一途なかづの物思い

松山ケンイチくんとヒョンスンにどっぷりはまった二股でも一途と言い切る万年18才のブログ

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[ 16.08.03 ] TaeMin & Koharu Sayonara Hitori Full Performance Jang Hyunseung (???) - '?? ???? (Ma First)' (Feat. ????) (Official Music Video)

あと4日

2013-02-17 13:34:26 | 松ケン

 

2012年のNHK大河ドラマ「平清盛」にて一年間タイトルロールを務めた松山ケンイチ。2月の赤坂ACTシアター公演「遠い夏のゴッホ」で満を持して初めての舞台主演に挑む彼に、役者としての意気込みや、作中描かれる自然への思いについて語ってもらった。

──「遠い夏のゴッホ」は、ユニークな作風で知られる西田シャトナーさんが作・演出を手がけられますが、今回の舞台が実現するに至った経緯からおうかがいできますか。

昨年の3月、西田さんが演出された「破壊ランナー」という舞台を観に行ったんです。そんなに演劇に詳しいわけではないですが、西田さんの作品は、それまで観てきていた舞台とは何もかも違っていて。舞台なのに、演出によって、映像作品みたいに見えるところがあるんですね。例えば、ロケットにしても、人がパントマイムのように身体で表現していくところも斬新だったし、役者の方たちが一人何役も演じていくのに、お客さんを混乱させることなく説得力をもって見せているところもすごいなと思いました。自分の脳みそでは考えつかないような世界を作っている方だなと。それで、ぜひ舞台でご一緒させていただきたいと思ったんです。

──その西田さんが今回、松山さんに宛書されたのは、恋を成就させるため、自分の短い命を何とか引き伸ばそうとするセミの青年、ゴッホ役です。

最初に思ったのは、他にもいろいろ生き物がいる中で、なんでセミなんだろうなって(笑)。でも、非常に前向きに、いいな、ぜひやってみたいなと思いましたね。だって、セミの役を演じる機会って、なかなかないじゃないですか。「平清盛」みたいに、一人の人間の一生を演じる機会もあまりないのと一緒で。

──セミというと連想されることは?

撮影しているとき、セミが鳴いていると、うるさいと思ったりしますよね。でも、夏に、目の前を飛んでいくのを見たりすると、最後の力をふりしぼっているんだな、命を燃やしているんだなと思う。なんというか、人間なんかに殺されてたまるかっていうセミの思いを感じたりしますね。でも、今回の作品では、そういうはかないイメージとはちょっと違う感じで書かれているところがおもしろいなと思うんです。セミやアリといったさまざまな生き物が登場するんですが、みんな、自分が死んだら誰かのエサになっていくという自然のサイクルを知っていて。でも、僕が演じるゴッホだけが、まるで人間みたいに、生き延びたい、命を長引かせたいという欲をもっているんです。そういう、人間と虫とで大きく異なる自然観、死生観が描かれているところが、この作品の非常におもしろいところだと思いますね。

 

リミッターが外れる感覚

──自然が一つの大きなテーマになってくる作品かと思うのですが、自然に対する思いとは?

なくてはならないものですよね。自分の足元にある地面は、やっぱり土がいいなと思う。山登りなんかしていると、だんだん、ただただ登っていくことだけに集中していくような感覚がある。それで、人間が考えることって、自然を相手にしてみれば大したことないなあって、自分自身の考えがふっと消えていったりするんですよね。ロケで、自然の中で撮影するというときも、スタジオで撮影しているときとはテンションが若干違うように感じますね。自分のエネルギーを循環してくれるところもあるかな。「平清盛」を撮影しているときにも、NHKから近くの代々木公園に行って、地面の上に寝っころがって、空を眺めたりしていたんです。雲が一つもない空を眺めていると、自分の中の悪いものが、何だか外に向かって出ていくような気がして。

