評】『新説「三国志」の虚構と真実』満田剛・パンダ・パブリッシング

2015年06月06日 | 歴史
新説 「三国志」の虚構と真実 (Panda Publishing)
満田剛
Panda Publishing



 僕が『三国志』を知ったのは光栄の歴史ゲームの『三国志』の四作目か五作目でした。
 それまでももちろん『三国志』自体は知っていたけれど、でもそれは学校で習った世界史程度の知識でして細かいところまでは知りませんでした。しかしまぁ、知ってみると面白いんですよね。これ。

 そこから横山光輝『三国志』を読んで「曹操かっけー」となって、
 さらに『蒼天航路』(王欣太・李學仁)を読んでもう痺れちゃいましたね。


 そんなわけで僕は曹操ファンです。
 曹操が主人公の『蒼天航路』はもちろん、横山光輝『三国志』でも赤い鎧で自分の信念というか覇道に対する確乎とした理屈をもっていて、それはときに冷徹で、でも筋は通っているっていうダークヒーローな感じだったな。のちに魏公、魏王となり三国の一角にもなる。
 人望を頼られて仲間に押し上げてもらいつつ蜀の地で漢帝国の再興を目指す劉備や、江南に割拠し呉を打ち立てた武の兄と策謀の弟、孫策・孫権兄弟とか魅力的なライバルと三国の時代を築くんですよ。

 カッコイイよね。三国志。


 そんなわけで本書。


新説 「三国志」の虚構と真実 (Panda Publishing)
満田剛
Panda Publishing

『三国志演義』と歴史書『三国志』とで評価が異なる人物について、比較しながら簡潔に紹介し、レーダーチャートで能力もわかりやすく評価してみました。
 また、『三国志』に関連する歴史や文学の研究が日進月歩で進んでいることを踏まえ、これまでの(私自身のものも含めた)見解・解釈とは少し異なった「歴史書『三国志』や『三国志演義』の登場人物たちの新しい姿」を紹介しようとしております。
 本書を通して、最近の研究成果を基にした歴史書と小説の『三国志』の人物たちの姿に少しでも触れていただくことができれば幸いです。
 本書のつくりはとても読みやすかった。
 まず人物の名前があって、その人物をあらわすひとことがばんと書いてある。これで三国志に詳しいひとだったら「ああ、あのときのひとね」とピンとくるんじゃないだろうか。
 次に『演義』と『史実』の能力差をレーダーチャート上に重ねて書いてあって、いよいよ本編、『演義』の活躍と『史実』の記録とつづく。

 ひとりひとりの分量もコンパクトにまとめられていて僕程度の三国志知識しかない人間にはとてもありがたかったな。


 たとえば曹操。
【演義】“悪の美学”を貫く後漢末のアンチヒーロー
【史実】“袁紹の部下”で、“袁紹の真似ばかり”だった?
 えっ!? 史実、ちょっとマジかよ!?

 『三国志演義』での活躍は三国志を読んだひとはみんな知ってるだろうから割愛するけれど、登場から死去までの演義での曹操のうごきがコンパクトにまとめられている。精強な敵だった青州兵を自分の部隊として運用し、人格よりも能力を優先する徹底した現実主義で覇業に邁進するんだよ。曹操さまやっぱカッケーよ。

 ふまえて「【史実】」だよ! 「【史実】」!
反董卓連合軍から離脱した後、揚州での募兵に失敗し、曹操は袁紹の陣営に戻っており、事実上袁紹に仕えていたと考えられる。
 さらに曹操が徐州の陶謙を攻撃するときも袁紹に援軍を派遣してもらっているし、呂布に攻められたときも援軍をもらい、さらには家族を避難させろとアドバイスまでもらっている。
 このように見ると、袁紹は曹操のうしろだてだったということであおり(原文ママ)、曹操は“袁紹の部下”であったと考える方がよいだろう。
 さらにさらに。
 袁紹を官渡で破ったあと天下の覇業に向かう我らが曹操さまなんだけれど
曹操に計画性があったとは思えない。
 袁紹を破ったあとの計画(河北に割拠して河南に攻めて天下統一)がまるまる袁紹が考えていた計画なんだそうな。
 でその方針通り進めると簡単に劉表を制圧してしまったので勢いのまま孫権に攻撃をしかけ、疫病に苦しみながら、あの赤壁の戦いで大敗。
これで曹操の“借り物の”天下統一策が挫折してしまった。そしてその後はあっさりと方針を変更し、天下統一ではなく自らの権力・権威の確立にむかっていくことになったのである。

 まじかー……。
 三国志いちのライバルキャラも長いこと上司に仕えて戦っていたんだと思うと、なんか愛着が湧くというか、一緒に酒でも飲みたくなりますね。


 『三国志演義』の主人公キャラ・劉備もそう。
 演義ではその仁徳に惚れ込んだ関羽・張飛という一騎当千の武者と「桃園の誓い」を……「桃園の誓い」、史実ではやってないんだって(しょぼん)。
 さらには関羽や張飛の武力、諸葛亮の知力に頼りっぱなしで、行く先々では仁徳で各陣営に受け入れられていた『演義』劉備だけれど、実際は武力もあって戦上手だった。各陣営に受け入れられた理由は軍事能力が優秀だったからで、いわゆる「さすらいの傭兵隊長」というポジションだった。
 諸葛亮孔明だって劉備存命中は戦術に口出ししなかったくらいの戦上手だったらしい。
 ……そんなぁ……あのマジシャンレベルの「まて あわてるなこれは孔明の罠だ」がなかったなんて……。


 でもでも。
 戦国時代の「実は……」を扱った本(『教科書には載っていない! 戦国時代の大誤解』熊谷充晃・彩図社)を紹介したときにも書いたことなんだけれど、脚色をとっぱらった史実ってのはとても泥臭いもの。でもだからこそシリアスに生きる人々の息づかいが聞こえてくるものなのかもしれない。

 意外な事実ばっかりだったけれど、でもだからって三国志のことが嫌いになったりしない。それどころか、史実を知ることで同じキャラでも血肉を備えたリアルな存在としていままでよりも近くに感じるから不思議ですね。

 清濁ふまえ、知れば知るほどもっと魅力的に見える。

 僕はそんなふうに読んだ。


新説 「三国志」の虚構と真実 (Panda Publishing)
満田剛
Panda Publishing


↑上はKindle 版。
↓下はオンデマンド版です。

新説 「三国志」の虚構と真実
クリエーター情報なし
パンダ・パブリッシング



→【本がもらえる】レビュープラス

●こんな本も
『教科書には載っていない! 戦国時代の大誤解』熊谷充晃・彩図社
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【書評】『歴史の視力 〜太平洋戦争前夜、日英米は世界をどう見たのか〜』松本正・ホルス出版

2015年04月11日 | 歴史
『歴史の視力 〜太平洋戦争前夜、日英米は世界をどう見たのか〜』松本正
『歴史の視力 〜太平洋戦争前夜、日英米は世界をどう見たのか〜』松本正
ホルス出版


