現実闘走記~嗚呼、おもいでの上海空港~

中国留学生活、上海復旦大学硬式野球部での野球選手生活

中国プロ野球

2007-02-22 22:30:16 | CBL(中国プロ野球)
上海イーグルスの練習に参加して2週間が経ちました。ですが、復旦野球部の遠征を目前に控え、これに集中するため今日を最後の練習としました。

今回の経験は非常におもしろいものでした。参加する前に聞いて想像していたものとは全く違いました。中国のプロスポーツを内側から見る経験というのは、なかなか出来ないことであると思います。

元々、僕は中国のプロ野球に強い関心を持っていました。本来、他に優先させなければならないことがありましたが、ワガママを行ってしまいました。ですが、あくまで僕自身に関して言えば、非常にプラスであったと思います。

ずっと、一選手として野球をすることに遠ざかっていました。指導者、チームリーダーなどではなく、何も考えずに自身のプレーだけに集中することは非常に楽であるし、純粋に野球が楽しめます。そんなことを改めて実感しました。

練習をして気づいた点があります。

もともと、日本にいたころはチーム内でかなりの“弱肩”でした。遠投は70mそこそこだった気がします。その後、椎間板ヘルニアになり全く投げられなくなりました。ウェイトトレーニングに力をいれたものの、やはり70m前どまりだったと思います。

ですが、最近は明らかに遠投できる距離が伸びたことに気がつきました。90m前まで投げれるようになりました。2年間、選手でなかったことで、腰の怪我が良くなっているのかも知れません。

相変らず守備は下手くそです。ですが、守備練習中に「状況判断が的確だ」と褒められました。以前の僕を知っている人なら笑ってしまうのではないでしょうか。中国で野球を教えていたことで、逆に野球への理解が深まったのかも。コントロールも安定してるし、精神的にも成長した気がします。

体力面は少し落ちている気がします。が、それが必ずしもプレイの質の低下と直結しないことが、野球のおもしろいところですね。


まだまだ書きたいとはありますが、長くなってしまったので分けて書こうと思います。では、ひとまず…

日本遠征二週間前

2007-02-21 20:18:10 | 復旦大学野球部
春節(旧正月)を迎え、こちら上海はすっかり正月気分です。

上海イーグルスの練習に参加し始めて、はや二週間が経ちました。

なかなか貴重な経験をさせて貰っているな、と満足しています。今週末から、復旦大学野球部も練習が始まります。来月頭に控えた日本遠征の準備のためです。中国において、春節は1年で一番大切な休みであり、毎年この時期は練習をしません。

僕がチームを指揮させてもらい始めたのは去年のこの時期でした。ですが、学校が始まると纏まった練習時間を確保しにくく、苦労したのを思い出します。

今年は遠征の準備ため、練習を行うことができます。また、チームの士気も非常に高く、例年にない好スタートが切れるのではないでしょうか。技術面についてももちろんですが、モチベーションの面から見て、この時期に一度山を作っておくと非常に5月のリーグ戦に有益です。

モチベーションは、リーグ戦が近づくにつれて徐々に上がって行くだろうとは思います。ですが、練習の質に対する影響も非常に大きいものです。リーグ戦前に高めるよりも、この時期に高い水準に達していれば、残り数ヶ月の過ごし方も大きく変わってくるはずです。

また、モチベーションは上から言っても、なかなか高められるものではありません。ですので、この面から見ても、今度の遠征は非常に効果的なのではないかと期待しています。

しかし、計画はこの段階に達していても、まだ気を抜くことが出来ません。
VISAの問題など、一転して失敗に終わってしまう要素も含んでいます。少々不安は残りますが、とりあえず目の前に集中し、しっかりやっていこうと思っています。

2007-02-13 18:31:57 | 友人への手紙
「少年よ、大志をいだけ」とは、クラーク博士の言葉。
北海道、札幌農学校の教頭に赴任した博士が学校を去る時、学生に残した言葉です。その学生の中から、佐藤昌介、一期下に内村鑑三、新渡戸稲造など著名な教育者、学者が生まれました。