──セミの命の炎の話がありましたが、作品の制作発表記者会見では、
ゴキブリにもそういった命の炎を感じられるという話をされていたのが印象的でした。

退治しようと思ってスリッパを持っているとき、自分に向かって飛んでくるゴキブリにも、やはり命の炎を感じたことがあって。ゴキブリとコミュニケーションできないかと思って、家から出て行ってくれないかという空気感を出してみたり、いろいろ試してはみたんですよ。でも、犬やイルカ、馬とは通じるところがあるけれども、人間とは違うところで生きている生き物は難しい。通じなくて、だから、一家を守る主としては、退治するしかないなと。そのとき、自分に向かってくるゴキブリに、すごい炎が見えて、自分も、演技をしていてたまにそういう感覚になるなと感じたんです。普段の生活の中では絶対に出て来ない炎ですが、火がついた人間からは、自分の能力以上のものが出ている瞬間ってあるじゃないですか。火がつくきっかけはいろいろだと思うんです。自分で自分に火をつけるのはなかなか難しいですが、人から何か言われたりとか、あるいはまったく想定しなかったところから火がついたりもして、それを待っているところがある。そうやって火がついて燃えている瞬間って、最高だと思うんです。自分が演技していて火がついたときは、脳みそのリミッターが外れたみたいな感覚になる。終わったあと、どっと疲れますが。

──今回の舞台でもそうやって命を燃やすことのできる瞬間がありそうですか。

いっぱいありますね。初めて通し稽古をやった後なんて、あまりに疲れてしまってもう誰とも話せないくらいで。精神的、体力的にとてつもなく大変だなと思ったので、本番の舞台には覚悟して臨みたいと思っています。お客さんの前で芝居をするのも初めてのことですし、緊張はしますが、楽しみだなと。映像だと、自分と監督とで一緒に役を作っていくという感覚があったんですが、舞台の場合、役者さんとスタッフさんみんなの共同作業でそれぞれの役を作り上げていく感じかな。共演者の方々にもいろいろアドバイスをいただいて、すごく助けられながら取り組んでいます。きっと毎日自分の演技も変わっていくと思うので、そんな自分の中の変化も楽しみながらやっていきたいなと思いますね。

 

 

 

 

 

想像力が刺激される作品

──稽古風景を拝見していると、大人から子供まで楽しめるおとぎ話という印象を受けました。

決してわかりづらい、悲しい話ではないので、大人だけではなく、子供たちにもぜひ観てほしいですね。死を扱っている作品ではあるんですけれども、あくまでさらっと描かれているので、人間の話ではなく、生き物たちの話にしてあるから、悲しいばかりではなくて、きれいで幸せな物語になっているんじゃないかなと思います。死は本来、そういうものなのかもしれないですよね。死というものを重くしてしまったのは、人間なのかもしれないなと思います。

テレビや本で虫を語るときって、あくまで人間目線であることが多いじゃないですか。人間の目から見た虫の姿というものを描いている。でも、この作品においては、視点を変えて、虫の目線から、人間の世界、もっと大きな世界を描いているところがあるなと。そういう意味では、視野が広がる、世界が広がるところが大いにある作品だなと思いますね。

舞台「遠い夏のゴッホ」(2013年2月・赤坂ACTシアター) 松山ケンイチ、美波

舞台「遠い夏のゴッホ」(2013年2月・赤坂ACTシアター) 松山ケンイチ、美波
撮影:田中亜紀

今回ダンスもあるんですが、飛んだり歌ったり、その飛び方、歌い方、鳴き方、どれをとっても、セミだったらどうするだろうというところに非常にこだわりをもってやっています。例えば人間が擬態のようにして腕を動かすのと、セミが羽を動かすのとでは、似ているようでも異なる動きになっていると思うんですね。他のセミが歌っているのを聞く上でも、人が何かに耳を傾けるのとは変わってくるはずで、演じていて、想像力が非常に刺激される作品だなと感じています。

 

 

 

https://flets-members.jp/pub/pages/contents/list/bunkamura/e/interview/130208/01.html