 まえに紹介した『それでも日本人は戦争を選んだ』を読んで以来、僕は時折考えている。
 70年近く前にこの日本が、太平洋戦争のような悲劇になぜ突入してしまったのか。

 太平洋戦争中の日本軍が兵站(機材・物資の補給体制や兵員の交代・休息)を軽視していたのは有名な話だし、このあいだ紹介した『教科書には載っていない 大日本帝国の情報戦』(濱田浩一郎・彩図社)によれば情報すら軽視していた。外国に派遣している情報員が「ソ連が同盟国のドイツに勝っています」と報告したら「敵国に有利な情報を送ってくるな」と言ってしまう始末だった。
 こんな体たらくで、なんで戦争をはじめたのか。

 少し歴史を調べれば、当時のアメリカ合衆国の国力は世界でもずば抜けていたことがわかる。なにしろアメリカ一国で太平洋と大西洋で戦ってまだおつりがくるくらいの差があったんだから。でもアメリカは第二次世界大戦に直接的には参加はしていなかった。なのに、日本が真珠湾を奇襲してアメリカに参戦の口実を与えるに至ってしまったのか。


 まあ、
 あとから資料を見ながらだったら、なんとでも批判はできますよね。

 ただ、僕は知りたいんです。
 当時の人々がどんな情報を掴んで、どう考え、その結果としてあの悲劇に至ってしまったのか。それが知りたい。
 だから少しずつだけど当時の資料を扱った本を読んでいる。


 うちの大叔父さん(ばあちゃんの弟)もあの戦争で死にました。
 大叔父さんは船に乗り南の海で戦い、船が沈んだ後は島に流れ着いて、そこで土に還ったんだそうな。

 もし生きていれば法事とかで会うこともあったろう。そのひとが、僕の生まれる前にもういないんですよ。さらに、姉(ばあちゃん)の聞いたことのない名前の船と島だったので記憶にも残っていなくて、子孫の僕に伝わっていないんですね。
 なんという船で戦い、なんという島で土になったのか。それがわからない。

 だからその代わり、というわけじゃないけれど、
「なんでこんなことになっちゃったんだ」と考えてしまうのです。


 そんなわけで本書。

『歴史の視力 〜太平洋戦争前夜、日英米は世界をどう見たのか〜』松本正
『歴史の視力 〜太平洋戦争前夜、日英米は世界をどう見たのか〜』松本正
ホルス出版

 本書は太平洋戦争直前のそれぞれの国、日本、アメリカ、イギリスを「国民性」から見ていく。

 国にはそれぞれ「国民性」というのがある。
 ひとそれぞれ考えることは違うのだけれど、全体としてみれば「この国のひとはこう考えるよね」というのはあるだろう。
 それでは国民性とはなにか。
(略)
 京都精華大学のクントン・インタラタイ人文学部教授は国民性について、「自然環境、風土、各国に固有な歴史、歴史から育まれたものの見方などが国民性を形成する要素だ。この要素が国民性形成にいちばん大きく影響する」と指摘している。
 国民性の形成をめぐってインタラタイ教授があげたもののほかに、しきたり、習慣、国の地勢上の位置、宗教教義、言語なども国民性の形成に寄与している。一国の固有の文化も国民性を映し出す。国文学からも推断することができる。
 本書では
 さまざまな資料を駆使して、太平洋戦争前夜の日本、アメリカ、イギリス、それぞれの国の「国民性」を検証するところからはじまる。その国の歴史や地図上の位置(地政学)や宗教も参照にしつつそれぞれの国の「国民性」、つまりは「一般的にこの国の国民はこう考えるよね」を検証するんだ。

 以上を踏まえ、
 最終章では第二次世界大戦、とりわけ太平洋戦争前夜の日本、アメリカ、イギリスの各国の動きを追っていく。
 そこから見えてくる事実はかなり興味深い。

 いままでの歴史の本では見えなかった「考え方」を追ってると、「このひとだったらこう言うのも仕方ないよなぁ」とか「あちゃー、この考え方のヤツにこんな発言しちまったのか」とか思うことが多数あって。
 歴史ってのは結局、壮大なボタンの掛け違えをずっとやってるんじゃないのかなぁ。とも思ってしまうんだ。


 たとえばアメリカ。
 現代でも「世界の警察」を名乗って各地の紛争に介入しながら、ときには「俺の正義は絶対」という態度で相手の文化や宗教を蔑ろにするような振る舞いをする。またあるときには絶対の正義を掲げながらも自国の有利のために不正に染まった独裁者を援助したりといった矛盾をはらんでいる。ベトナム戦争で南ベトナム政府を支援したのもそうだし最近ではアフガニスタンのカルザイ政権を支援したのもそう。
 この矛盾がすべての元凶とまでは言わないけれども、こんにちの「テロとの戦い」の、そのテロの引き金の一部になっているのも事実なんだ。

 アメリカはなぜこのような考え方の国になったのか。

 それは建国のときから見ていかなければわからない。
 イギリスで迫害されていた清教徒はメイフラワー号に乗り新天地を目指した。これがアメリカ建国のもとになったのだけれど、彼らはプロテスタントのなかでも過激なカルバン主義を信じていた。
 広大なアメリカ大陸は草原から山岳、砂漠まであらゆる地形がある。そのアメリカ大陸を開拓していくうえで、清教徒たちはフロンティア精神と「より効率的に」開拓するすべを身につけながらネイティブアメリカンの土地を奪っていった。

 カルバン主義の理想と、「より効率的に」はしばしば矛盾を生む。
「より効率的に」自国の利益をあげるためなら、他国の独裁者を支援するというわけだ。

 経済至上と効率重視で、さらに建国の父が目指した「理想の国」をつくるために矛盾をはらみながらも現在もずっと邁進しているのがアメリカという国なんだそうだ。


 引用すると長くなるので僕的にまとめてみたけれど、アメリカ人はこういう考え方をするんだそうだ。
 おなじようにして日本とイギリスの「国民性」「一般的な考え方」を順に検証していく。

 最終章では以上を踏まえた上で、太平洋戦争前夜の各国の動きを見ていくんだけれど、これが本書のキモ。もうすごいのなんの。

 「国民性」という、「考え方」から見た太平洋戦争前夜は、いままでの歴史の本とはちょっとちがって見えるんだ。いままで歴史の授業とかで習った事柄で「なんでこんな意固地な反応をするんだろう?」と思ってたことも、「考え方」から見れば理解できる。……とまでは言わないまでも「そうか、あんたならこう考えるよね」と納得できてしまうんだな。


 たとえ納得できたとしても。
 ウチの大叔父さんは帰ってこないし、あの戦争は未曾有の悲劇だったことに変わりはない。
 ただ、当たり前のことだけれど、ひとそれぞれ考え方は違うんですよね。国が違えばもっと違う。自分の考え方だけがすべてじゃないんだね。「相手の考え方」まで考えた大人の対応をしたいもんだ。
 次の戦争を回避する手段がもしあるとすれば、そういう大人の対応なんじゃないかな、と僕は思ったのです。

