アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Smallville 6-18 "Progeny"

2007年05月01日 | TV: Smallville
【アメリカ合衆国での初回放送 = 2007年4月19日】※クラークとレックスの確執がいよいよ本格化?リンダ・カーター(『Wonder Woman』)がゲスト出演。今回からCM枠で『Smallville Legends: Justice & Doom』(全5回)が始まった。

1995年3月29日。

午後。7~8歳の少女が帰宅し、自分が書いた学校新聞の記事を自慢げに母親(リンダ・カーター)に見せる。母は涙をこらえながら、「お母さんね、ちょっと、休暇で出かける事になったの」と説明する。母は実はその日、サナトリウムに入院する手はずになっていたのだ。少女…クロエ・サリヴァンは事情がよく飲み込めないながらも異状を察し、母モイラを抱きしめるのだった。

12年後。

夜。レックス・ルーサーが車でハイウェイを走っていると、携帯電話が鳴る。電話の向こうの医師(科学者)は「例の患者が自分に特殊能力がある事を認めようとしません」と報告する。レックスは電話を終えた直後、前方から高速で迫って来る大型車と追突しそうになり、道路脇に飛び出すが、どうにか停止する。レックスがエンジンを再始動しようとした時、何者かに窓ガラスを破られ、頭を殴られて気絶する。それはなんと、クロエだった。クロエはレックスの懐から何かを抜き取り、去って行く。(大型車は誰が運転してたの?)

翌朝。タロンの2階にあるクロエのアパート。クロエが目覚めると、床には泥だらけのブーツが転がっていた。そこにクラーク・ケントがやって来る。今朝、一緒にコーヒーを飲む約束だったのだが、クロエがなかなか姿を現さないので、心配になって様子を見に来たのだ。クロエは昨夜の事をほとんど覚えてないのだが、実はこれが初めてではなかった。おそらく、ただの夢遊病ではなく、自分がクリプトン鉱石のフリークだという事と関係あるのではないか?クラークは「もし、そうだとしても、一緒に乗り越えて行こうじゃないか」とクロエを励まし、抱擁する。

ルーサー邸。寝室。ラナはレックスが入って来た気配で目を覚まし、レックスの顔の傷を見て驚く。レックスは「ゆうべ、交通事故にあってね」と誤魔化す(素直に「強盗にあった」と言わないところが怪しい)。

ラナは流産以来、ずっと寝不足が続いていた。胎児を失った悲しみに加え、「あたしが何か間違った事をしたのではないかしら?」と、自分を責めていたのである。ラナは「徹底した検査をしてもらって、流産の原因を追求したい」と望む。レックスは「わかった。すぐに予約を取るよ」と約束する。

クロエはメトロポリスのデイリープラネット社に出勤しなければならなかったが、今日のところはクラークに送って行ってもらう事にする。もっとも、おんぶして超高速で連れて行ってくれるというのではなく、(いつの間に買ったのか、ピッカピカの)Toyota Tundra(実はToyotaは『Smallville Legends: Justice & Doom』企画のスポンサー)の助手席に乗せてもらうのだった(帰りはどうするつもりなの?片道2~3時間かかるはず?)。

クラークたちは道路脇の空き地で警察がレックスの車を調べているのに気付く。レックスの部下が電話で報告するのをスーパー・ヒアリングで盗聴してみると、「フラッシュ・ドライヴは見当たりません」という内容だった。車内を透視力で調べたところ、ボタンが落ちていた。警察はまだ気付いてない様子だ。クラークは超高速でボタンを取って来て、クロエに見せる。それはなんと、クロエの上着の袖のボタンだった。(それにしても、クラークの足跡が車の脇に残るんじゃないかなあ?)