 

 

21日は

リミッターはずして、ケンちゃんとヒョンスンを見つめてきます

 


「遠い夏のゴッホ」

2013-02-02 14:23:53 | 松ケン
いよいよ明日初日を迎える
「遠い夏のゴッホ」
 
5人の宣伝特派員レポートを読んで
 
さらに期待を高めています
 
わいが見にいけるのは21日と千秋楽だけですが
 
どんな舞台なんでしょうか
 
 
 
 
 
【「遠い夏のゴッホ」宣伝特派員レポート!】

先週、松山ケンイチさん主演舞台「遠い夏のゴッホ」(2月3日(日)より上演)の稽古場取材が行なわれました。
本日から、5名の宣伝特派員が、取材の様子を日替わりでレポートしてくれます。
普段マスコミしか入れない、取材の現場を特派員の皆さんはどのように感じたのでしょうか。
これから5日間のレポートをお楽しみに!

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こんにちは。この度、松山ケンイチさん初舞台「遠い夏のゴッホ」宣伝特派員に任命していただきました、金城あさみと申します。
... 大学では、演劇サークルに3年生から所属し、舞台表現に興味を持つようになりました!
今回、プロの役者陣の稽古現場を見学・レポートさせていただけることをとても楽しみにしていました!どうぞよろしくお願いいたします。

この作品は、松山ケンイチさんが演じるセミのゴッホが、美波さん演じるセミのベアトリーチェとの約束を果たすため、セミが超えられないはずの冬を乗り越えようと、自身の運命と闘う物語です。

セミの青年・ゴッホは、まだ地中にいる時、よき理解者であるセミの少女・ベアトリーチェと、「次の夏に羽化したら、恋人同士になろう」と約束しました。ところが、ゴッホはベアトリーチェよりも、実は羽化するのが一年早かったのです!ベアトリーチェに会うためには、彼女の羽化を1年待たなくてはいけない。しかしセミは地上でたった7日間しか生きられない。冬を超えられるはずがないのです。その運命に、彼は闘います。

「お願いします!来年の夏まで生きる方法を教えて下さい!」

ゴッホは必死で、森の生きものに尋ね続け、そのヒントが「しかくい森」にあることをつきとめました。

私が見学させていただいたシーンは、ゴッホがその「しかくい森」にたどりつき、その森に住むアリの一団が彼を食料と見なして囲むところから始まる歌とダンスのシーンでした。

アリたちがゴッホを囲む中、堂々とした女王アリ、エレオノーラが登場し、高らかに歌いだし、働きアリたちがゴッホを巻き込んで踊り出します。
不思議なメロディー、ワルツのリズム。少し毒っ気のある楽器音に合わせ、アリの世界観が歌われます。「それが世界でアリます!」が決め言葉のこの歌、アリから見た自然の、どこか野蛮な世界が歌われているはずなのに、人間の世界にも重ねられて、少しドキッとさせられました。

アリの役者陣の踊りは、人の目から見るとグロテスクに見える昆虫の動きをコミカルに、かつ躍動感あふれるものに表現して踊っていました。

音楽がクライマックスにいくにつれて、アリたちとゴッホの踊りは、美しく楽しくも、独特なリズムに酔っていくように高揚していき、不思議で少し不気味なのに惹かれてしまう世界観に、私はすっかり惑わされてしまいました。

音楽がクライマックスを迎えると、そこはもう完全に、女王アリの統べる世界。
せっかく森にたどりついたのにアリに囲まれ、食料として狙われてしまうセミのゴッホ。
彼はどうなってしまうのか?!…続きは本番です(笑)

しかし、凄く惹きこまれたこのシーンは、実際に人間の目から見ると、きっとアリがセミを囲んでいるだけにしか見えないのでしょう。
食べ物とみなした虫に群がるアリの大群。でも、もしかしたら、アリって虫を囲んでダンスしているのかも。安蘭けいさんみたいな女王アリが歌っているのかも。