孔子は「われ十有五にして学に志す」
日蓮上人は12の時、「日本一の智者になろう」と志を持ったと聞いています。

中国に来て一年半。最近、温めていることがあります。「夢」と呼ぶより、「志」と言った方が力強くて実現させることが出来そうな気がします。

先人たちと比べると少々遅いですが、「齢、二十三にして…」と。

今日、上海イーグルスのミーティングで、投手コーチが「目標と目的」の大切さについておっしゃっていました。もちろんそれは、野球についての話だったのですが、この大切さは野球に限ったことではないと思います。お話に感化され、今回言葉にしてみました。

この「志」のため、イーグルスに参加したり、就職について別の意義を見出しました。まあ、他人事であれば、『プロ野球は人生経験』なんて言うヤツは、相当変なヤツだと思いますが、今の経験は凄くためになってる気がします。仮にその後どんな人生を送るとしても。

話は逸れましたが、この「志」は60、70歳からのもの。
だいぶさきのことだけど・・・。長生きしなきゃ。

日本遠征について

2007-02-11 12:16:21 | 復旦大学野球部
復旦大学野球部と立命館大学硬式野球部の野球交流についてです。

来月、3月2日~3月9日の8日間、立命館大学に受け入れてもらいます。
移動手段は、飛行機。今計画は復旦大学、立命館大学の正式な国際交流事業となりました。

日中大学間の野球交流は初の試みです。
他の種目を含めても、極めて少ないか、もしくは初めてかも知れないとのことです。

資金面は、復旦大学が負担してくれることになりました。
(説得にかなりの時間を費やしましたが)

活動場所は、立命館大学柊野グランド、宿泊場所もグランド内の施設です。
8日間中5日間は野球活動、2日間は移動、1日は京都市内観光です。

今は、細かい事務的な仕事を詰めている段階です。

1社の新聞社さんから取材をしたい、他の1社から問い合わせがありました。

また、計画については追って報告するつもりです。
とりあえずの報告でした。

練習3日目

2007-02-11 11:54:26 | CBL(中国プロ野球)
昨日はランメニューの日でした。
2年弱ぶりにインターバルトレーニングしました。

しんどかった…

加えて、スプリントもしました。
その時、本当にビックリしたことが。
「うわっ!はや!」って。

ある選手が、めちゃくちゃ足速くてビックリしたんです。
聞いてみると、100メートル“10秒5”

更にビックリしたのが、10秒台で走る人がチームに3、4人いること。
野手も投手も身体能力の高い選手が多いです。
スプリントのチーム平均タイムは、かなり早いんではないでしょうか。
それなのに、上海チームの投手の平均球速は『125キロ前後』っていう事実。

ウェイトトレーニング?もみんなガンガンやっていたのに、なんか不思議。
みんな身体能力は凄く高いのに。

投手の水準は、リーグ平均、投手のMAXスピードが『130キロ前後』だとか。
上海イーグルスは、少し遅いみたいです。若い選手が多いからでしょう。

ま、ともかく、野球はマイナースポーツなのにこんな足の速い選手が集まるなんて、中国は広いなぁって思いました。

練習2日目

2007-02-09 19:09:49 | CBL(中国プロ野球)
朝から、上海イーグルスの練習に行って来ました。
今日は全天練習でした。

午前中は技術練習。
午後はウェイトトレーニング。

このウェイトトレーニングがかなりの厄介モノでした。
想像していたものとは全く違って、かなりの“根性練”。
ウェイトトレーニングと言えば、科学トレーニングの代表ですが、想像と合っていたのはバーベルを使うとこだけ。しかも、ハードで全然ついていけませんでした…

でも、僕に足りないものは、案外こういう練習かも。ウェイトトレーニングばかりやっていると体のバランスが悪くなる気がするし。

でも、40キロのバーベルを手を伸ばし、上に高く挙げ(肩に背負うのではなく)、スクワットと空気椅子をした時は激しく腰に違和感を感じました。アレは本当に危険な感じがする…。ほどほどに手を抜かないと危ない。(しっかりコーチが見ているが…)

不思議な感じだけれど、『郷に入れば…』。文句を言う前にヤレ!との声が飛んできそうですね。正直、日本の常識から言えば上記のように「ありえない」練習も多いです。でも、何が本当に正しいのかわかりません。まず、色々やってみようと思います。

