試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成新3000形3002-1[3002F] 1次車 現行仕様 運行番号,種別・行先表示貼付,スカート下部簡易漏光対策試行

2018-01-02 21:25:03 | 京成線:新3000形
反面教師。

第二次整備のためマイクロエース製京成新3000形3002-1現行仕様(1次車:3002F)が入場した。
上野寄M2c車の3002-8(3002F)は竣工までに3日を要した。
遅延を取り戻すため3002-1は入場当日強行竣工を前提とする。


京成新3000形3002-1 1次車 現行仕様(3002F)。

計画では既に3002Fは出場を迎えていたはずだった。
第二次整備入場第1号の3002-8で思わぬ作業遅延が生じており3002-1で少しでも回復を狙う。
成田寄M2c車の3002-1も運行番号,行先表示器への富士川車輌工業製ステッカー貼付が主工程である。
時間の制約が無く3002-8で難航した前照灯・行先表示類用セルの撤去は余裕を持って行える。


入工中の3002-1。

車体を分解し確認したのは海側側面窓セルの構造である。
3002-8では実質同位置となる山側側面窓セルが分割されていた。
個体差とも考えられたが3002-1も分割されており今LOTから変更されたらしい。
ただ明らかに整形されていた3002-8に対し3002-1はセルが割れた様な形状をしている。
ここは工場ライン次第で変わるのかもしれない。


分割された海側側面窓セルの整形が異なる3002-1。

前照灯・行先表示類用セルの取り外しは前面窓セル撤去式とした。
海側側面窓セルが分割されているため3026F現行仕様(8次車:3026F)までの方式に拘らなくても良かった。
しかし手慣れた方法を採用し竣工への近道としている。
前面窓セル下部に投入された流し込み接着剤量は多くない。
よって前面窓セル上部から車内側へ倒すのみで簡単に撤去出来る。
プリズムケースも自動的に外れるに等しくここまでは順調に工程を進められた。


前面窓セル撤去式で分解した3002-1。

前照灯・行先表示類用セルの取り外しに時間を要するのは折り込み済である。
嵌合精度の高さは3002-8と変わらない。
折損防止のため撤去にはそれなりに手間を掛けた。
所要時間は3002-8と同等若しくはそれ以上に達していると思う。
取り外した前照灯・行先表示類用セルに簡単な漏光軽減策を施し車体へ再装着した。
予想通りここでも手間取ったが当日竣工が前提にあり作業を続行している。


漏光軽減策を施した前照灯・行先表示類用セル。

3002-8で必要の無い前照灯セル内側まで黒色化してしまった。
従来方式に戻す事も考えたが3002Fの仕様を揃えるため3002-1でも踏襲している。
着脱に苦戦する前照灯・行先表示類用セルは今後の課題になる可能性が高い。
製品リリース次第では前照灯と表示器類の分割化も考えている。
前照灯・行先表示類用セルを装着し終え富士川車輌工業製ステッカーを貼付した。


修正中の前面黒色部。

再び前照灯・行先表示類用セルを取り外し漏光軽減策を本施工した。
ステッカー断面の黒色化も漏れなく行っている。
なお3002-1は前面黒色部に塗装が行き渡っていない箇所があった。
引きでも点状に見える銀塗装は嫌でも目に入ってくる。
マッキーの極細字側を当て隠蔽に取り掛かった。
黒色印刷とマッキーのインクは質感が異なり仔細に見れば修正痕は隠せない。
ただ目立つ銀塗装よりはましだと思う。


車体に組み込んだプリズムケース。

側面窓セルが脱落した3002-8と異なり3002-1のプリズムケース取付は3026Fまでの方法に戻った。
側面窓セルと車体運転台側との空間にプリズムケースの凸部を落とし嵌合爪へ押し込む。
後はゴム系接着剤を塗布した前面窓セルを嵌め込み固着を待つ。
前面窓セルは嵌合爪を持たないためゴム系接着剤が支持を一手に引き受ける。
不意に手が触れないよう十分に注意を払った。


プラ板で蓋をしたスカートマウントの空間。

前面窓セル固着待ちの間に尾灯点灯時に生じる線路方向への漏光対策に着手した。
新3000形M2c車の大半は台枠整形とライト基板の位置都合で線路方向にも赤色の灯りが漏れやすい。
製品に貼付されたアルミテープでは十分な対策とは言えずM2c車の弱点だった。
これを簡便な方法で抑え込む。
漏光が激しく現れる箇所はスカート下部である。
空間の大きいスカートマウントが漏光を防げない原因だと考えた。
ここを現物合わせで切り出したt0.5mmのプラ板で塞いでいる。
側面から露出するか微妙な厚みであり底面と断面をマッキーで塗り潰し車体の陰に埋没させる策を採った。




前面黒色部の銀塗装が消え去った3002-1。

前面窓セルの固着後に車体を組み上げた。
修正した前面黒色部は銀塗装が見えなくなった代わりにRの乱れが生じている。
隠蔽は成功したが良い仕上がりとは言えない。
幸いマッキーを用いたため修正は容易である。
3002F出場までに見付を整えたい。


3002-1 点灯試験[B19 普通 津田沼]:前照灯。


3002-1 点灯試験[B19 普通 津田沼]:尾灯。


3002-8 点灯比較[B19 普通 津田沼]:前照灯。


3010-1 点灯比較[B09 普通 千葉中央]:前照灯(3010F-2)。


3026-1 点灯比較[A03 快速特急 上野]:尾灯(3026F)。

点灯試験は3002-8とほぼ同様の結果に落ち着いた。
3010-8現行仕様(3次車:3010F-2)は旧ライト基板装着車で行先表示器類周囲の漏光度合いは異なる。
プロトタイプの重なる3002Fと3010F-2はLOTの違いがまともに出た形となった。
スカート下部を塞いだ遮光対策は一定の効果を得られたと思う。
今後既存編成へ展開するかは3002Fの経過に懸かる。
3026Fで現れた尾灯点灯時に生じる通過標識灯への僅かな漏光は3002Fで修正されていた。
これでスカートの成形が従来通りであれば気になる箇所は全く無かっただけに惜しまれる。

3002-1は全工程を終了した。
当初の計画通り入場当日での竣工に至っている。
躓いた3002-8の第二次整備は多少なり3002-1の作業短縮化に繋がったと思われる。
3002Fは3002-7の動力ユニット整備が完了次第出場を迎える。
目前に迫った出場だが仕様変更の可能性が拭い去れないため油断せずに作業へ当たりたい。

この記事についてブログを書く
« 京成新3000形3002-8[3002F] 1... | TOP | 京成新3000形3002-7[3002F] 1... »