そちらさま・こちらさま

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その後のその後

2015-08-26 | Weblog
花火見物に出かけたものの帰路を見失い、一晩彷徨った挙句に交通事故に遭い、大腿部骨折の大怪我をした老僧のその後の話です。大腿部には2本の金属棒が入って、2週間後にリハビリ施設に転院しました。4人部屋なのですが居住者は3人です。一人は食べる以外は大いびきで寝てばかり、もう一人は朝から晩まで意味不明の叫び声をあげています。

とても一緒にはいられないと主張してナースセンターに避難、テレビの前に陣取って楽しい毎日を送っています。見舞客は誰が誰やらすっかり忘れてしまって「あんた誰だったいねぇ~」というものですから「和尚め、とぼけてる」と陰口をたたかれています。

私たちも一度くらいは顔を見に行こうとしたのですが、若和尚が「あんた誰?というにきまってる、身体に悪いからやめたほうがいい」というのです。そんなもんでしょうかねぇ・・。一度確かめに行こうと思っているところです。

祭りの後

2015-08-03 | Weblog
草木もあえぐ熱帯夜だった土曜日の9時過ぎ、同報無線による行方不明者のお知らせがありました。年寄りが外出したまま帰らないというのは、しばしばあることなので、いつも他人事のように思っていましたが、今回は様子が違いました。

「Hりのうちの・・」で「は?」 「きMたけんPうさんが・・」で「へ?」 当ブログでもお馴染みの老僧が当事者だったのです。すぐさま寺に行きますと、すでに警察も来ていて5、6人で辺りを探しているようです。この日は3か所ほどで夏祭りが行われ、花火を見に行って帰れなくなったのではないかと話し合っています。

毎日5時頃になると自転車で出かけ、1時間ほどで帰って来たようです。今乗っている自転車は3台目で転んでは替えを繰り返した末に、子供用の水色のものにしたそうです。子ども用なら転ばないという保証はありませんけど。

夜中では探しようもなく帰宅。明朝5時に行きますと若夫婦の姿がありません。きっと明るくなるのを待って探しに行ったのでしょう。6時近くになって電話があり、交通事故にあって病院に運ばれたというのです。今、検査を受けているけど元気はあるので大丈夫だろうとのことでした。

一応一安心し、昼間は立て込んでいるだろうと思って夜になってから様子を聞きに行きました。元気で帰っていると思っていたのですが、検査の結果大腿部骨折、ほぼ3ヶ月の入院が必要とのことでした。ご機嫌で看護師たちに軽口を叩き、家族が痴呆が進んでいると説明しても病院では全く信用しないそうです。それにしても夕方5時から朝の5時までどこで何をしていたのか、謎は深まるばかりです。