人生80年の人間から見ると、セミの7日はあまりに短く、雪玉を投げて遊べる人間は、それが空から襲いかかってくる虫の視点を知りません。

でもセミは、あの小さな体で人よりも大声で鳴き、透明な羽で空を飛べる。

小さくも生命力あふれるゴッホの世界と、
彼と同じ生きものでも、あまりに違う自分の世界が同時に存在する不思議。

「視点を変えると、世界が変わる」
よく言われることですが、それを人間と同じように(もしかしたら人間よりも)、まっすぐ恋のために闘うセミに、教えてもらった気がしました。

ゴッホは冬を越せるのでしょうか。
ベアトリーチェに会えるのでしょうか。

どうか劇場で、彼の世界の視点で、物語を見届けていただきたいです!

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【公演詳細】
『遠い夏のゴッホ』(東京)
http://w.pia.jp/a/00000910/
□2月3日(日) ~ 2月24日(日) 赤坂ACTシアター
[出演]松山ケンイチ、美波、筒井道隆、吉沢悠、手塚とおる、福田転球、細貝圭、彩乃かなみ、小松利昌、保村大和、竹下宏太郎、石川禅、田口トモロヲ、安蘭けい他
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写真: 【「遠い夏のゴッホ」宣伝特派員レポート!】    先週、松山ケンイチさん主演舞台「遠い夏のゴッホ」(2月3日(日)より上演)の稽古場取材が行なわれました。  本日から、5名の宣伝特派員が、取材の様子を日替わりでレポートしてくれます。  普段マスコミしか入れない、取材の現場を特派員の皆さんはどのように感じたのでしょうか。  これから5日間のレポートをお楽しみに!    --------------------------------------------------------------------------  こんにちは。この度、松山ケンイチさん初舞台「遠い夏のゴッホ」宣伝特派員に任命していただきました、金城あさみと申します。  大学では、演劇サークルに3年生から所属し、舞台表現に興味を持つようになりました!  今回、プロの役者陣の稽古現場を見学・レポートさせていただけることをとても楽しみにしていました!どうぞよろしくお願いいたします。     この作品は、松山ケンイチさんが演じるセミのゴッホが、美波さん演じるセミのベアトリーチェとの約束を果たすため、セミが超えられないはずの冬を乗り越えようと、自身の運命と闘う物語です。      セミの青年・ゴッホは、まだ地中にいる時、よき理解者であるセミの少女・ベアトリーチェと、「次の夏に羽化したら、恋人同士になろう」と約束しました。ところが、ゴッホはベアトリーチェよりも、実は羽化するのが一年早かったのです!ベアトリーチェに会うためには、彼女の羽化を1年待たなくてはいけない。しかしセミは地上でたった7日間しか生きられない。冬を超えられるはずがないのです。その運命に、彼は闘います。     「お願いします!来年の夏まで生きる方法を教えて下さい!」     ゴッホは必死で、森の生きものに尋ね続け、そのヒントが「しかくい森」にあることをつきとめました。     私が見学させていただいたシーンは、ゴッホがその「しかくい森」にたどりつき、その森に住むアリの一団が彼を食料と見なして囲むところから始まる歌とダンスのシーンでした。     アリたちがゴッホを囲む中、堂々とした女王アリ、エレオノーラが登場し、高らかに歌いだし、働きアリたちがゴッホを巻き込んで踊り出します。  不思議なメロディー、ワルツのリズム。少し毒っ気のある楽器音に合わせ、アリの世界観が歌われます。「それが世界でアリます!」が決め言葉のこの歌、アリから見た自然の、どこか野蛮な世界が歌われているはずなのに、人間の世界にも重ねられて、少しドキッとさせられました。     アリの役者陣の踊りは、人の目から見るとグロテスクに見える昆虫の動きをコミカルに、かつ躍動感あふれるものに表現して踊っていました。     音楽がクライマックスにいくにつれて、アリたちとゴッホの踊りは、美しく楽しくも、独特なリズムに酔っていくように高揚していき、不思議で少し不気味なのに惹かれてしまう世界観に、私はすっかり惑わされてしまいました。     音楽がクライマックスを迎えると、そこはもう完全に、女王アリの統べる世界。  せっかく森にたどりついたのにアリに囲まれ、食料として狙われてしまうセミのゴッホ。  彼はどうなってしまうのか?!…続きは本番です(笑)     しかし、凄く惹きこまれたこのシーンは、実際に人間の目から見ると、きっとアリがセミを囲んでいるだけにしか見えないのでしょう。  食べ物とみなした虫に群がるアリの大群。でも、もしかしたら、アリって虫を囲んでダンスしているのかも。安蘭けいさんみたいな女王アリが歌っているのかも。     人生80年の人間から見ると、セミの7日はあまりに短く、雪玉を投げて遊べる人間は、それが空から襲いかかってくる虫の視点を知りません。     でもセミは、あの小さな体で人よりも大声で鳴き、透明な羽で空を飛べる。     小さくも生命力あふれるゴッホの世界と、  彼と同じ生きものでも、あまりに違う自分の世界が同時に存在する不思議。     「視点を変えると、世界が変わる」  よく言われることですが、それを人間と同じように(もしかしたら人間よりも)、まっすぐ恋のために闘うセミに、教えてもらった気がしました。     ゴッホは冬を越せるのでしょうか。  ベアトリーチェに会えるのでしょうか。     どうか劇場で、彼の世界の視点で、物語を見届けていただきたいです!    --------------------------------------------------------------------------  【公演詳細】  『遠い夏のゴッホ』(東京)  ⇒ http://w.pia.jp/a/00000910/  □2月3日(日) ~ 2月24日(日) 赤坂ACTシアター  [出演]松山ケンイチ、美波、筒井道隆、吉沢悠、手塚とおる、福田転球、細貝圭、彩乃かなみ、小松利昌、保村大和、竹下宏太郎、石川禅、田口トモロヲ、安蘭けい他
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【「遠い夏のゴッホ」宣伝特派員レポート!】

