たきゆの徒然日記

ゲーム、アニメなど趣味を書いています
好きな作品はMGS、COD。Fate、勇者であるシリーズ、ヘブバン

世にも奇妙な物語 SMAPスペシャル 再放送

2016-11-26 16:23:52 | 日記
SMAPの解散を惜しんでか夕方再放送で世にも奇妙な物語がありました
推定15〜20年前?

どれだけ昔だwと突っ込みを入れるところですが、子供の時にリアルタイムで見た記憶があります


・エキストラ
これはイマイチだったかも。最後のパンチが弱く、ストーリーも予想がつく


・13番目の客

これは最高に面白かった。草彅剛主演の理髪店の話
この頃から大杉漣との共演も多かったのね
この話は、というかこのSMAPスペシャルは何度も過去に再放送されていたので記憶にも特に残っている
しかし幼い頃に見た時と、成長した今になって再び見ると感じ方が全く違うというのが面白い
成人して働き出した身となると、理髪店のあの「秩序」がとても手の届かない幸福に思えるんですよね
モラトリアムとも言うべき幸せな世界
共産主義の理想像でしょう。共産主義は現実世界では実現不可能だから資本主義が大正義となったんですが

役割を自然に与えられ、職務を全うし小さな幸福を得る
生きる為に苦まなくても良く、しかし怠惰に堕落するのではなく、与えられた職務の中で自らを研鑽していく

現実世界ではまず実現不可能な理想郷
人間として何が大切かをその中で学ぶ事が出来る

しかし13人客が来た後は楽園から追放され、現代社会という地獄に堕ちる

大杉漣共々、天国で養殖された草彅剛と大杉漣は地獄に適応出来ずに色々な意味で「死ぬ」


これねぇ、凄くわかります
働きだすと特に


同じ会社の部署の中でも「楽な部署」ってのは中小企業以外ならどんな会社でもあるはずです
楽な部署に異動になると、本当仕事が楽で仕方がないんですよね
でも次の部署異動で元いた場所や激務の場所に異動となると本当しんどいっていう

ローゼンメイデンのアニメの監督だったかもいってましたが
怠惰は偶に得るからこそ幸福なり得る

引きこもりやニートは毎日自堕落な生活をしています
忙しい身としてはその自堕落な生活をまるで楽園のようだと羨む人も多いが
実は違う、当人にとっては変化のない日常や暇な時間は地獄でしかない

楽園は外部から見た評価であって、内部から見ると案外そうでも無い事が多い


よく二次創作物でも「不老不死ほど本当の地獄だ」って設定が多いですね
コードギアスのC2やバジリスクの天膳など

幸福は有限であるからこそ価値があり、無限ではその価値も薄れる
毎日幸福を享受しては人間が腐ってしまう
そして仮にその幸福を享受出来なくなってはその者はいったいどうなってしまうのか

この話は、得体の知れない奇妙な設定と現実を絡ませた社会問題を上手く絡ませた傑作だと思います


・Black room
これは面白い
最後のネタが全部持っていったw
一発勝負ネタはそのネタがコケるとその話自体が駄作に成りかねない諸刃の剣だけどこの話は大成功している

偶にこういうふざけた話があるのが面白い
当時、同時期くらいに放送があった筈の「ママデパート?」もこんなノリで面白かった
母親をデパートで買う話

Blackroomは一発ネタに至るまでのシュールギャグも最高でした
ギャグかホラーか判明するまでの視聴者が「これは笑っていいところなのか笑えないところなのか?」
その推し量りを逆手に取り、シュールギャグとして成立させた非常にテクニカルな作品



・稲垣吾郎の顔の無い姉の話

これはイマイチ。普通の話でした
世にも奇妙な物語というのはいかに視聴者の目を引く奇抜な設定を持ち出していき、後続のストーリー展開にからませるかという部分に面白みがあるドラマだと思います
視聴者の予想の斜め上を行く展開を用意して、さらにただ荒唐無稽な話に終わらせずストーリーに説得力や統合性、作品テーマを絡ませる
この話は多少しんみりするが普通の話という印象


・オトナ受験

ああ、これ凄く覚えてる
電車のつり革の持ち方とかw

だけど話としてら其れ程面白くはない

そもそも大人という尺度を数値で測る事がナンセンス
世間は大きな子供で溢れていますね
自分自身とやかく言えるほど大人かと問われれば大人だと断言できる自信はない
まだまだ至らないところばかりです

大人とは、大人たろうとする事が大事なのであって。大人であろうとするその姿勢が当人を大人にさせるのだと個人的に感じます
そもそも、まだ偉そうな口を叩けるほど世間を知りませんが、世に出ている大多数の人間は心は子供だと感じます
持論ですが、大人とはどれだけ大人という仮面を被れるかどうかだと感じます

偉ぶってる人も近寄りがたい人も、大人な人も心の奥底は皆んな子供

そもそもそもそも子供大人の定義自体がとてもあやふやで曖昧なもの


中居君の最後の試験
あれは、どちらも正解でどちらも不正解
だと感じます
秩序(ルール)と規範という概念
どちらに重きを置くかで、中居くんの相方を助けるか見捨てるか、どちらが正解か変わってくる
試験管からその説明がなされていない以上客観的にどちらが正解かは判断不可能

そもそも人間の善性について、それを第三者が客観的に評価しようとする事自体が誤り

社会は正しい事が間違いで、間違いな事が正しい事が多すぎる
不完全な人間が作った社会で規範を押し通すには実力が必要だけど、自分含めて大多数の人間は実力を持たないので
上手いことどうにかするしか無いんですよね

中居くんの最終試験はどちらも正解というのが正しい大人のあり方だと感じました

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