岩手のファイナンシャルプランナー岩崎純のブログ

FP岩崎が日頃感じたことを書きたいと思います。

老後の定義について

2018-01-22 12:04:42 | 仕事
私の仕事は、老後の生活が破綻しないようにライフプランを考えたり、保険の設計をしたり、住宅ローンの見直しをすることです。

その際の「老後」の定義はこれまで一般的に65歳以上と考えられてきました。

でも、今後はそのラインは70歳(もしくは75歳)で線引きしないといけない時代がきます。

公的老齢年金の給付開始年齢もこれまでは70歳が上限でしたが、今後はそれ以上も選択肢になります。

そもそも人間が80歳で必ず死ぬと決まっていれば60歳を境にして「現役」「老後」と分けられますがそうではありません。

今後、医療の発達で100歳まで生きる人が増え続け年金・医療・介護を必要とする人がそれに伴い増加するので、その財源を稼ぎ出す年齢層が60歳以下だけでは成り立たないのです。


私は、その境目は75歳になっていくだろうと考えています。

根拠は、人生80年の時代で60歳までを現役とすれば4分の3の年代が支える側です。

人生100年時代で、同様に4分の3が支える側として単純計算すると75歳が区切りになるからです。

75歳まで働き続けると考えると溜息がでますが、実際に今でも70歳を過ぎていても元気に働いている人はいます。

実際に70歳で出来る仕事がどれだけあるかとか、法律の整備等、課題は山積ですが、まず、個人々々が75歳まで元気で働ける身体造りや、技術の習得、人脈作りをする心構えは必要だと思います。