幸い、僕の目的はプロ野球選手になることではありません。意地を張らず、怪我する前に帰ってこようとは思っています。

無責任かも知れませんが、チームを指揮する立場と(リーダー格でない)選手との最大の違いは、正に責任を負わなくていいことだと思っています。一選手であるからには自身のエゴは出していかなければならないと思います。他人を押しのけてでも…のエゴ。ウェイトのやり方がまずくて、まじめにやれば逆に、怪我をする危険が高いのに、それを黙っているエゴ。隣のヤツの怪我に責任は持てない、そんな考え方。性格悪いですね。

もちろん、指導者、チームリーダーはそうあるべきではないのは理解しています。

だけど、どうだろう?下位の選手として、周りに気を使いすぎる選手、エゴを出し切れない、心の優しい選手がチャンスを掴み切れないのは、今までの経験の中、たくさん見てきました。それは、そういう選手はしっかり評価されて欲しいですが、勝ち負けのハッキリしている世界である以上、エゴを出し切れない人、勝負どころで他人に譲ってしまう人は、競った場面で勝負弱い気がします。

どうでしょう。こういう考え方は、プレーした環境の影響も強いとは思うのですが…。

反対の意見が聞いてみたいです。
とりあえず、今日の練習で感じたことを書いてみました。

閃き

2007-02-09 01:24:10 | 僕が見た中国
さっきベットに入り寝ようとした時、凄いアイデアを閃きました。

今までを根底から覆す、起死回生のアイデアを。
これは革新的だ!

日中野球交流の計画を思いついたことの、間違いなく3倍以上は凄い。

「男児一度志せば…」は白川静先生の言葉ですが、先生の言葉を信じて思い切って行動して良かった。明日、早速実行しよう。

深夜特急(1月2日)

2007-02-09 00:33:30 | 随想
下記は1月2日に書いたもの。
ここに載せるつもりでしたが、機会を逸して今日になってしまいました。

最近空いた時間を、専ら読書に費やしています。
いろいろ本について書きたいことが溜まっているので、第一号のこの本について書いたものを載せる事にしました。



今日(1月2日)、沢木耕太郎著の『深夜特急』の一巻を読み終わりました。
今日読み終わったといっても、読み始めたのは昨日。
最近はデスクワークばかりで、その合間合間に本を読みながら過ごしています。
と言っても、気分転換をかねているので中国語の本は読んでいません。本当は一番読まなければいけないのですが。

毎回、帰国するたびに本屋へ行き、興味のある本を買って持ってきています。
ですが、前回帰国したときは、少し違ったことをしてみました。

自分自身で選ぶ本はやはり、どれもどこかしら似通っています。
何気に手に取った本一つにしても、その人の趣向が現れるのではないでしょうか。
そこで僕は、「友人の最も好きな本を借りてくる」ということをしてみました。

「最も」と書いてしまいましたが、たいていの人は大体2、3冊、自分の人格形成、価値観、進路等に大きな影響を与えた本というのを持っているようです。僕も上げることが出来ます。まあ、とりあえず複数の友人に当たってみたところ、僕の周りの人は大体そんな感じでした。

面白いのは、「自分に大きな影響を与えた本は?」と聞き、出てくるのは大体その人のイメージに合ったもの。
『深夜特急』もそのうちの一つ。僕が自分から買うことはおそらく無かったでしょう。

友人が薦める本を読むことで、その人がより理解できるような気がして面白いです。

僕が好む本は、専門書、論評、うんちく本など。現代小説はまず読みません。
(・・・僕の専門は一応明清白話。でも、純粋に物語の世界に浸ると言うよりは、斜めからみてうんちくたれるのが好き。)

授業ももうすぐ終わります。溜まっている本をじっくり読みたいなと思っています。

練習に参加してきた。

2007-02-08 13:54:08 | 友人への手紙
中国プロ野球の上海イーグルスの練習に参加してきました。
毎週木曜は半日練習との事で、今帰って来たところです。