『歴史の視力 〜太平洋戦争前夜、日英米は世界をどう見たのか〜』松本正
『歴史の視力 〜太平洋戦争前夜、日英米は世界をどう見たのか〜』松本正
ホルス出版

もくじ
はじめに
第一章 国民性とはなにか
第二章 日英米の国民性
第三章 インパーソナル。フォーシズ
第四章 ナショナリズムが「15年戦争」敗北の遠因
第五章 太平洋戦争前夜 日本の苦悩、なぜ真珠湾へ?
あとがき


歴史の視力―太平洋戦争前夜、日英米は世界をどう見たのか
ホルス出版


 正直な話をすると、本書を最初に読んだとき、第一章と二章の各国の考え方を検証する部分がとても退屈だった。なんのために資料をいっぱい出して「各国の考え方」を述べているのか僕には理解できなかったんだ。
 ただ、後半の章にいくほど、先に述べていた日英米の国民性が歴史の中で「そうせざるを得なかった」に繋がっていく過程は本当にすごかった。

 なので後半を読み終わったあとに一章と二章を再読することをオススメする。同じ文章でもぜんぜんちがって見えるよ。

→【本がもらえる】レビュープラス

●こんな本も
『それでも、日本人は「戦争」を選んだ」加藤陽子・朝日出版社
『教科書には載っていない 大日本帝国の情報戦』濱田浩一郎・彩図社
『写真で見る 大阪空襲』ピースおおさか
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【書評】『産業カウンセラーが教える「つぶれない働き方」の教科書』吉岡俊介・彩図社

2015年03月14日 | 仕事
産業カウンセラーが教える 「つぶれない働き方」の教科書
クリエーター情報なし
彩図社



 よく「そんなに働いて大丈夫? しんどくない?」と聞かれます。

 僕は書店員とライターの二足のわらじを履いているわけで、たしかにまぁ、自分でも結構長い時間働いているほうだとは思います。
 でもね、若いころに一度、なんていうかこう、「行くところまで行った」ことがありましてね。それからなんとなくやり方がわかるようになったんですよ。


 あのころ勤めていたのは、
 いまでいう「ブラック企業」だったのかもしれません。

 家族経営で地域の酒屋さんからコンビニエンスストアになったところでして、深夜の仕事で昼夜逆転の生活をしていました。まあそれはいいんですよ。そういう仕事だと理解して入りましたから。

 仕事も慣れていろいろ任されてきて、経営者一家に信用もされてきまして、あるとき店長さんが辞めたのをきっかけにその仕事を引き継ぐことになりました。まだ二十歳にもなってないし、お客さんへの対応の都合上いちおう「店長代理」という肩書きをもらったんですけれどもね。実質的には店長です。若いのに不安ですよ。
 でも社長は「どうしても対応できないトラブルがあったら夜中でも俺に言ってこい。若者に任せるんだからいつでも俺が出て行ってやる」と言ってくれて引き受けました。
 昔ながらの男気のある社長で家族同様に僕をかわいがってくれて仕事自体はとてもやりやすかった。


 でもね。
 その会社には昔ながらの家族経営の常識、というのがあったんです。

 地域の酒屋さんだからお中元とかお歳暮の時期になると、昼間の営業部はものすごく忙しくなる。そりゃもう一日中フル回転ですよ。それでも仕事が終わらない。いわゆる「繁忙期」ってやつです。

 ここで「忙しいなら家族みんなで手伝うのは常識」という空気がありました。卒業してすぐその会社に入った僕は、その空気を当たり前と思いました。

 で、結局。
 夜中のコンビニエンスの店長の仕事が終わった後に、営業部の仕事を手伝ったんですね。夕方まで。ときには日が暮れたあとまで。
 もちろんその晩も朝までコンビニエンスの仕事があります。
 お昼も社長宅でごちそうになって、夕方や夜にロヘロになったら社長宅の部屋を借りて仮眠したりしました。家に帰るのは週のうち数えるほどの数時間。そのうち、家に帰るのが面倒だから仕事場の近くでアパートを借りましたけれど、そこも寝に帰るだけでお風呂に入る時間ももったいないくらいでした。

 いま思うと「すげー生活してたな」と思います。
 身体はもともと頑丈なほうだったのでなにもなかったのですけれどもね、うん、心がね、壊れました。

 ある日突然、
 僕は失踪したんです。

 着替えかなにかを自宅に取りに帰ったあと、ふとね、「あぁ、北に行こう」と思ったんです。
 そのまま夜中の出勤時間に店に行かず、大阪から京都につながっている旧街道を僕は徒歩で北に向かいました。仕事の用意のままで大したお金ももたずに。

 僕はなぜ突然そう思ったのか、なぜそれを実行したのか。いまもってわかりません。
 たぶん心のどこかにガタがきていたのかもしれないし、うつ病かなにか心の病気だったのかもしれない。とにかく僕は徒歩で北に向かいました。そして、その間の記憶はほとんどありません。

 しばらくして警察から実家に連絡が入って(なぜ警察が連絡するに及んだのかは不明)、両親が面会にきたとき、父が「おかえり。つらかったな」と言ったのが印象的でした。

 それがきっかけでその会社を辞めたんですけれどもね、そのあと何年か、僕は仕事ができませんでしたね。


 ま、昔の話ですけどね。
 こういうことがあったせいか、、現在の僕の「適当に肩の力を抜いてもいいんだよ。っていうかむしろどう抜くかを考えろ」という性格になったんだと思います。おかげで二つの仕事を掛け持ちしてもうまい具合に力を抜けるようになったんだから、人生ってのはどう転ぶかわかりませんね。


 うん。なんか今日は重くて長い話になってしまいました。。

 っていうのもね、
 本書を読んでふと思い出したんですよ。

産業カウンセラーが教える 「つぶれない働き方」の教科書
クリエーター情報なし
彩図社

「仕事が辛い…でも辞められない」
 その悩み、プロが解決します!

