さぬき 里山 自然探訪&トレッキング

香川を中心とした里山の自然探訪と四国の山のトレッキングの記録です。

貝の股~鷹山尾根~竜王三角点~東浅木原トレッキング

2014年10月11日 | トレッキング 阿讃の山
 秋の3連休、2週続けてやってくる台風の影響で、初日だけが天気がよさそうだ。用事を済ませ、遅めのスタートで山へ出かけた。

 この連休、本当は3年ぶりの剣山か三嶺あたりへと思っていたが、諸条件を考え地元の竜王山にした。今日は1年ぶりに貝の股上流からのルートで上がることに・・・竜王峠まで歩きたい。

 車で走っていると、台風が来るためか大急ぎで稲刈りが行われている。水がかなり減った内場ダムを見て、貝温泉方面へと右折。細い町道をさらに、浅木原方面へと奥へ奥へと走る。

 途中のヤマナシの木に、実がたくさんついている。いつもの場所に駐車し、



10:29 標高約500mから出発 細井三角点へと続く尾根を見上げる

 旧町道から鷹山林道へと入る。1年前と同じで、この時期草刈りですっきりしている。


10:38 今年も水量が多い滝


イイギリの実が実っている 赤くなると美しい


10:42 緩やかに標高を上げていく

 アワブキの赤い実、フサザクラの緑の実などが見える。シラキはここでも紅葉が進んでいる。林道の下には、音をたてて流れる貝の股川が見える。天気は良くはないが、気持ちの良いトレッキングだ。


10:50 標高700mを越え、貝の股川上流の沢に入る


タゴガエルが現れる(山では、そろそろ冬眠か)

 咲き残るモミジガサ、実になったテンニンソウが目に入る。

 スギの植林地を上がる登山道へと取りつく。急登は堪える。テイショウソウの花がわずかにある。


11:21 標高900mで展望が開ける場所へ

 植林されたヒノキの幼木が成長し、展望が徐々に悪くなっている。帰りに通る尾根を見る。

 少し上がって、「鷹山遺伝子保存林」の遊歩道?に出る。2週間前にも通っている。


11:27 2週間前にはなかった赤テープがたくさん

 赤テープは、東へと見える古道へと続いている。誰か歩いたのだろう。


この尾根で群生する、赤い実をつけたミヤマシキミ

 閉じたままのアサマリンドウの花をたくさん見ながら上り、
 

11:32 キャンプ場からの登山道に合流する

 ヒノキの伐採か、チェーンソウの音が響く。


11:49 阿波竜王山頂を通過(駐車地点からの標高差約550m)

 徳島側ルートで車道まで下り、縦走尾根へ取りつく。秋のセミ、チッチゼミの鳴き声がまだ聞こえる。


11:56 尾根への取りつきで、リュウノウギクが咲き始めた

 シコクアザミ、アキノキリンソウ、シラヤマギク、イナカギクなどを見ながら上る。昨年、寒風越の手前で蕾を見た、オオダイトウヒレンが所々にあるが、花は終わっている。


12:09 電波塔を通過し


シコクアザミだろう 今日、イナカギクの次によく見た


先週飽きるほど見たツチアケビ 竜王山で見るのは初めてかな

 花の写真を撮りに来ている方に挨拶をし、


12:21 一年ぶりの竜王 一等三角点

 すぐ下の竜王峠に戻り、帰りは草花が豊富な車道歩き。さっそく群生するナギナタコウジュが目に入る。


まだ咲き始めのナギナタコウジュ うまく撮れない

 イナカギク、アキノキリンソウ、ヤクシソウ、ナギナタコウジュ、ハナタデ、オトコエシ、シコクママコナ、アキチョウジ、アキノタムラソウ・・・この時期草花が多い。

 車道に栗の毬はたくさん落ちているが、栗は見えない。


12:48 白と黄色の共演が続く

 竜王手前から、浅木原林道のゲートが開いているので少し覗きに行く。2年前に、最先端部まで覗きに行ったが、どこまで工事が進んでいるのだろう。


12:53 2年前には、まだ山の斜面だった所で、和泉層の見事な地層


きれいな地層の断面(砂岩・泥岩・頁岩)


正面には島の峰へと続く、川東三角点の尾根が見える


工事中の車道脇でもアサマリンドウが多い


オオダイトウヒレンの花も見える


この後下山で通る、小さなこぶが続く尾根が見える 奥は笠松山?

 浅木原林道から出て、竜王社方面へと向かう。


車道沿いでノコンギクが見ごろ


ヤマラッキョウが咲きはじめている


13:11 トイレが立ち入り禁止に(もともと荒れて使えたものではなかったが)



いつまで立った姿で見られるか、ギンリョウソウモドキ


タンナトリカブトの花がまだきれいに残っている



13:15 龍王社にも立ち寄る ハリギリの大木が葉を落としている

 周辺をあちこちとうろうろして戻る。2週間前に見たアケボノソウはもう見えない。


13:20 野外活動センター跡地の入り口で


センブリが数株(いまいちの写り)



遊歩道跡にオオダイトウヒレンの花が残っている


遊歩道跡から竜王社方面の斜面 ブナはどこに?

 ある資料を見ると、幹回り130cmのブナが記録されているのだが、



13:39 稜線分岐の地蔵を見て、川奥・笠形山方面へ下る


下り始めてすぐにシラキの紅葉が目に入る


13:46 川奥分岐まで下る ヒノキ林が間伐され明るくなった


13:55 3年前に初めて歩いた尾根 ずいぶん開けた


小さなこぶが続く 上り下りが数回


こぶの明るい草地ではアサマリンドウが数株


14:04 930mのこぶから枯れ松と982m尾根

 982m尾根へのルートと別れ、トラバース道へ入る。ヒノキ林内に延びる作業道へ進み、浅木原へ下る。

 ヒノキ林の下の方からイノシシの鳴き声。母イノシシと子どもだろう、数頭のイノシシが走リさるのが見える。クリでも食べていたのだろうか。


ヒノキの植林地の隣には、自然林が広がる

 リョウブ、ナツツバキ、ネジキ、コナラ、ヒサカキ等々・・・


花の時期にはなかなか来れないが ナツツバキが多い


14:14 タヌキの溜め糞から発芽した ウラジロノキ?

 阿讃の山ではウラジロノキが多いが、タヌキが種子を運んでいるのだろう。


14:29 晩秋のきのこ ムラサキシメジ


シメジのようなキノコの群生


14:40 東浅木原の民家まで下る

 もとは3軒あったそうだが、住んでいるのは1軒だけになっている。この民家の畑がきれいに手入れされており一安心。標高600mに建つ民家だが、香川ではこの標高600m辺りが限界のようだ。


町道を下る途中のアラカシの大木


 14:53 車に戻る。4時間21分のトレッキングだった。阿讃の山も秋が深まってきた。


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