昨日から始まりました、ぴあ宣伝特派員による「遠い夏のゴッホ」取材レポート。
大変反響をいただいております!ありがとうございます!!
特派員の皆さんのアツい想いが、文章から伝わってきてきます。
本日は山口あみさんのレポートです。
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宣伝特派員として参加した山口あみです。
都内でフツーの女子大生をしている私が、ぴあ宣伝特派員として「遠い夏のゴッホ」の舞台稽古を見学いたしました☆
普段なら絶対に覗くことのできない完成前の舞台の裏側をレポートを皆様にお届けします!

・「舞台は生モノ」を実感した3分間

舞台の面白い所のひとつに「主役(誰を基準に舞台を観るか)」を観客自身で決められることがあると思います。映画やドラマはカメラの写し方で、ストーリーに深く関わっているだろうけど描かれない役がいることがありますが、舞台では場面毎にどの役に焦点を合わせて観るか観客自身が決めることが出来ます。それは舞台の醍醐味だと思います!

そして「遠い夏のゴッホ」も例外無く舞台の誰を見ても主役級の個性と迫力があり、運良く同じシーンを二度見せて頂きましたが、見る度に違う発見があり、動きで表現される喜怒哀楽はもちろん、出演者の皆さんの視線や細かな動きの変化には、まさに「舞台は生モノ」を体感できました。

公開された場面は約3分の歌とダンスのシーン。「遠い夏のゴッホ」は「虫の世界」で繰り広げられる恋の物語という異色な設定なのですが、早速アリの女王に扮した安蘭けいさんが登場し、綺麗な歌声を披露。その場面では安蘭さん以外、舞台上には男性しかいなかったのですが、バレエのように美しくのびやかな、ダイナミックな躍りが繰り広げられていました。

さて使われている音楽・小道具についてですが、どことなく子ども番組を彷彿させる「懐かしさ」を感じました。曲も、もちろん初めて聞くのだけど親しみの持てるメロディだったり、小道具もとてもカラフル!ちなみに小道具の「重さ」は「演技」で変わるんですって。舞台は一度に大人数が出てくることもある分、声の出せない場面も多く、役者の皆さんは全身で表現することが求められるのですね…!