・仕事上のストレスには3つのタイプがある
・生活の「モード」切り替え術で楽になろう
・「強い心」ではなく「しなやかな心」を作る
シニア産業カウンセラーである私のカウンセリングルームには、オフィス街に立地しているので、ストレスを抱えたビジネスパーソンが多く訪れます。仕事で辛い思いをしている彼らが決まってする質問がこれです。
「“つぶれない働き方”をするためにはどうしたら良いでしょうか?」
実は私自身、仕事でつぶれてしまった経験があります。会社に勤めていたときは、退職直前まで持ちこたえていたのですが、直後に完全につぶれてしまいまいました。産業カウンセラーとして経験を積んだ今では、何がいけなかったのか、はっきり分かります。
本書は、私の経験を踏まえ、さまざまな具体例を挙げながら「つぶれない働き方」のポイントやヒントを盛り込みました。本書が少しでもみなさまの快適で豊かな生活の実現にお役に立てることができれば、とても幸いに思います。
 大人として会社に勤めている以上、誰にでも働いている理由がある。

 それは家族のためであったり自分の趣味のためであったり、はたまた可愛がっている猫の餌代のためなのかもしれない。とにかく誰しも「譲れないなにか」を背負っている。
 そのなにかのためには、仕事がつらいといっても簡単に辞めるわけにはいかない。そりゃそうだよね。僕たち大人だもん。
 で無理がたたって「つぶれる」こともある。


 第一章「こんなひとがつぶれていく」にはいろんなタイプが挙げられている。まじめな人、プライドのあるひと、「自分はつぶれない」と思ってる人などなど。
 左遷されたりいじめられたりとかはまぁ理解できますよね。でもなかには、周囲に「ノー天気男」で通っているひとだって簡単につぶれてしまうこともあるんだそうな。
 つまり「ぶつれる」とは誰にでも起きることなのかもしれない。

 たとえ「自分はつぶれない」と思っていても……わかんないもんですよ?
 だってこの僕もそうだったから。良くしてくれる社長で仕事自体をしんどいと思ったことなんか一度もなかった。でもつぶれるときはつぶれるんだ。
 本書第一章を読んでいると、「結局だれしも『つぶれる』可能性があるんじゃないかな」と思える。それくらいいっぱい紹介されています。


 大事ななにかのための仕事で「つぶれない」ために。
 本書ではカウンセラーの著者はいろいろな方法を示している。

 これは本書のキモだと思ったので引用する。
 ここまで、仕事を通じて「つぶれてしまった」さまざまなケースをご紹介しました。
 彼らには、共通点があります。それはみな、生活の「モードの切り替え」がうまくできていないのです。
 つぶれるひとの特徴は、著者の名づけた仕事用の上下関係の「タテ・モード」と、プライベート用の共感の「ヨコ・モード」の使い分けがきちんとできていないからなんだそうな。

 いわく、仕事用のタテ・モードとは業務をこなすための上下の関係。やることを効率よく遂行するために簡潔に事実を伝える感じ。
 反対にヨコ・モードはプライベートの関係で、内容の伝達よりも感情の共感や相手や自分を否定せずに受け止める関係なのだそうだ。

 これはどちらが多すぎても足りなくてもダメだし、状況に応じてオンオフをしなきゃいけない。職場で家のようにナァナァにしてては同業他社に負けてしまうだろうし、家でも仕事モードだったら家族は息が詰まってしまうだろう。

 なるほどねぇ。
 先の僕の思い出話でいうなら、仕事用の関係であるはずの職場に、必要以上に「家族同然」というヨコ・モードを入れすぎたってことじゃないだろうか。相手もそうだったのかもしれないけれど、なにより僕自身がすすんで受け入れていた。だからつぶれたんだろうな。その当時は自分も相手もまったく普通に仕事している感じだった……でも知らないあいだにつぶれそうになっていたんだとしたら……なんか怖いな。

「自分は大丈夫」「つぶれるなんて軟弱ものだ」とか思ってる人のなかにも、あのころの僕のようなひとはいるんじゃないかな。


 あと本書では「タテ・モード」と「ヨコ・モード」の違いを、実際のカウンセリングでも使っている表で分かりやすく紹介しているのだけれど、そこは引用しないでおく。でもまぁ、これを見たら「あの頃の僕は異常だった」って思えたね。しかもその当時の自分がなんとも思ってなかったってのが一番怖いよ。


 著者はシニア産業カウンセラーにして近畿の地方自治体の「男性の悩み相談」の相談員としてかずかずの相談をうけている吉岡俊介氏。同系の著書も多数あり、NHKで専門家としても出演するなどいろいろな活躍をされているカウンセラーだ。

 最後まで読んで感じたのは、著者は「カウンセラーとして相談をうける」「指導する」というよりも、「ともに寄り添っている」という感じだった。
 ご自身も東京海上日動に勤めていて「つぶれた」経験をし、そのあとカウンセラーの道に進んだこともあって、僕たちの悩みを親身になって理解できるひとなんだろうな。

 最後の章では「強い心よりも「しなやかな心」を持ちましょう」ともいっている。
 鉄のようになにも動じないのではなくて、竹のように弾力のある心。そういう心を持ちましょうよ、と。

 あとがきにも感謝がいっぱいだし、著者はきっと優しくてとてもいいひとなんだろうな。ビジネス書というか自己啓発系というか、生き方の指南書でこういう気持ちになったのは初めてだ。


 もしもあの日の僕が、
 彼のカウンセリングを受けていたとしたらどうだろう?
 今の人生のいろいなものが少しずつ変わっていたのかもしれないね。

 僕はそんなふうに読んだ。

産業カウンセラーが教える 「つぶれない働き方」の教科書
クリエーター情報なし
彩図社

もくじ
はじめに

第1章 こんなひとがつぶれていく
つぶれる働き方を選ぶひと
自分はつぶれないと思い込んでいるひと
周囲からつぶされるひと
職務辞令・異動でつぶれるひと
転職でつまづくひと
良いひとを演じ続けるひと
家族の問題を抱えているひと
モードの切り替えでつぶれない
仕事で使う「タテ・モード」
プライベートで使う「ヨコ・モード」
ヨコ・モードだけでは生きられない
「新型うつ病」との関わり

第2章 ストレスについて知ろう
ストレスってなんだろう
仕事に関わる3つのストレス
ストレスはうつ病を招く
うつ病の治療と非定型うつ病
「タイプA」のひと
男の鎧
現在も続く「大勝負」
パワーとコントロール
モードバランスとワークライフバランス

第3章 モードの切り替え術
ひとがつぶれるとき
ヨコ・モードへシフトする
自分を変えることはできる
食事にこだわる、身体を動かす
休むことも仕事の一環
二・二・二の法則
就業規則を確認しておこう
専門家に相談することを躊躇しない
男も女も「男の鎧」を脱いでみよう

第4章 会話ができるひとになろう
コミュニケーションの大切さ
言葉は諸刃の剣
コミュニケーションの形態
ユー・メッセージとアイ・メッセージ
ヨコ・モードの感情表現を身に付けよう
肯定表現を身に付けよう
基本は挨拶
相手の目を少し見て会話しよう
いやな相手への対応方法
身近なひととの会話を大切にする
人間関係調整能力を高める
ヨコ・モードを取り入れて組織を活性化

第5章 しなやかな心を養おう
強い心より「しなやか」な心を持とう
人生を変えた二つの出会い
モード切り替えの達人になろう
ラポール・トーク
メリハリのある生活をしよう
自分を振り返ってみよう
ライフライン・チャート
想像力を豊かにしよう
自分を支えるネットワークを作る
道草をしよう

おわりに


産業カウンセラーが教える 「つぶれない働き方」の教科書
クリエーター情報なし
彩図社


→【本がもらえる】レビュープラス

●こんな本も
『考えながら走る グローバル・キャリアを磨く「五つの力」』秋山ゆかり・早川書房
『めんどうな人をサラリとかわしテキトーにつき合う55の方法』石井琢磨・総合法令出版
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本・古本のイベント情報(2015年02月末から)