クロエは自分の部屋にあるブーツの泥はこの空き地のものだろうと推測する。つまり、昨夜、自分がレックスを襲い、フラッシュ・ドライヴを奪ったに違いない。アパートに戻ってみると、案の定、フラッシュ・ドライヴがあった。早速、コンピュータに繋いでみると、クリプトン鉱石のフリークのデータが入っている。データは1人分しかなかったが、そのフリークは他のフリークたちを自在に操る事ができるという恐るべき能力の持ち主らしい。名前は不明だったが、写真を見てすぐにわかった。なんと、それはクロエの母モイラだったのだ。

33.1研究所。レックス(顔の怪我が治っている?)がモイラ・サリヴァンと話している。モイラは極度の自閉症(?)に陥っていたはずだが、ルーサーコープが密かに開発した薬のおかげで、普通に会話できるようになっていた。レックスはモイラを利用し、フリークたちを操ろうとしているのだが、モイラは「あたしが操る事ができるのは娘のクロエだけなのよ」と、協力を拒否する。

Moira: There's nothing to demonstrate. I've never been able to control anybody but Chloe.
Lex: Well, there's a first time for everything.

サナトリウム。クラークとクロエはモイラとの面会を求めるが、どうも様子がおかしい。どうやら、クロエが昨日、ここに現れて、ひと騒動起こしたらしいのだ。クロエは全く覚えていなかったが、ともかく、このままでは埒が明かない。クラークは受付の防犯カメラを見て何かを思いつき、クロエを促して外に出る。

33.1研究所。モイラはローウェルという名の怪力フリークと無理矢理、対決させられる。モイラは間一髪のところで、ローウェルが落としたペンに手をかざし、頭の中で「やめて!」と念じる。すると、ローウェルはおとなしくなるのだった。モイラはこれまで、自分でも気付いていなかったが、相手の持ち物に手をかざすだけで操る事ができるのだ。クロエを操る事ができたのも、彼女のネックレスを持っていたからである。

クラークとクロエはサナトリウムの防犯カメラのビデオをチェックし、昨日、クロエがモイラとの面会を求めて騒動を起こした事を確認する。どうやら、その時点でモイラはすでにレックスにどこかに連れ去られており、クロエに助けを求めたものらしい。レックスのフラッシュ・ドライヴを盗ませたのもモイラの仕業に違いない。2人はレックスに話を聞く事にする。

33.1研究所。レックスはモイラの能力を使い、同研究所を脱走した念力フリークを連れ戻そうとする。

Lex: This man is a violent psychopath.
Moira: Good for him. What does that have to do with me?

レックスは「協力すれば、クロエに会わせてあげる」と言う。モイラは脱走者に向かい、「レックスを見つけて殺しなさい」と念じる。

ルーサー邸。脱走者が「レックスはどこだ!?」と殴り込んで来る。ラナは逃げようとして、念力の縄に絡め取られ、投げ飛ばされて気絶する。その時、クラークとクロエが到着する。クロエは「ラナを早く病院に連れて行ってあげて!彼女は妊娠してるのよ!」と叫ぶ。クラークがラナを抱えて病院に向かった後、クロエは念力フリークと対決する。ほどなく、念力フリークは正気に戻る。モイラの呪縛が解けたのだった。事情を悟ったクロエは念力フリークに「あなたが脱走した施設まで案内して」と頼む。そこに母もいるはずだ。

スモールヴィル病院。ラナの病室。クラークが「赤ちゃんは大丈夫?」(透視しなかったの?)と訊くと、ラナは「流産したの…結婚式の2~3日後に」と明かす。クラークは結婚式当日のラナの心変わりをどうしても理解できなかった。しかし、ラナは「もう、あたしの事は心配しないで」と言うのみだった。真実を明かせば、クラークはライオネルに殺されてしまうからだ。

33.1研究所。「ラナが念力フリークに襲われて入院した」という報告を受けたレックスはモイラを責め、その報復としてクロエを狙うつもりだと脅す。

ケント家。クロエはクラークに「母は古い病院の跡地にいる」と告げる。その時、モイラが思念で「クロエ、スモールヴィルから脱出しなさい」と命じる。クラークはクロエがモイラの精神コントロール下にある事に気付くが、クリプトン鉱石(そこらに置いとくなよ!)を突き付けられて動けなくなる。

クロエは車で町外れまで逃げるが、道路工事員に扮装したレックスの部下たちに捕えられてしまう。(クラークにクリプトン鉱石を突き付けるほど「手段を選ばず」という心理状況に置かれているのに、工事員を轢いてまでバリケードを突破しないのはなぜか?)