・「遠い夏のゴッホ」は「新しい命を生み出す」舞台

座長の松山ケンイチさんは、この舞台を「虫の世界を表現するというのは変わっていると思う。でもだからこそ新しい感動がある。新しい命を生み出す気持ちで挑する」と仰っていました。 その言葉に添うように、稽古場では本番までの時間へのほどよい緊張感の中でひとつのものを作る、生み出すという力強さを感じました。 また、他の出演者の方から舞台は観客と一緒に作るものだという話もありました。客席の反応を見て、感じて、毎日舞台は生まれ変わるそうです。初日と千秋楽では舞台の雰囲気などは全然違うとか!

舞台に行く、というのは(特に大学生の私にとっては)非日常の出来事。だけど確実にテレビや映画とは違うエネルギーを感じる場所だと思いました。まずはこの「遠い夏のゴッホ」から、舞台を楽しむ習慣をつけていきたいなぁと思いました!

 

 

【「遠い夏のゴッホ」宣伝特派員レポート!】

29日から始まりました、ぴあ宣伝特派員による「遠い夏のゴッホ」取材レポート。
稽古場取材として特派員の一般公募は、ぴあでも初めての試みでしたが数多くのご応募をいただきまして、ありがとうございます!
本日は3人目、鈴木さんのレポートです。

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こんにちは!
「遠い夏のゴッホ」宣伝特派員の鈴木です。
少しだけ自己紹介をさせていただきますと、私は都内の大学院に通う、日々の楽しみが週末に友人と遊んだりパンを焼いてみたり舞台を観に行ったりすること、な普通の学生です。

そんな私ですが、この度舞台「遠い夏のゴッホ」の宣伝特派員として稽古場にお邪魔いたしました。

「遠い夏のゴッホ」は出演者全員が“虫”という異色の設定で、松山ケンイチさん演じるユウダチゼミのゴッホと、美波さん演じるベアトリーチェが織り成すラブストーリーです。
ほとんどの方が御存知のように、セミは長い年月を地中で過ごしながらも、ひとたび地上へあがり羽化してしまうと数週間しか生きることができません。
しかしせっかちなゴッホの体はベアトリーチェよりも先に羽化へと進みはじめてしまいます。一体ゴッホはベアトリーチェと再会するために生き延びる事ができるのか。また、地上で出会うアリやカマキリ、クモ、クワガタ、ミミズと織り成す人間模様(虫模様?)はどうなるのか。気になるところです。

今回、私たち宣伝特派員は、ゴッホが四角い森でアリの一族と出会うシーンを拝見しました。
稽古場の真ん中には大きな木が根をはり、天井にはカラフルなフラフープが8個連なったものや木の棒が。
ゴッホが森を彷徨っていると、ファンシーな曲とともにアリ達が現れます。中心には安蘭けいさん演じる女王アリのエレオノーラが、優雅に歌声を響かせます。働きアリ達は女王を取り囲むようにステップを踏み、エサを運び、また踊り。はじめは呆気に取られていたゴッホも、次第にアリ達の流れに巻き込まれ……。
どんな展開が待ち受けているんでしょうか。

この日の稽古は衣装を着ての稽古ではなかったのですが、ある人は霧吹きのような物を持っていたり、ある人は腰にスコップを携えていたりと小道具は利用していました。
これらの小道具にはもちろん意味があるそうで、観劇の際、それぞれどの虫がどんな物を持っているのかなどに注目しても面白そうです。