一日の始まりは“パワプロ”からでした。

9時練習開始と聞いたので、野球部時間、8時にグランドに行きました。
誰もいないので、電話を掛けると「(来るのが)早すぎる」と言われました。
そんで、時間つぶしに陳奇選手とパワプロを対戦しました。そんな感じ。

練習が始まる前までは結構気構えていたけど、始まってみるとちょっと拍子ぬけ。
とりあえず、若い子が多くてビックリしました。
若いというか、高校生の年齢の子ばっかり。17才前後の。

誰が一番上手かったか、っていうとコーチが一番上手かった気がします。
おかしな話だけど。

練習自体も、全然厳しくありませんでした。(半日練習だから??)
3時間くらいして終わり。ご飯食べさせてもらって帰ってきました。
とりあえず、明日もまた行って来ます。

上海イーグルス

2007-02-07 19:43:01 | 友人への手紙
最近、ずっと日記を書いていませんでしたが、それでも色々なことがありました。
デレシコが引越ししたりとか、野球の遠征のこととか、就職セミナーに行ってきたりとか。

そう。縁あって、明日上海イーグルスの練習に参加してきます。

指導者としてではなくて、選手として。
実は彼らの試合は見たことがないのですが、以前復旦大学の練習に選手が来てくれた事があったのです。それ以来の縁で。今回は僕一人ですが。

大学の練習に来て、プロ選手が指導することは、日本ではご法度です。
でも、中国ではそこら辺は緩いみたいですね。むしろ、野球の普及にはすごくいいかと思います。

春節を目前に控えたこの時期に猛練習。去年のWBC予選、アジアカップに惨敗し、中国プロ野球界は休み返上で練習しているとの事です。

明日は、しっかり多くのことを見てきたいと思います。

ハチミツとクローバー

2007-02-06 07:36:19 | 随想
・・・という映画をみました。
夜中の12時回ってから一人で部屋で。

別に何の映画でも良かったのだけれど、話題になっているらしいので見てみることに。見始めてから、なんか聞いてたストーリーと違うな、って思ったらどうやら『のだめカンタビーレ』と間違えてた模様。『ハチミツ…』は映画で、『のだめ…』はドラマなんだって。最近、少女マンガの映像化が流行ってますね。この映画は日本で流行ったのかな…?

なんとなく、見始めた映画だったけど、結構感じるものがあって、最後はかなり引き込まれてしまいました。

友情と恋愛がテーマの青春映画。中盤の山のシーンに主人公たちが海へ行くシーンがありました。この場面を見たとき、僕が3回生の冬に友達4人で天橋立へ行ったときのことを思い出しました。あと、クライマックス直前、“竹本”が“山田”へ怒りをぶつけるシーン。実は、似たような事?を後輩に言われた経験があります。そんなことも思い出しました。

僕は留学に来て、大学の同期の子たちと卒業がズレてしまいました。出来るなら、もう一回みんなでどっかへ行ってみたいなって思ったり。

野球部の仲間は、今はどことなく疎遠なカンジ。やっぱり終わり方が良くなかったからでしょうか。
短期留学したときの仲間はどうだろう。今では中国にいるのは僕一人だけかも。
専攻の子は・・・、結局良くわかんないまま卒業しちゃった。

映画の中の“竹本”に感化されたわけじゃないけど、見終わったあと夜の復旦大学を散歩してみました。猫を追いかけてみたり、風景写真を撮りながら歩いてみると、思いのほか気持ち良かったです。


・・・で、部屋に帰って来たあと、もう一回見直したあと、今に至る。
もう一回みてもいいかも。

大晦日だよ、ドラえもん

2006-12-31 23:07:45 | Weblog
今年もドラえもんスペシャルはやっているのでしょうか。
ふと気がつけば、上海で2度目の年越しを迎えてしまいました。

先ほど、1年前の日記を読んでいました。
http://blog.goo.ne.jp/junfu83/e/c024069403af2665e06bd2c2f6b918d3
http://blog.goo.ne.jp/junfu83/e/3765a7510ee62e27649e5a258008b575

現在の生活は、あのころ思い描いていたものとは全く違うものになりました。
05年は野球部引退、バイト、留学一年目等、日々の生活に追われ、せわしなく過ごしたのを思い出します。復旦大学野球部に関わり始めたものの、言葉の問題、時間の問題に追われ、野球に対しても、勉強に対しても、満足する結果を残すことが出来ませんでした。2年目の留学について悩んでいたのも丁度一年前のこの時でした。