33.1研究所。クロエは母に再会する。これまで、サナトリウムに何度も見舞いに行っていたが、正気の母に会うのは12年ぶりだった。モイラはクロエが幼かった頃の「手の怪我」の真相を打ち明ける。あの日、クロエは手をインクだらけにして帰宅した。モイラはクロエに手を洗わせようとしたのだが、聞き分けが悪かったため、精神コントロールで「インクが完全に落ちるまで手を洗いなさい」と命じたのだ。しかし、インクはなかなか落ちず、気がつくと、クロエは手を血だらけにしていた。モイラは「このまま、この子の傍にいたら、あたしはこの子を殺してしまうかもしれない」と恐れ、自らサナトリウムに入院する決心をしたのだった。

ケント家。帰宅したマーサが床に倒れているクラークを見つけ、クリプトン鉱石を取り除いてやる。

33.1研究所。モイラが突然倒れたフリをし、クロエが看守たちを呼ぶ。ちょうど、怪力フリークのローウェルを護送中だった看守たちは慌てて部屋に飛び込む。クロエはローウェルの持ち物をモイラに投げて渡す。モイラに操られたローウェルが看守たちに襲い掛かる。(そもそも、ローウェルはどうして、おとなしく看守たちに従ってたんだろうか?)

結局、ローウェルは看守たちに麻酔を打ち込まれ、モイラとクロエも抑え付けられてしまう。モイラは「クロエ1人なら逃げられる」と判断するが、クロエが母を残して逃げるのを嫌がったため、仕方なく精神コントロールで「どんな事をしてでも逃げなさい」と命じる。クロエは自分を抑えていた看守をノックアウトし、銃を奪って走り出す。

クロエの行く手にレックスが立ち塞がる。クロエは銃の引き金を絞る。だが、レックスは見えない力(超高速で移動しているクラーク)によって横に突き飛ばされ、難を逃れる。

クロックタワー。クラークがモイラを匿っているところにクロエがやって来る。モイラはレックスコープ特製の薬の効き目が切れかかっているため、意識が次第に表層から遠のいて行きつつある。あと数分で、元のボーッとした状態に戻ってしまうだろう。クロエは「薬をどうにか手に入れてあげる」と懸命に訴えるが、モイラは断る。やはり、「自分は娘にとって危険」だという考えを捨て切れないのだ。そして、モイラの意識に再び靄がかかる。

デイリープラネット社。クロエがルーサーコープの陰謀を暴く記事を書いているところにレックスが現れ、脅迫する。クロエはたとえ、母の精神コントロール下にあったとはいえ、レックスを襲ったという事実に変わりはない。レックスはその証拠を全て抑え、保管してあるのだという。つまり、クロエが記事を公開すれば、レックスもクロエを刑務所送りにできるのだ(こういう証拠は法廷で証拠として認められない可能性も高い?)。

Chloe: Lex, I'm tired of playing hardball... or softball... or any ball for that matter. [The] Game's over.

クロエがその要求を拒否すると、レックスは「刑務所よりも恐ろしい物を用意してある」とほのめかす。

Chloe: My mother sacrificed everything to protect the world from scum like you. And if taking you down means spending some quality time behind bars, sign me up.
Lex: You know, I thought you might say that. That's why there's a Plan B firmly in place... a plan that makes prison look like a picnic.

スモールヴィル病院。医師がラナの要望に従い、徹底的に検査したところ、ラナの体内から人口ホルモンが検出される。医師は「あなたは大金持ちのルーサー氏と結婚するために、人口ホルモンで妊娠を偽ったんだ」と責める(医師がそこまで言うか?)。ラナは「あたしは最初から妊娠してなかったの?」とショックを受けるが、だとすると、レックスと一緒に見た胎児の超音波映像は一体、何だったのだろうか?(それにしても、レックスはこの医師にまでは手を回してなかったようだ。)

ケント家。クロエがクラークを訪れる。クロエは学校新聞の記者からデイリープラネット紙の記者に成長した自分の事を母に知ってもらえなかったのが非常に残念だった…と、思ったら、クラークが全て話しておいてくれたという。

Chloe: She's never going to get to know the person I've become.
Clark: It's a good thing I told her.
Chloe: You did?
Clark: After I brought your mom to Oliver's apartment, I gave her the complete Chloe Sullivan bio.