2015年03月08日 | 本のイベント
 近畿周辺(名古屋あたりまで)の本・古本に関係したイベント情報。
 情報提供等もお待ちしています。


第6回 水の都の古本展
2015/02/26〜02/28
10時〜20時(最終日は17時)
大阪市中央公会堂2階第6・7・8会議室にて。
(今回は開場が変わっています)


「のほほんとほん」西尾勝彦氏によるのほほんスピーチと詩の朗読
2015/02/28
18時〜20時ごろ
本と雑貨「とほん」にて。
参加費:千二百円(豆パンやアポロさんのパン3つ付き)
定員:15名程度


第39回京都市民読書会 アゴタ・クリストフ『悪童日記』
2015/03/01
14時〜
京都市内のカフェにて。
予算:各自の飲食代のみ
定員:20名


小学館IKKICOMIX『カタワレノワレワレ』『SONGBOOK』同時刊行記念 ノッツ先生ライブドローイング&即席サイン会
2015/03/01
14時〜
MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店にて。


第9回 漫画deビブリオバトル in Twitterマンガ語り
2015/03/01
22時10分ごろ〜
テーマ「フリー」


第163回神戸古書即売会
2015/03/06〜03/08
10時〜18時(最終日17時)
兵庫古書会館にて。


ちょっと書庫まで(ちさと(千里山・佐井寺図書館))
2015/03/08
13時〜14時半
ちさと(千里山・佐井寺図書館)にて。
定員:8名
※吹田市在住・在勤・在学者のみ


ハートウォーミング♥︎大人のための絵本ブクブク交換
2015/03/08
14時半〜16時
自由空間八田にて。
参加費:千五百円(ケーキ&ドリンク付)
定員:8名(大人のみ)
テーマ「LOVE・愛」


小説家と落語家のコラボトーク! ―ハナシをノベル!―
2015/03/15
15時〜トークライブ
16時〜サイン会
ジュンク堂書店千日前店にて。
入場無料。整理券不要。
★出演者★
田中啓文
田中哲弥
牧野修 
北野勇作
我孫子武丸
月亭文都 

落語ファン必見!!SF作家の重鎮5人が、人気落語家とコラボレーション!約1時間、「落語」を語り尽くします!



地下書庫見学ツアー
2015/03/14
15時15分より受付開始
大阪府立中央図書館1階エントランスホールにて。
先着20名事前申込不要


西日本出版社『よみたい万葉集』発売記念トーク&サイン会
2015/03/15
15時〜
ジュンク堂書店大阪本店にて。


第3回「ビブリオバトル IN ゆいぴあ」(山田駅前図書館)
2015/03/15
10時半〜12時
夢つながり未来館(ゆいぴあ)にて。


知的書評合戦ビブリオバトル ことば蔵
2015/03/15
13時〜
伊丹市立図書館ことば蔵にて。
テーマ「さる」


「風景のある図鑑」展
2015/03/17〜03/29
12時〜20時(月曜定休)
レティシア書房にて。


●たにまち月いち古書即売会
2015/03/20〜03/22
10時〜18時(最終日16時)
大阪古書会館にて。


天満橋ビブリオバトル#53 in 北浜Links
2015/03/18
19時半〜21時
北浜Linksにて。
開場チャージ:五百円
テーマ「梅」


第22回 弁天町ORC 古本祭り
2015/03/20〜03/26
12時〜19時(初日10時〜・最終日17時まで)
弁天町ORC200 2Fオーク広場にて。


オールデイズクラブ古書即売会
2015/03/20〜03/22
10時〜18時(最終日は17時)
名古屋古書会館にて。


『絵本deさんぽ』ディヴィッド・ウィズナー
2015/03/20
10時〜
18時版〜
ザックバランな古本屋トンカ書店にて。
参加費:八百円(資料・お茶付)


たにまちこどもアート
2015/03/21
13時頃〜16時頃
大阪古書会館にて。
読みきかせと牛乳パック工作と絵本の即売会



架空の雑誌の架空の頁を「綴じる」展覧会「とじてん」創刊号
2015/03/21〜03/29
10時〜19時
レトロ印刷JAMのお店にて。


知的書評合戦ビブリオバトル52 奈良県立図書情報館
2015/03/21
13時半〜
奈良県立図書情報館にて。
テーマ「酔」


第2回 ビブリオバトル関西大会 in いこま
2015/03/22
13時半〜15時(予選)
15時半〜16時半(本戦)
生駒市図書会館にて。


第40回 大門玉手箱
2015/03/28
11時〜16時
初宮神社(奈良県鍋屋町/奈良女子大学正門の斜め向かい)


第3回 ビブリオバトル in 大和郡山
2015/03/28
14時〜
ジャパンブックス郡山店にて。
テーマ「はじまり」


善行堂ワンコイン古書市
2015/04/01〜04/12
12時〜20時(月曜定休)
レティシア書房にて。


倉庫会古書即売会
2015/04/03〜04/05
10時〜18時(最終日は17時)
名古屋古書会館にて。


The café ビブリオバトル in [凡句来] #10
2015/04/18
14時〜
コーヒーショップ凡句来にて。
テーマ「10回記念で紹介したい本」


知的書評合戦ビブリオバトル53 奈良県立図書情報館
2015/04/18
13時半〜
第一部 通常のビブリオバトル テーマ「眠」
第二部 サン・ジョルディーの日記念
書店員によるエキジビションマッチ第四弾 テーマ「贈りたい本」
奈良県立図書情報館にて。


第13回 四天王寺春の大古本祭り
2015/04/24〜04/29
10時〜17時(最終日は16時)
四天王寺境内にて。


川西空想書店
2015/04/25
11時半〜16時
絹延橋うどん研究所にて。
参加費:千円+ドリンク代(会場費・フライヤー代等)


オールデイズクラブ古書即売会
2015/05/01〜05/03
10時〜18時(最終日は17時)
名古屋古書会館にて。


名鯱会古書即売会
2015/05/22〜05/24
10時〜18時(最終日は17時)
名古屋古書会館にて。


倉庫会古書即売会
2015/06/05〜06/07
10時〜18時(最終日は17時)
名古屋古書会館にて。


オールデイズクラブ古書即売会
2015/07/03〜07/05
10時〜18時(最終日は17時)
名古屋古書会館にて。


倉庫会古書即売会
2015/07/31〜08/02
10時〜18時(最終日は17時)
名古屋古書会館にて。


オールデイズクラブ古書即売会
2015/09/04〜09/06
10時〜18時(最終日は17時)
名古屋古書会館にて。


古書の日即売会
2015/10/02〜10/04
10時〜18時(最終日は17時)
名古屋古書会館にて。


倉庫会古書即売会
2015/10/16〜10/18
10時〜18時(最終日は17時)
名古屋古書会館にて。


オールデイズクラブ古書即売会
2015/11/06〜11/08
10時〜18時(最終日は17時)
名古屋古書会館にて。


●博物館古書市
2015/11/21〜11/29(11/24休館)
名古屋市博物館にて。


名鯱会古書即売会
2015/11/27〜11/29
10時〜18時(最終日は17時)
名古屋古書会館にて。


倉庫会古書即売会
2015/12/18〜12/20
10時〜18時(最終日は17時)
名古屋古書会館にて。


更新 2015/03/08



情報募集
 この記事に載せる本関係のイベント情報を募集しています。
 近畿一円(少々はみ出していても気にしません)で、新刊古本問わず本に関係したイベントの情報やプレスリリース等もお待ちしています。

kaburaki.tamotsu@gmail.com


当ブログで紹介させていただきます。
あと、もしかしたら僕が取材に寄せていただくかもしれません。
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【書評】『教科書には載っていない! 戦国時代の大誤解』熊谷充晃・彩図社