この舞台が初舞台だという松山さんは、舞台での役作りについて、「映像は自分と監督で役を作るが、舞台では他の役者やスタッフ皆で役を作る」とおっしゃっていました。
その言葉が示すように、稽古場では皆が和気あいあいと過ごしており、とてもチームワークが良さそうでした。
美波さん曰く、「今回(松山さんとは)事務所が一緒で、レッスンは一緒だった事はあったものの、初共演」だそうですが、すでに息がバッチリ合っている様子が垣間見えました。
また、演出家の西田シャトナーさんについて、松山さんは「この演出家と行ったら、とんでもない景色が見れそう」と熱く語っていました。

「遠い夏のゴッホ」は稽古が始まってからどんどん変化しているそうで、本番がとても楽しみです。

個人的には、今まで舞台を観に行ったことは幾度もあれど、稽古場といった舞台裏に足を踏み入れるのははじめてだったので、非常に興味深い体験でした。
この体験を通し、普段私が観ている舞台は、様々な試行錯誤の末に出来上がったものなのだな、とより一層実感いたしました。

「遠い夏のゴッホ」を観に、私も赤坂ACTシアターへと時間とお金の許す限り足を運ぼうと思います!

 

 

【「遠い夏のゴッホ」宣伝特派員レポート!】

29日からお送りしている、ぴあ宣伝特派員による「遠い夏のゴッホ」取材レポート。
松山ケンイチさんが初舞台にして主演、しかもセミ役と話題の多い舞台です。
本日は4人目、小林奈々さんのレポートです。

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こんにちは!

「遠い夏のゴッホ」宣伝特派員の小林奈々です。
私は今美術大学でデザインの勉強をしています。
もともと演劇をみることが好きでしたが、学校の授業で、ある本から1/20の舞台模型を作り、照明を当てて撮影するという課題が出され、舞台についてより深く関心を持つようになりました。
今回、「遠い夏のゴッホ」という多くの方から注目されている舞台の稽古場を取材することができ、自分にとって忘れられない経験となりました。

稽古場では今までに見たこともないようなカメラや記者の数に驚き、この作品がいかに注目を受けているのかを実感しました。
公開稽古は女王アリ役の安蘭けいさん率いるアリの大群がゴッホ役の松山ケンイチさんを巻き込んで歌い、踊るシーンを拝見しました。
演技が始まると、役者さんたちの顔つきが変わり、和気あいあいとしていた雰囲気から一転、緊張感にその場が包まれました。
役者さんたちの演技に対する真剣さが感じられ、取材をする私の気も引き締められました。
私は虫の動きを表現したダンスがとても印象に残りました。
人間が虫の動きをするのはどこか不思議で面白く、新しさも感じました。
拝見できたのはごく一部のシーンですが、物語の世界観を感じ取ることができ、これからどのように物語が展開していくのか、劇場で見るのがとても楽しみです。
また本番の舞台では、今回拝見した役者さんたちの演技に衣装や照明、背景や小道具などが加わり、より一層物語りの世界に入り込み、鑑賞できると思うととてもわくわくします。

この舞台では、登場するキャラクターすべてが虫です。
人間から見た虫の世界とは全く異なった、虫の視点で描かれた物語です。
私たちが日々暮らしている人間社会の固定概念から離れ、虫の世界に入り込むことで、新たな発見がたくさんあるのではないかと思います。
また、舞台はお客さんが見ることによって完成します。
お客さんの反応や、雰囲気によって毎回毎回の作品が変化し、最終日には全く異なったものが出来上がるそうです。
鑑賞者である自分も舞台を作る一員として、劇場に足を運ぶのが楽しみでなりません。
小道具など細かいところにも工夫が凝らせれているそうなので、隅々まで注目して鑑賞したいです。
ぜひみなさんも劇場に足を運んで、不思議な虫の世界を体験してみてください。
 

 

