おばあちゃんのお見舞いに行くと
おばあちゃんのベッドに姿がありませんでした。
おばあちゃんて寝たきりだと思っていたのに…
ちょうどランチタイムだったので
おばあちゃんは食堂にいて
車椅子に座っていました。
入院してからそんな元気な姿を見てなかったので
家族全員びっくりしました。
おばあちゃんは胃ろうという
胃に直接チューブで栄養を送る方法で
ごはんを食べるので
食堂にいると言っても
みんなが食べるのを見ているだけです。
他の入所者さんは
一人で食べられる人が一番多くて
食べられない人は
職員の人が三人に一人くらいついて
丁寧に食べさせてもらってました。
その一番忙しいと思われる時間帯に
おばあちゃんは「トイレ!」と言い出したんです。
見たらオムツをしているし
職員の人に聞いてみたら
もうトイレではしてなくて
オムツの交換がランチの後あるので
「ちょっと待っててね。」
ということでした。
けど、おばあちゃんは
昔の感覚がまだ残っていて
廊下の向かいにトイレがあるから
私たちに連れてほしいっていうんです。
何もせず立ち尽くす私たちに
だんだん苛立つおばあちゃん…
そしてチューブがついたお腹が痒いと言って
抜いてはいけないキャップみたいなのを
外したりしていました。
職員の人にベッドに連れてもらったあとも
私たちは何もできず
ついにはおばあちゃんに
「何にもしてくれへんにゃったら帰って!!」
と言われました…(泣)
あぁ…
悲しかった…
ベッドの上では大きなミトンをはめられて
何もできなくなっています。
前回は寝たきりで
ほんとにお世話をいっぱいしてもらって
幸せそうに見えたんだけど…
なんかいろいろ考えさせられました。
今月誕生日で90歳です。
写真は今年の夏祭り。
前回までは廊下に写真はなかったんですが
イベントにも寄せてもらってるみたいです。