2015年02月14日 | 歴史
 戦国時代の歴史が好きです。


 僕の戦国時代好きはモロに『信長の野望』というゲームの影響を受けておりまして、っていうか戦国時代を本格的に意識しだしたのはあのゲームのおかげ。政府の権威が失墜し、実力のみが有効な時代に己の力で覇を競うなんて男子の本懐じゃないっすか。

 無位無官の北条早雲がこれまでの常識と権威を打ち壊して戦国の扉をあけ、その戦国の常識を打ち壊した織田信長。跡を継いだこれまた無位無官だった豊臣秀吉が天下に号令をし、その豊臣を徳川が滅ぼしたことで終結した動乱の百年間。すげーよね。カッコイイよね。

 上杉や武田の騎馬軍団すげーもん。
 織田の鉄砲隊すげーもん。

 なかでも「長篠合戦」なんか「戦国最強」といわれた信玄から受け継いだ無敵の騎馬軍団を率いる武田勝頼と、織田徳川連合軍の大鉄砲隊とが激突したんですよ。川沿いに馬防柵を築いて、突撃してくる「最強」騎馬軍団を迎え撃つんです。いろいろな問題点を抱えた最新技術である鉄砲を「三段討ち」するという驚異の作戦で。

 そう、「これまでの最強」と「新技術」とが激突したんですよ。
 織田徳川の馬防柵めがけ武田最強騎馬軍団が川を駆けわたり、水しぶきをあげつつ刀をきらめかせて突撃するんだよ。

 NHKの大河ドラマで何度も見たシーンだし、いろいろな時代劇映画のクライマックスシーンにも使われた名勝負ですよね。

 歴史が示す結果は武田騎馬軍団の大敗に終わった。信玄以来の重臣や名将の多くが戦死し武田滅亡のきっかけにもなった。でもその時、彼らは勝利を信じて当時の最新兵器に向かって突撃したんですよ。まさか常識はずれの作戦が待っているとは思わずに。


 燃えるよね。
 カッコイイよね。


 はい。
 そんなわけで本書。

教科書には載っていない! 戦国時代の大誤解
熊谷 充晃
彩図社
映画やドラマが描けない意外過ぎる戦国のリアル
・無類のお人好しだった信長
・存在しなかった「武田騎馬軍団」
・真の戦国ナンバー1武将は?
・戦国時代に「軍師」はいない

 ちょっっっっとまったぁぁぁぁっ!
「武田騎馬軍団」が存在しなかったってどういうことさ!!!!

 僕がやりまくった『信長の野望・武将風雲録』から『蒼天録』までの数々のパワーアップキットではいつも馬術最強なんだよ。信玄を馬に乗せようものなら、おなじく騎乗した越後の軍神・謙信くらいしか相手にならなかったんだから。織田の鉄砲隊に一発撃たれても走り寄って殴れば粉砕してたんだから。最強だろ! 武田騎馬軍団最強だろ!
ドラマや映画などで武士が騎乗しているのもサラブレッドやアラブ種の馬だが、こんな筋骨隆々の馬は、当時だとヨーロッパにすら存在しない。
 こんにち、僕たちが「馬」と言われて思い浮かべるあの形は、緻密な血統管理のもとに品種改良された姿なんだそうな。だから当時はあんな形じゃなかった。まあわかる話ではある。
 では、戦国時代の騎馬武者が何に乗っていたかといえば日本原産の馬だが、これが私たちの一般的なイメージを大きく裏切るものだ。
 例えるとすれば、シルエットはポニーに近い。サラブレッドなどと比べると仔馬のように背は低く、ずんぐりむっりの胴体に足は太くてがっちりしている。
(略)
当時の甲冑には軽量素材が使われているはずもなく、全重量が30キログラムに達する場合もあったという。仮に武将の体重が50キログラムだとしても、それだけで軽く80キログラムは越える計算になる。
 いくら下半身に安定感があるとはいえ、こんな重量をポニーに乗せたらどうだろう?
  えーっと、つまり戦国時代の馬という生き物は、現代の動物園で「ポニーちゃんがやってくる!」とかいうイベントでボーッとした顔で子どもを乗せてるタテガミの長いアイツみたいな感じってことですかね?

 ポニーに乗った完全武装の信玄公か……。
 ポニー。おまえ、動けるのかポニー。

 本書ではさらに、一軍を馬で固めようと思ったら大量に馬を飼っておくための場所もいるし、エサの問題もあるから効率が悪い。そもそも史料が示すところでは、馬たちは当時の農耕の主力だったわけで、こいつらが死んじゃったら国力の低下に直結するんだから危険なことをさせるわけがない。とつづく。

 あぁ……そうかぁ。
 ポニーの話もそうだけれど、僕には後者の「効率的ではない」がいちばん納得できるなぁ。騎馬隊を使おうと思うなら、戦場に馬のための場所を確保してエサを補給しなければいけなくなる。もしもやられたら米の収穫高=国力に大ダメージを受ける。そんなの、部隊として考えれば効率が悪すぎるもんなぁ。日々戦争状態の戦国武将が非効率な悪手を打つわけないよねぇ……


 本書はこんな感じで、
 僕たちが「大誤解している戦国」の実像を、数々の史料をあたりながらわかりやすく教えてくれる。

 著者は熊谷充晃氏だ。
 以前紹介した『教科書に載っていない! 幕末の大誤解』のひと。
 今回も数々の史料をあたりながらわかりやすく噛み砕いて教えてくれるつくりはいっしょです。


 もうね、僕の中のいろんな戦国時代が“大誤解”だったよ。


 ……あのさ、ちょっとだけ。聞いてもらってもいいかな?

