It's allen

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ザ・ファン

2005年08月07日 | 旧作映画の感想【サ行】
監督:トニー・スコット

【 物 語 】
ナイフのセールスマン、ギルは地元サンフランシスコ・ジャイアンツの大ファン。
開幕戦に別れた妻の息子と見に行くが、商談の予定が入っていた。
息子を置き去りにしたまま、商談にいくが間に合わず、仕事はクビ、さらに裁判所命令で息子に近づけなくなる。
野球応援が唯一の生きがいとなったギルは、大物スラッガー、ボビーにのめり込んでいく・・・。

【 感 想 】
トニー・スコット監督の映画の中で一番好きな作品です。ただ単に僕が野球が好きだけなのかもしれませんが。
ボビー・レイバーンを演じたのがウェズリー・スナイプス。
サンフランシスコ・ジャイアンツのユニフォームがこれほど似合う俳優は他にいないでしょう。
かっこよすぎ。打点王という所も渋いですね。奪三振王でもホームラン王でもない、打点王。

さすが野球大国アメリカ。

いよいよシーズン開幕。オープニングのデ・ニーロの顔が最高です。
ジャイアンツグッズで埋め尽くした車が、なんかかわいいです(笑)。
ジャイアンツ時計って(笑)なんてったって5年連続打点王という強打者を獲得したんですよ!
期待するなというほうが無理です。分かるな~、この気持ち。シーズン開幕が待ちきれないんですよね。
三日前くらいからドキドキしっぱなし。しかも、開幕試合で満塁ホームランなんて打たれた日にゃ
あんた!たまりませんよ。これから夢のようなシーズンが始まるんだと
誰もが思ったでしょうね。まさかあんな事になるとは・・・。

デ・ニーロの行動は常軌を逸しまくってます。
こういう役を演じさせたら右に出るものはいないですね。
少しずつ変貌を遂げていくデ・ニーロの演技に注目。相変わらず怖いです。
でも悪いのはデ・ニーロ演じるギルだけじゃなく、ボビー・レイバーンも悪いといえば悪い。
ファンなんてどうでもいいと言われれば、そりゃ怒るよ。
ファンあってのプロスポーツですから。プロの皆さん、ファンは大切にしましょう!

ベニチオ・デル・トロにも注目ですよ。ユニフォームもなかなか似合ってます。
ウェズリーと背番号11番を巡って対立するのですが背番号というのは選手にとって
とても大切なものですからね。もちろんファンにとっても。僕ならおとなしく33番をつけるかな。33番もいい番号だし。

ラストの雨のシーンは緊迫感たっぷり。さすがはトニー・スコットです。
野球が好きな人も嫌いな人も必見のサイコ・サスペンスです。
テクニカル・アドバイザーとしてカル・リプケン・Jr、また、ジョン・クラックほか大リーガーが多数出演しています。

CAST
ロバート・デ・ニーロ/ウェズリー・スナイプス/エレン・バーキン/ジョン・レグイザモ/ベニチオ・デル・トロなど。