年が明けて06年。今年もまた色々なことがありました。
留学当初、悩んでいたことがうそかのように、勉強も野球もある程度の結果を残すことが出来ました。終わってみれば、ここ数年で一番満足できた年になったと思います。

中国政府奨学金に受かり、2年目の留学を決めたのも今年ですし、
野球では、7月の全国大会でベスト8になりました。この結果、復旦大学から多額の援助を受けれるようになりました。
共同通信さんから、エッセイのお話もいただきました。
また、今進めている日本遠征の計画も、復旦、立命館両大学の理解を得ることに成功しました。

プライベートでは、すべてが順調というわけではありませんでしたが、1年を通してみれば、やはり充実していたと思います。

今年1年は、本当に想像できない展開でした。
それまでに思い描いていたものとは全く違う、ですが想像していたものよりもむしろ、よい結果を得られたと思います。

来年についても、ぼんやりと思い描いていることはありますが、どうなるかわからないな、というのが正直な感想です。現在は日本に帰国し、就職活動をしようと思っていますが、どうなるでしょう。

具体的な目標ではなく、抽象的なものをあげるならば、『“気持ち”の処理』をうまくなりたいな、と思います。

感情の処理…焦りであるとか、意地であるとか、そのようなもので失敗、状況を見誤ることのないよう、気をつけたいと、今は思っています。

しっかりと、一年の総括をしたいところではありますが、やらなければならない仕事が溜まっています。中国では、春節(旧正月)が1年で最も大切なお休みです。日本人からみればビックリするほど、元旦はあっさり過ごします。

そんな事情で、正月目前にして仕事に追われています。
また、時間をかけて振り返りたいですが、今回はせわしなく振り返って見ました。


今年も一年、たくさんの方々の手を貸していただきました。
来年もどうかよろしくお願いします。


来年も皆さんにとって、実りのある一年でありますように。
よいお年を過ごされてください。

では。

計画

2006-12-30 01:20:23 | 復旦大学野球部
初の日中大学間の野球交流について(部分抜粋)
復旦大学野球部 ※※※※

現在、復旦大学をはじめ上海の大学の野球部で選抜チームを組織し、日本に遠征する計画を立てています。
これは初めての試みです。野球がまだ地域に根付いていない中国から、野球先進国の日本へ行き、中国の学生たちに高いレベルの野球を経験してもらうことが目的です。この計画は、中国における野球の振興を促進するだけではなく、ひいては日中両国間の親交という意味でも、大変意義のあるものと確信しております。既に京都市の立命館大学では受け入れ体制が整っており、今後の課題は渡航にかかる費用の工面など現実的な問題を解決する段階に入っています。野球交流のみならず、草の根レベルでの日中交流を成功させるためにも、計画を支援してくださる方々、団体、企業を募っております。

1.遠征の目的
立命館大学硬式野球部との試合、合同練習などの交流を通じて、中国人学生に日本の高いレベルの野球を実際に体験してもらい、中国の大学野球のレベル向上を目指します。今回の遠征にあわせ、上海選抜チームを組織しました。遠征経験者が帰国後、必ずそれぞれの所属する大学の選手に、この経験を還元してもらいます。

2.