 このまえさ、長野に旅行したんだ。
 で、川中島の古戦場を見にいったらね、「川中島合戦」の名勝負、信玄の本陣に単騎駆けで突っ込んだ謙信が、馬上から直接信玄と斬り結んでる銅像があってさ……あれ、超絶格好良かったんだよ。
 第四次川中島合戦のあの超名シーンだよ。
 放生月毛の馬に乗った謙信が愛刀にして名刀「小豆長光」を馬上から切りおろし、虚を突かれた信玄は本陣の床几に座ったままの姿勢で鉄の軍配で刀を防いでるんだよ。

 あれね。
 本当に……カッコ良かったんだよ……?
 ホントだよ?

orz

「戦国時代」という言葉で、何を想像するだろうか?
華々しい鎧兜に身を包み、雄々しく馬に跨がった騎馬武者の軍団が、土煙をあげて敵軍と激突するところだろうか。はたまた、鉄砲隊の一斉射撃が起こす砲煙で覆われた戦場で、刀と刀で雌雄を決する武将の姿だろうか。
こうした光景はドラマや映画、漫画でお馴染みだが、実はどれも“誤解”に満ちている。
本書は史料をもとに、こうした数々の“誤解”を紐解き、戦国時代の真の姿に迫ったものである。イメージとは違った現実を知り、幻滅することもあるかもしれない。しかし、筆者はそれで戦国時代の魅力が損なわれるとは、まったく考えない。むしろ、今までの印象とは異なる視点を手に入れることで、歴史はより新鮮な輝きをあなたの目にもたらすはずだ。

 本書ではさらに織田信長の「鉄砲三段撃ち」にもおよぶ。
 これも冷静に考えてみれば非効率このうえない作戦であって……詳しくは本書を読んでいただきたいのだけれど、これも納得の論理展開でさ……あぁ、僕のなかの長篠合戦のイメージが全然かわったよ……。


 でもね。
 講談や演劇、最近ではドラマやゲームなどで脚色された部分を取っ払っい、歴史の本当の姿を知るのはいいことかもしれない。

 史実はフィクションとちがい、とても泥臭いものだった。

 でも、だからこそ、その泥にまみれ必死に戦いあがく人々の歴史は、フィクションとはまた違う意味で迫力があるのも事実なわけで。当時の人々の命のやりとりへの覚悟、決意のようなものがよりシリアスに伝わってくるもんだ。

 こういうのもカッコイイ。

 いや、こういうのこそが本当の意味で「カッコイイ」っていうものなんだろうな。
 僕はそんなふうに思う。


 はぁ……でもあの川中島の像……一目惚れしたのになぁ……。

教科書には載っていない! 戦国時代の大誤解
熊谷 充晃
彩図社


もくじ
はじめに

第一章 戦国の合戦 本当はこうだった。
01 「桶狭間の戦い」は奇襲ではない
02 実は夢がなかった「長篠の戦い」
03 武田軍の騎馬軍団は実在せず?
04 合戦の主役 足軽の悲喜こもごも
05 合戦ではどんな装備が使われた?
06 最新兵器 鉄砲の本当の威力
07 織田信長 覇業の大誤解の数々
08 運が良かった「厳島の戦い」
09 人生逆転! 戦国トライアウト

第二章 戦国大名 天下穫り戦略の内幕
10 大名が一番苦労した「一国統一」
11 制度疲労を起こした「一領具足」
12 三河武士は忠義の塊だったのか?
13 伊達家脅威の縁戚ネットワーク
14 上杉謙信は財テク上手だった
15 武田信玄の戦歴は引き分けばかり
16 茶器を土地の代わりにした信長
17 朝倉家は優秀な人材の宝庫だった
18 実は狭かった「天下布武」の範囲

第三章 戦国時代はこんな社会だった!
19 武士はどう収入を得ていた?
20 忍者の正体は「情報屋」だった?
21 戦国時代に「軍師」はいない?
22 意外と知られていない家紋の由来
23 戦国のローカル憲法「分国法」
24 戦国の城の本当の姿とは?
25 元将軍までいた「御伽衆」の正体
26 戦国の女たちはこんなに強い
27 武将たちはどんな遺書を残した?

第四章 戦国武将たちの意外な実像
28 信長は無類の「良い人」だった!
29 女性の好みが変わっていた秀吉
30 イメージほど苦労していない家康
31 豊臣家は黒田官兵衛だけじゃない
32 水野勝成の凄過ぎる生涯とは
33 北条5代の外交巧者DNA
34 北端の雄 蠣崎家の戦国時代
35 タイで王様になった山田長政

おわりに
参考文献


教科書には載っていない! 戦国時代の大誤解
熊谷 充晃
彩図社


●こんな本も
『教科書に載っていない! 幕末の大誤解』熊谷充晃・彩図社
『本当は怖い京都の話』倉松知さと・彩図社
『日本史の大誤解 激動の近代史編』夏池優一・彩図社
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【書評】『めんどうな人をサラリとかわしテキトーにつき合う55の方法』石井琢磨・総合法令出版

2015年01月31日 | 仕事
 仕事上の会話に必ずイヤミを入れるひとがいる。

 そのひとと僕とは仕事上だけのつながりであって、とくに個人的になにかがあったわけじゃない。本当に仕事上のつながりでしかないわけで、でも仕事である以上は伝達事項なり注意事項なり申し送りなり、なにかしら会話をするときがありますよね。
 そのとき、必ずと言っていいほどイヤミを入れるんです。

 注意事項であるならば「次からこれこれこうしてください。それにしても、よくそんなんでいままできてましたよね!? 何年目ですか?」とか申し送りであるならば「あの件はこうしてください。本当にできますか? こっちも仕事があるんでいちいち確認できませんけど」という感じ。一度連休をとったときなんか、僕に聞こえる場所で「この忙しいときに云々」という会話を大きな声でしていったっけ。

 まあいいんですけれどもね。
 おそらく僕が嫌われる何かをやったんだろうし、向こうさんはそれをずっと覚えててずっと腹が立ってるんだろう。好き嫌いを仕事に持ち込むのはどうかと思うけれど、子どもっぽすぎて相手にしたらこっちの仕事時間がなくなりますからね。必要以上は聞き流してる。

 と。
 なんか長くなりました。


 そんなわけで本書。
めんどうな人を サラリとかわし テキトーにつき合う 55の方法
総合法令出版

もう相手のペースに
ふりまわされない!!

嫌われずに相手を納得させる!
口ベタでもできる、モノの「言い方」「伝え方」

めんどうな人をやり過ごせば、人生の選択肢が増える
 本書は、世にはびこるめんどうなシーンを集め、ありがちな反応と、その場をもっとうまくやり過ごせる反応を紹介したものだ。
 まじめな人ほど、目の前のめんどうな人にありがちな反応をして、ストレスを抱えてしまう。逆に、人間関係のストレスが少ない人ほど、めんどうな人をサラリとかわし、もっとテキトーにつき合っている。
 あなたが一日にも早く「フツー」から抜け出し、ストレスから解放されることを願う。
 社会人になってしばらく生活していると、いろいろな意味で「めんどうな人」に遭遇するもんだ。グループで仕事しているのに「成功したのは俺のお陰だろ?」といちいちアピールするひととか、なにかにつけて悲観的になって、ひとつの依頼を断わっただけで「見捨てるの!?」とか大げさな言葉を振り回すひととか。

 しかも、そういう「めんどうな人」って結構たくさんいる。
 ご本人には悪気はないんだろう(と思いたい)けれど、いちいち相手をしていると本当に時間がかかってしかたがないんですよね。しかもむげに対応するとそういう人に限ってスネたりして余計時間がかかってしまう。
 ほんとにもー。


