BIG JUNの咆哮~inサッカーライフ2~

~でかいだけ?結構じゃないか!!~

第5話 新天地フォー!

2005-06-12 | サッカーライフ2
・・・ピッチに何か変なのがいる。

レザーのベスト極短のレザー短パン

そして黒いサングラス・・・・・やばい・・・やばすぎる・・・。


やばい男「新天地フォー!ハードゲイフォー!!」


・・・レイザーラモンか??


レイザー?「おっかのう~えっひ~なげし~の~・・・」


・・・アグネ・・・いや、それは絶対違う。でも美声だな・・・。


その時、俺に気が付いたその明らかな変態は

腰をくねらせながら俺に近付いて来た。


あぁ・・・俺のサッカー人生もここまでか・・・。

・・・いや、あきらめるな!俺!!あきらめたらそこで試合終了だ!!


 コマンド?

 たたかう
→にげる  ピッ
 ぼうぎょ
 どうぐ

魚住はにげだした!!しかしまわりこまれてしまった!!


変態「なんだいジュ~ン、逃げることないじゃないか~。」


魚住「ひぃっ!?う、後ろからだけは・・・。・・・って、

   もしかして、お前ヴィンセントか!?何なんだその格好は?」


ヴィン「見て分からないのかい?ここでもベンチにすら入れない君を心配して

    こうして元気付けようとしてるんじないか~!」


そう、俺がトゥールーズに移籍してからもう一年半になる。

試合に出られることを期待して訪れたこの地でも、

俺はスタメンはおろかベンチ入りでさえ未だ経験していなかった。


魚住「うん・・・まぁ、その、なんだ。ありがとう。」


ヴィン「ハッハッハッ!いいってことよ!僕と君との仲じゃないか。」


そうだな。未だ芽の出ない俺にヴィンセントはずっと付いていてくれる。

そして、明らかに方法は間違ってはいるが、こうして気遣ってくれている。


魚住「・・・なぁ、ヴィンセント。俺とお前の仲だ、

   一つ頼みを聞いてくれないか?」


ヴィン「あぁ、何でも言ってくれ。」


魚住「・・・俺、試合に出たいんだ。どんなに弱いところでも構わない。

   移籍先、探してくれないか?」


ヴィン「・・・あぁ!もちろんじゃないか!僕はそのためにいるんだよ?」


正直、俺は焦っていた。ヨーロッパに足を踏み入れて早3年、

未だに俺はリザーブマッチにしか出場経験がない。

それに・・・先日、人づてにメツの嶋田がスタメンを勝ち取ったことを聞いた。

親友の成長を喜ぶ反面、余りにもふがいない自分の姿との差に

これまでにないくらいの焦燥感を抱いていた・・・。



ヴィン「・・ぉぃ!・・・おい!ジュン!!聞いてるのか?

    で、どっちにするんだよ!?」


魚住「あ、あぁ、どっちがいいかな?・・・って、

   何でもう移籍先が挙げられてるんだ?」


ヴィン「いや、今ふと君に来てたオファーを見てたらな、

    ちょうど良いのがあったんだよ。ほら、ここなんかいいんじゃないか?

    ヌマンシア。一応、サイドバックの控えでオファーが来てるけど

    君の実力なら充分スタメンも狙えると思うよ。」



魚住「ヌマンシアか。・・・・・ヌマンシアってどこだ??」


ヴィン「スペインだね。」


スペインか・・・。どうせフランス語なんて「ウィー」くらいしか覚えてねぇし

フランスに残る理由もないな。

しかも、こんな変態チックな奴と話をしてるあたり、

明日から俺は、間違いなく皆から避けられるだろうしな。。。


魚住「・・・いいだろう。早速手続きをしてくれ!!」


ヴィン「そうこなくっちゃな!」



翌日、見事に誰からも話しかけられなくなり、

ある者は俺の前でケツを隠しはじめたのを横目に

俺達は移籍の準備を始めた。



そして二度目の新天地へ・・・。




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追記:今日からここでコメントを書くことにします。
   ってか、嶋田のスタメン、普通に嬉しかった。。。
   メツのオファーが来たときにふとメンバーを
   見てみたら、見事「嶋田」の名前が!!
   これからの素敵な展開に脳内補完が始まってますw

   そんなことより、今日のドラマ感動しすぎました。
   菅野さん、昔より全然綺麗になってるような気が・・・。

1 コメント

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おいおいw (通りすがりB)
2006-03-18 03:13:53
ヴィン・・・君はどれだけ目立てば気が済むんだいw

そか・・・移籍したんだな。

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