3.中国の野球の現状
 中国では、2002年にプロ野球がスタートしました。しかし、野球はまだマイナースポーツです。中国ナショナルチームがWBC予選およびアジアカップに参加しましたが、中国国内では注目されることはなく、テレビ中継されるどころか、新聞で取り上げられることもありませんでした。
 中国の大学野球を取り巻く状況も決して良いものではありません。ほとんどの部員は大学入学以前は未経験で、大学入学後に野球を始めます。多くの場合、中国の大学で野球部の注目度は低く、そのため練習場の確保すらも手こずっております。私の所属する復旦大学の野球部は、06年、中国全国大会でベスト8、上海市で2位の成績でしたが、普段の練習は狭いフットサルコートを間借りするなど練習の環境が整っていません。
 他の大学でも、大部分が同じような、もしくはそれ以下の環境で練習しています。
野球は道具、施設面でも多額の費用を必要とするため、日本の環境とは非常に格差があります。道具を揃えるのにも手が回らないため、公式戦といえども、ユニホームがない、あっても一部分だけ(上着のみ、ソックスがない、アンダーシャツがない)というチームばかりです。それは、復旦大学でも例外ではありません。
 野球のレベルとしては、日本の中学生レベル、または高校生の最も低いレベルに相当すると思います。ルールも異なり、時間制で、試合は3~5回で終了します。
 そのような状況下ではありますが、部員や他大学の選手たちが、それでも必死に上達しようとする姿、楽しんでプレイする姿を見るにつけ、なんとか手助け出来ないかと思い、今回の企画を立案しました。野球を教える者として、現状に満足して欲しくない、もっと高いレベルを目指して欲しいという気持ちが、今回の企画の原動力です。

4.遠征の目標
 参加者の大部分は、試合場に行ってレベルの高い野球の試合を観戦することはおろか、テレビ中継でさえ見る機会がありません。実際に日本に赴き、試合や合同練習をすることで、技術面、意識面ともにレベルアップを図ります。同時に、日中友好の架け橋となることを目指します。

5.

6.

(以上)

日本遠征について《近況》

2006-12-26 18:30:53 | 復旦大学野球部
12月半ばから上海大学選抜チームを組織し、日本遠征をすることに取り組んでいます。中国の野球のレベルは野球先進国の日本と比べると、かなりの差があります。復旦大学野球部の06年の成績は、上海春大会3位、中国全国大会ベスト8、上海秋大会準優勝と、中国国内に於いては好成績を収めることが出来ました。

中国の野球は日本の野球と状況が少し異なります。キャッチャー、一塁手が後逸すれば、テイクワンベースでありますし、試合は時間制で、時間が来れば4、5回で試合終了です。チームの力の差も激しいので、1回20点差コールドなんて試合もあります。

復旦の野球部は、上海では“強豪”と言われるチームですし、部員たちにもその“自負”があります。また、全国で勝てたことで、相当な自信をつけたようです。ですが、それが秋大会で勝ちきれなかった要因にもなりました。

僕がこの計画を立てた最大の意図は、やはり『今の野球に満足して欲しくない』ということです。野球は9回までやるものであるし、マウンドのある野球場でやるものだと思います。ですが、僕一人がそう熱く語ったところで、実際に人を動かすことは非常に難しいことです。

日本に行き、実際にレベルの高い野球を体験することで、技術面はもちろん、意識面でも大きな向上が期待できると思いました。それが、今計画を思い立った理由です。

最初は、実現の可能性は非常に低いと思っていました。
ですが、多くの方の賛同をいただいて、だんだんと現実味をおびてきています。

成功させるには、まだまだ問題は多くありますが全力をつくそうと思います。

クリスマス

2006-12-25 22:28:20 | Weblog
お久しぶりです。

昨日はクリスマスイブでした。
が、わけあって夕方から部屋の大掃除をしていました。5時間かけて・・・

あらゆるとこをきれいにし、床もワックスでピカピカにしました。
その瞬間、デレシコに土足で入られてしまったのだけど。

でも、最後はケーキに誘っていただいて、楽しく過ごしました。

今日くらいは、ゆっくり過ごしたかったのだけど、仕事がいっぱいあって一日中外にいました。日本遠征についての話し合いが中心なのですが、事務室も週末は多くが休みですから、月曜日に仕事がどっとくるのです。

遠征については、大枠はほぼ決まりました。あとは、どんどん詰めていく段階。
とは言っても、ビザ関係や細かい予算組み、メンバー選考等、まだまだ仕事はあります。ですが、軌道には乗ってきたようで、気持ちの面ではかなり楽になりました。人に任せて良い仕事が増えてきたようです。

そうそう、この前日本側の人と電話で話したところ、両者の認識が食い違っていたことがあってビックリしました。メールの文章だけのやり取りだと、こういうことがあるんだ、と冷や汗をかきました。

大変ではありますが、日々勉強させて頂いています。
こういう仕事も、結構面白いですよ。