Break Time

coffee breakで気分転換を~♪

「オカンの嫁入り」

2015-05-22 07:08:44 | 読書
第3回日本ラブストーリー大賞ニフティ/ココログ賞を受賞作 咲乃月音著「オカンの嫁入り」を読んだ。
関西弁でつづられたほのぼのした内容で、あっという間に読んでしまった。



あらすじ(サイト参照)

女手ひとつで娘を育てあげた看護師・「オカン」陽子と、その娘・月子が暮らす家に、ある晩、酔った陽子が「捨て男」(研二)を拾ってきます。
陽子は彼と結婚するつもりらしい。とまどう月子だったが、やがて研二の気さくな人柄と陽子への真摯な思いに、母の再婚を受け入れていく……。

カラマーゾフの妹

2015-05-15 09:40:11 | 読書
第58回江戸川乱歩賞受賞作 高野史緒著『カラマーゾフの妹』を読んだ。

読み始めてすぐに あっ一度読んだことがあると気づいたが、どういう展開だったかうろ覚えで結局最後まで読んでしまった。
数年前から記録している読書ノートに記載漏れか、あるいはそれ以前のものか・・・
読み進むうちに そうだったそうだったと思いだされたが二度読みは久しぶりだった。




あらすじ(サイト参照)

世界文学の最高峰として名高い『カラマーゾフの兄弟』には第二部がある。
ドストエフスキーはその予告をしながら、ついに書き上げることなく世を去った。
そしていま、文豪の残した壮大な謎に緻密な推理で挑む、
かつてなく刺激的なミステリーが誕生した。

不可解な「父殺し」から十三年。有名すぎる未解決事件に特別捜査官が挑む。

トロヤノフスキーは愕然とした。
当時の弁護士は真相まであと少しというところまで迫っておきながら、
最も重要な点を見逃している。
極めて重要な、絶対に見逃してはならない点をだ

地のはてから

2015-05-09 11:54:17 | 読書
第6回中央公論文芸賞を受賞  乃南アサ著 「地のはてから」 上下巻を読んだ。

北海道最果ての開拓民としての苦労極まりない人生を親子二代にわたってつづられていたが、
何処かでもう少し這い上がれる幸せがあれば読む方もホッとできたのだが、最後まで苦労の連続で・・・
まぁその中にも小さな幸せはあるのだろうが、・・・
まさにこれが現実なのだろうが、もう少し夢を観させてほしかったなぁという感想。

 


あらすじ(サイト参照)

凍てつくオホーツク海に突き出し、人も寄せ付けぬ原生林に覆われた極寒の地・知床。
アイヌ語で「地のはて」と呼ばれたこの地に最後の夢を託し、追われるようにやってきた開拓民の少女。
物心ついたときにはここで暮らしていたとわは、たくましく生きる。
今日から明日へ、ただ生き抜くことがすべてだった。


ナミヤ雑貨店の奇蹟

2015-05-05 17:14:35 | 読書
第7回中央公論文芸賞受賞作品 東野圭吾著 「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を読んだ。

時空を越えた不思議な世界を覗き見たような、それでいて温かな血が流れているような
そんな気持ちにさせられた。





あらすじ(サイト参照)

悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。
廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。
時空を超えて過去から投函されたのか? 3人は戸惑いながらも当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くが……。
次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。
悩める人々を救ってきた雑貨店は、最後に再び奇蹟を起こせるか!?



櫛挽道守(くしひきちもり)

2015-05-02 16:36:19 | 読書
第9回 2014年中央公論文芸賞 木内昇著櫛挽道守(くしひきちもり)を読んだ。
久々に文芸作品に触れた感じで引き込まれて面白かった。




あらすじ(サイト参照)

江戸期に生まれ、中山道の名物となったお六櫛は、今も長野県の伝統工芸品として、広く愛用されている。
木内昇(のぼり)の最新長編は、そのお六櫛を作る櫛挽職人になった、女性の半生を綴(つづ)ったものだ。

 幕末の中山道藪原宿。16歳の登勢は、お六櫛の天才職人である父親の吾助を尊敬し、櫛挽に魅了されていた。
跡取り息子の直助が急死してから、母親や妹と登勢の関係は、ぎくしゃくしている。

 しかも、父親に許された彼女が櫛挽の修業を始めると、女性が職人になることを認められない宿場の人々により、
一家は冷遇されるようになった。それでも櫛挽の道に邁進(まいしん)する登勢。
幕末動乱の風を感じながら、彼女は一途(いちず)に生きていく。

 ただひとつのことに熱中できる、登勢の魂は純粋だ。
しかしそれゆえに彼女の在り方は、周囲に影響を与える。
女性としての枠組みに収まらない登勢に、妹はいらだちを隠せない。
また、吾助に弟子入りしていた太吉は、登勢の才能に嫉妬する。
その結果としてふたりは、吾助の家から離れてしまうのだ。
お六櫛のことしか考えられず、身近な人間を振り回していることに気づけない登勢は、時に残酷ですらある。