備前の古社を訪ねる(備前国内神名帳の研究)

備前の由緒ある神社を巡礼する

コラム164.備前国の磐座拾遺(その3・耳岩神社)

2009-05-07 20:29:44 | Weblog
耳岩神社(みみいわじんじゃ)。
場所:岡山市中区長利。県道383号線(九蟠東岡山停車場線)沿いの中古車販売店「シティライト城東店」のところを狭い道路に入る(東へ)。JR赤穂線の踏切を渡り、集落の奥の大師堂のところから登る。駐車場なし。
由来書によれば、耳に似た岩(「耳岩様」)にお参りすれば願い事が成就する、特に耳の病気が治る、として評判になり、天保10年庚子(天保10年は1839年だが、庚子は1840年)に社殿が建立されたという。「神社」とはいうものの、いわゆる祭神は不明で(あえて言うなら「耳岩大明神」)、麓に大師堂があること、近くに不動尊が祀られていること、奥之院があることなど、仏教色が濃い。奥之院は、何の変哲も無い岩の壁?と思ったのだが、失礼して中を撮影させてもらったところ、これは岩の「窪み」=(女)陰石ではないか、と感じた(文字通りの妄想かもしれない。)。
耳岩は磐座だとしても、仏教あるいは修験道の磐座と思われ、どれほど古いものかはわからない。ただ、当神社は聖山・芥子山山系にあり、当神社から芥子山山頂まで登山道がつながっている。


写真上:耳岩神社。岩に接して拝殿が建てられている。


写真中:奥之院


写真下:奥之院内部。陰石か?

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