 本書はそういう「めんどうな人」を55のタイプに分けて、そのめんどうなタイプのよくあるシーン別に55の「サラリとかわ」す方法がまとめられている。


 著者は以前紹介した『プロ弁護士の「心理戦」で人を動かす35の方法』の石井琢磨氏。
 書籍のタイトルどおりプロの弁護士だ。

 プロの弁護士ってのは法的な交渉ごとをしないといけないし、示談に代理人として出席して話をまとめたりしないといけない。そんなときにさまざまなタイプの「めんどうな人」に出会うんだそうな。でもいちいち向こうのペースに合わせてやってられないわけでして、本書はそんな「めんどうな人」をサラリとかわすためのプロのワザが満載。

 有給休暇を申請したら「え、こんな忙しい時期に休むの?」とかイヤミを言ったり、退職を申し出たら「会社がつぶれちまうよ。いいのかよ、会社がつぶれても」とか言い出す上司とか、取引先でも意味不明な自信満々で「絶対大丈夫です!」とか言い出すひととかをサラリとかわしてうまくやっていく方法が55個紹介されている。

 いやー、あるわあるわ。
 よく55も並べたもんだよなぁ。


 たとえばひとつ。
 有給休暇を申請したら「こんな忙しい時期に休むの?」と言ってくる上司の場合。
 あなたや僕ならばどう答えるだろう?

「え……ダメですか……すみません」と答えるか。
それとも「身内に不幸がありまして。すみません」とかなにか適当に嘘をついて休むか。
「ダメですか、すみません」と休みを我慢してストレスを溜めるひとも多いだろう。

 僕ならば適当に誤魔化すほうを選ぶと思うんだけれど、これはこれでストレスになる。適当に誤魔化したあとで「葬式行ってきた? どうだった?」とか絶対聞かれるし、っていうかああいうヤツらに限って聞いてくるしっ! それに合わせてまた嘘をつかなきゃいけなくなるしっていうかもう、うっせーんだよ! お前をあしらうための嘘だよ。わかれよ。それくらい空気読めよ、ごるぁ!!

 ……失礼しました。
 なにかを思い出してつい……。


 では。
 このめんどくさい上司にはどう対応すればいいのだろう?
 法的には、事業の正当な運営を妨げるような場合、会社は休暇の時期を変更できる。しかしこれ以外はまともな反論ができない。だから、仕事が忙しい時期だからと遠慮するのも、休暇を優先するのも、自由だ。あなたの生き方次第である。
(略)
相手は、一言嫌みを付け加えたいだけなのだ。
(略)
有給休暇の申請では、休む理由を説明する必要はない。
(略)
 答えは「スルー」である。堂々と「はい、休みます」と言えばいい。相手は一言言いたいだけなのだから、言わせておくこと。放っておけばいいのだ。
 嫌みは、まともな主張ができないことから出てくる敗北宣言だ。負け惜しみだ。何の意味もない発言なのだ。あなたは勝者なのだから、嫌みに感情を動かされる必要はない。そう考えると、相手の嫌みも可愛く見えてくるだろう。

「嫌みは相手の敗北宣言」とみなし、スルーしよう
 答えは「堂々と休めばいい」。

 なるほどねぇ。
 つまり「相手の言った言葉の意味」じゃなくて、「相手はなぜこういうのか」を考えればいいってことかな。今回の例では「一言嫌みを付け加えたいだけ」ということ。だからそんな子どもっぽい感情に付き合っていられない。よってこちらは堂々としておけばいい。……ということかな?

 法的知識がさらりと出てくるのはさすが本職の弁護士さん。
 こんな「なるほどねぇ」と思ってしまう「めんどうな人をサラリとかわ」す方法が55個書いてある本書。きっとあなたを困らせる「めんどうな人」もこのなかに入っているはず。っていうか僕はとても役に立った。


 よし……。こんどアイツをあしらうときはこうしよう。


めんどうな人を サラリとかわし テキトーにつき合う 55の方法
総合法令出版

はじめに

第1章 めんどうな人から自分を守る
01 休暇を申請して嫌みを言われたとき
   こんな忙しい時期に休むの?
02 意味ありげに情報開示してきたとき
   あなただけに話しますが……
03 即決を求められたとき
   この仕事、やるかどうか今決めろ
04 脅されたとき
   この仕事、やらないとクビだぞ
05 大声で怒られたとき
   話が違うじゃないですか!?
06 責任をなすりつけられそうなとき
   オレの責任だって言いたいのか?
07 アポをすっぽかしてしまったとき
   今日の約束でしたよね!? どういうことですか?

第3章 めんどうな人を疑う
18 初対面で経験をアピールされたとき
   私の経験では、絶対にいけますよ
19 やたらと数字を根拠に示されるとき
   500人が使って効果を実感!
20 上司の迷言
   業績を上げるために、今日から毎朝トイレ掃除をする
21 上司の意見がコロコロ変わるとき
   あ、それ、こっちに変えておいて
22 憶測発言をされたとき
   田中がチームを抜けたがっているよ
23 言葉の意味がわからないとき
   このレイヤーでコンセンサスをとるときはもっとバッファを

第5章 めんどうな人を斬る
32 ダラダラ続く話を変えたいとき
   それでですね、我が社の強みはですね……
33 相手が約束の時間を守らないとき
   遅れてすみません
34 相手が話せる状態にないとき
   私も混乱していてどうしていいかわからないんですよ
35 部下におごるかどうかどうか、悩むとき
   部下に払わせちゃだめでしょ?
36 都合よく新人ぶられたとき
   新人なんで、そんなことわからないです
37 部下の言い訳が長いとき
   実は急なトラブルが発生して、苦戦を強いられていまして……
38 部下の企画書がイマイチのとき
   今回は自信作ですよ! いかがでしょうか?
39 他人の問題を相談されたとき
   友人の酒癖の悪さを治したい
40 上司の行為に納得できないとき
   会社員ってそういうものだろ?
41 同僚と連絡が取れなくなったとき
   しばらく旅に出ます

第7章 めんどうな人を動かす
47 相手に先送りされ続けているとき
   なるべく早く提案しますから
48 あいまいな言葉でごまかされたとき
   誠意をもって対応したいと思います
49 取引先が上司を言い訳にするとき
   そんな提案、上司になんて伝えればいいんですか…
50 相手が、前言をしらばっくれるとき
   そんなこと言ってないよ
51 こちらの発言を指摘されたとき
   あなたの上司がこう言ってましたよ
52 適当な言い逃れをしてくるとき
   手違いで……
53 わかりきったことを言われたとき
   こんなんじゃムリだな
54 ネガティブ発言を繰り返されるとき
   ○○が起きたらどうしよう……
55 社交辞令を繰り返されているとき
   今度、飲みに行きましょう

おわりに
参考文献


めんどうな人を サラリとかわし テキトーにつき合う 55の方法
総合法令出版
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