等身大のジョンと僕

日常をのらりくらりと綴ります。
“The 四角形ズ”のVo&Gtのブログ。

2011年度 私的洋楽ベストアルバム 第1位

2011-12-26 23:16:05 | 音楽



1位. Tedeschi Trucks Band 「Revelator」


 今年の洋楽部門1位は、“Tedeschi Trucks Band(テデスキ・トラックス・バンド)”の『Revelator』です。現代の世界3代ギタリストの一人、“デレク・トラックス”と、その奥さんである“スーザン・テデスキ”のバンドです。

 ジョン・メイヤージョン・フルシアンテ、そしてデレク・トラックス。ブルースに強い影響を受けて9歳よりギターを始めたデレク。その名前も、ご両親が、“デレク&ザ・ドミノス”からとったのだとか。近年では、彼の憧れであるデュアン・オールマンが所属していたバンド、“オールマン・ブラザーズ・バンド”に加入していて、エリック・クラプトンのバックで演奏したりもしています。姉さん女房であるスーザンもブルースシンガーであり、ソロアルバムも幾つか発表しています。旦那は間違いなくギターが上手いのですが、スーザンも上手い。 そんな最強ブルース夫婦と愉快な仲間達が作り上げた、このファーストアルバム。

 上記のジャケットに写っていますが、総勢11名のバンド。ホーンセクション&リズム隊(ダブルドラム!)で、夫婦以外のパートもめちゃくちゃ演奏が上手いです。曲は、ブルース、ロックをはじめファンクなど、二人のルーツミュージックを基盤としています。ですが、スッと聴くことができるほどメロディがポップなので、ブルースやファンクなどのジャンルを日頃聴かない方でもすんなりといけると思います。1曲目「Come See About Me」の高揚感と爽快感。コテコテではなく、すごく風通しのよい音楽です。しかし、もちろんギターソロになればデレクの本気がでてきて、鬼のようなスライドギターが響きわたります。6曲目「Until You Remenber」のソロでは、おもわず涙がこぼれそうでした(笑) この人の音は生き物で、本当に隙がないんです。かと思えば、スーザンのボーカルもとてもソウルフルで、負けてません。むしろ勝ってたりするのがすごい。

 「Revelator」は《啓示者/預言者》という意味があるそうです。これがどういう経緯でつけられたのか分からないのですが、ギターロックなどが衰退していっていると言われる現在。自分たちが愛するルーツミュージックを風化させないためにも自らが啓示者となって提示しよう、というコンセプトがあるのかなと思いました。生粋のブルースプレイヤーたちが、そういう音楽を自分たちの解釈に変換して詰め込んでいるところが本当に素敵です。生々しい楽器の演奏と声に心底圧倒されました。来年2月には日本ツアーが決定しています。是非、そちらも行ってみてください。


Tedeschi Trucks Band / Learn How To Love



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