クロエは「レックスが『刑務所よりも恐ろしい物』がどうとか言ってたわ」と話す。それはまさに、レックスの宣戦布告に違いない。

Chloe: Lex came to talk to me, Clark. Basically, he said it's "kill or be killed."
Clark: He threatened you?
Chloe: I'm in his crosshairs.
Clark: Yeah, well, now he's in mine.
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Clark: You're right. He'd (Lex) feed her (Lana) to the lions just to spite me. But it's inevitable. The war is about to begin.

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今回、ライオネル・ルーサー、ロイス・レイン、ジミー・オルセンの出番はなし。

ロイス役のエリカ・デュランスが番組の最後でデイナ・リーヴ(2006年3月6日死去)に追悼を捧げ、The Christopher and Dana Reeve Foundationを紹介した。

今回の『Smallville Legends: Justice & Doom』のエピソード(第1話)はグリーンアロー、フラッシュ、サイボーグ、アクアマンの4人がクロエの協力でCorto Malteseの33.1研究所を破壊する話。Virgil Swann博士(クリストファー・リーヴ)の名前も挙げられた。

モイラのファイルの中に「Project Aresを完成させるための鍵かもしれない」という記述がある。『Ares』というのはギリシャ神話の戦争の神(ローマ名は『Mars』)だが、これこそがレックスの言う「Plan B」なのだろうか?

ゲイブ・サリヴァン(クロエの父)は1995年のシーンにも現在にも全く登場しない。

第5シーズン第14話 "Tomb" に登場したクロエの母は後姿しか見えなかったが、ブロンドだった。今回登場したモイラは(1995年&現在とも)黒髪。もちろん、役者さんが違うんだけど…。

モイラはプロデューサーのAl Goughいわく「semicomatose state」状態にあったらしいが、「自分で入院した」時には意識がしっかりしていたようなので、どういう原因でそうなったのかはきちんと説明されていない。

33.1研究所から脱走した念力フリーク野郎がクロエに協力した後にどうなったのかは不明。

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*クロエのセリフより:

Chloe: I'm the Road Warrior. Let's face it. I'm guilty as charged.
→劇場映画『マッドマックス』シリーズ(メル・ギブソン主演)第2作のアメリカでの題名『The Road Warrior』より。

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Chloe: So do we know who Racer X is?
→日本のTVアニメ『マッハGo!Go!Go!』(英題『Speed Racer』)に登場した覆面レーサー(実は主人公の兄)の英語名。

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関連記事 (英語→ネタバレ注意):
- Lynda Carter Previews Her Wonderful Smallville Visit
- WARNER BROS. TELEVISION GROUP, THE CW AND TOYOTA LAUNCH "SMALLVILLE LEGENDS: JUSTICE AND DOOM," A MARKETING CAMPAIGN FOR THE HIT SERIES "SMALLVILLE" [Released by The CW]


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2 コメント

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なんだかこう (kenn)
2007-05-02 08:51:47
レックスはいつものレックスだった気がするんですが、クラーク一人が盛り上がっているような感じで...

それにラナにあっさり真実が告げられてしまってビックリです。レックスのラップトップを勝手に調べると別の名前の胎児の写真がズラッとあって、とかいうのを期待していたんですけど。

ラナって絶対にシリーズの最後まで登場するんでしょうか。ジョナサンみたいに突然フッと終了、とかしないのかな。
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ラナ (ジョウ)
2007-05-03 09:23:27
ラナの擬似妊娠(?)はレックスの秘密実験ではなく、単に結婚に漕ぎつけるための手段だったんでしょうか?なんか、スッキリしませんが、これで、ある意味、振り出しに戻った感じですね。

ラナは多分、最後まで出ると思います。彼女目当てに見てる人も多いでしょうし…。
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