遊牧民の建築術INAX出版このアイテムの詳細を見る |
1993年9月8日 発行
この小冊子はINAXギャラリーにおける「遊牧民の建築術 ゲルのコスモロジー」展と併せて刊行される・・・となっている。
朝鮮半島の住居形態について調べていた時に読んだ本の一つ。オロチョン族あたりの円形住居について知りたかったのだが、そういうものは載っていなかった・・・と思う。
・・・いや、あったかも知れない。
ただメモに残っていないし、記憶もあやふや。
何が知りたかったというと韓国の住居にある「マル」はオロチョン族の円形住居にある「maru」が原型ということを書いている本があって、それについて何かないかと探していたのだ。
でメモにそれに関するものが残っていなくて、それもどーでも良さそうなことが数行しか残っていないところを見ると、よほど内容の薄い本だったのかというと、そういうわけではなくて、かなり面白い本だった。
例えばチンギス・ハンの時代のゲルの移動の説明があって、ゲルの移動というと分解して移動するというのが今の姿なのだが、チンギス・ハンの時代は立派なゲルは分解せずにそのまま車に乗せて移動していたとある。お屋敷が車つきで馬の大群に曳かれているのだ。どうも今より昔のその頃の方が大掛かりだ。さすがモンゴル帝国。
と言うような話や「皮なめし」「馬の代わりにオートバイ」「ロシア製の双眼鏡」等。
以下メモより。
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モンゴルの遊牧民の移動式家屋。一見、テントに見えるてしまうのだがそれは大きな誤り。これは家そのもの。
床も壁も柱も扉もきちんとある。
P11 日時計としてのゲル。戸口をほぼ真南に向けて建てるため。
P15 5~6人いればゲルの組み立ては1時間で可能。
P31 定住型のゲル。個の空間をもとうとしている。ベッドにカーテンがあるだけだが・・・。
P33 ゲルの建て方は、まずドアを立てるところから始まる。
インディアンのテントの写真あり。テントといってもデカイ。高さは5mはあるだろうか。
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何に驚いたといってアメリカンインディアンの円形住居であるテントが思っていた以上に大きかったこと。広さも広いが高さもある。
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