 
【「遠い夏のゴッホ」宣伝特派員レポート!】

29日から5日間お送りしてきました、ぴあ宣伝特派員による「遠い夏のゴッホ」取材レポート。
5人の特派員の皆さん、取材が初めてとは思えない素晴らしいレポート、改めてありがとうございました。
皆さんのレポートをご覧になり、興味がある方はぜひ劇場に足を運んでみてください。舞台の初日は2/3(日)からです。
それでは本日でラスト5人目、平形さんのレポートです。
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こんにちは、宣伝特派員として参加した平形です。
みなさんは西田シャトナーさん 作・演出の舞台「遠い夏のゴッホ」という舞台をご存知でしょうか?
松山ケンイチさん演じるセミのゴッホの物語です。
その舞台に関して貴重な体験をしてまいりましたので、拙い文章でありますが、少しレポートさせていただきます。

―少し視点を変えるだけで、世界が全く違うものになるんです。
そう私たちに話してくださったのはホリプロの方でした。
この言葉こそが「遠い夏のゴッホ」という舞台を象徴しているように感じます。
例えば、多くの日本人はゴッホと言えばVincent van Goghを思い出すのではないでしょうか?
しかし、ゴッホというこの名前そんなに珍しい名前ではないそうなのです。
それ故、作者は日本人が蝉に“蝉太郎”と名付けてみるようにひょいとゴッホという名前を与えたらしいという。
こうして日本人の感覚と西洋人の感覚で視点を変るだけで、舞台のタイトルの印象も随分と変わるものです。
そんな風に、私たち人間の目線から見る自然界と昆虫の視点から見る自然界には大きな違いがあるはずです。
その違いは一体なんなのか、昆虫にとっての自然界とは世界とは…真剣に昆虫の視点になってみる、それがこの「遠い夏のゴッホ」という舞台の大きな主題のようです。

この度、私は宣伝特派員として生まれてはじめてプロの舞台稽古を見学させていただきました。
何もかもが初めての世界で、稽古前の気だるさと緊張とが混ざった空気感にすらドキドキしてしまいます。
こんなにたくさんの取材陣の中で稽古をするのはどんな気分なのだろう。
そして、役者さんたちの熱気が直に伝わってくる距離感の中での稽古です。
当日の私の興奮は言うまでもありません。
安蘭さんの歌に合わせて激しく、時にゆっくりと踊り続ける松山さんをはじめとする役者さんたち、最後には小道具の効果も加わり、まるで自分が小さくなって虫たちの世界を眼前にしているような体験でした。
衣装も装置もない舞台稽古を見ているとは思えなかったです。
逆に、その状態だからこそ想像力を刺激してくるということもあったのかもしれません。
だからこそ役者の皆さんの演技力が随所で光っていました。
安蘭さんの気高く優雅な女王アリは美しく、細やかに動くアリたちは泥臭く、そして自然にあらがうセミのゴッホこと松山さんからは“挑戦”を感じました。

さて、松山さんにとってこの舞台は挑戦しがいのあるものだそうです。
初舞台かつ昆虫を演じるという、このことはまさに“挑戦”にちがいありません。
また、舞台の中ではセミのゴッホは挑戦し続けます。
松山さんの挑戦心とセミのゴッホの挑戦心とが重なり融合され舞台は完成していくのでしょう。
舞台稽古の時点で感じられたこの重なりが一体最後はどこまで上がっていくのだろうと思うと本当に楽しみです。
また、舞台は生ものであり、ゴッホの生きる自然が刻一刻と姿を変えていくように、舞台も日々、変化していきます。
この変化も見逃せないものとなるでしょう。
幼虫も成虫もどちらも同じ蝉なのにその姿は全く違うように、初日の舞台と千秋楽の舞台とでは違う姿をしているかもしれないのです。
最後に、この機会を与えてくださったチケットぴあの皆様、そして稽古見学を許可してくださった関係者の皆様すべての方に感謝いたします。
ゴッホという新しい命がそして新しい舞台がもうすぐ幕を開けます。
その成長の糧をぜひ多くの人に見てもらいたい、私はそう願います。