試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

JR101系習志野電車区105F [Mc148] 4+6編成 (クモハ101-148,クモハ100-160 LP411前照灯交換) ※再生産品+旧製品

2017-04-06 21:26:08 | 国鉄/JR101系出場:総武・中央線
総括。

KATO製国鉄101系保留車10両はJR101系ラシ105F(Mc148:再生産品+旧製品)に再編され出場した。
出場直前にツヌ105F-2(Mc148)からラシ105Fへプロトタイプが変更される珍しい経過を辿っている。
なお保管品都合によりKATO製101系習志野区仕様はラシ105Fの出場を以て一旦打ち止めとなる。




JR101系ラシ105F (1988/11)。
[ラシ105F]:Mc148-M'170-T255-T'c54+Tc73-M251-M'245-T246-M208-M'c160。
※再生産品+旧製品。

保留車のプロトタイプ選定はツヌ105F(Mc148:1986/8)を含め候補を3編成に絞り込んでいた。
これまで何度も候補に挙がったツヌ110F(Mc191:1985/4)はまたもや編成化に至らなかった。
保管品のサハ100形用屋根板があればツヌ110Fが最有力候補になっていたと思う。
103系サハ103形750番代編入を前提にサハ100形を探したものの巡り会えずに終わった。
残念ながらサハ100形への形式変更には至らず再びツヌ110F(Mc191)は出場機会を失っている。
一方中野区仕様でも再生産品編成も存在していないため組成候補を当たった。
珍しくサハ100形が組成されない編成を確認し車両番号まで突き止めたが肝心な編成番号が判らなかった。
1984年10月初旬の時点で中野区101系は淘汰が進行し6編成まで勢力を縮小していた。
加えて編成番号は虫食いが進んでおり特定できる要素が見当たらず選考漏れしている。
◆カノ??F:Mc127-M'59-T'c62+Tc68-M253-M'247-T230-T97-M100-M'c117(1984/10)。
◆ツヌ110F:Mc191-M'248-T'c92+Tc69-M253-M'247-T288-T'97-M244-M'c179(1985/4)。
ツヌ105F(Mc148→ラシ105F)はラシ104F(Mc136)と共に最後まで習志野区に在籍した101系でもある。
その結果プロトタイプは習志野区仕様変更が延長線上にあったツヌ105Fに決定した。
別編成が習志野区最終在籍編成であればラシ105Fとして出場させていなかったと思う。
ラシ105FはJR移行後の1987年4月から車両異動が行われないまま晩年を迎えており該当期間は長くなる。
習志野区101系では極めて標準的な編成でクハ101-73,クハ100-54を含め運転台付車はLP411前照灯に改造されていた。
従って晩年のラシ104F(Mc136:1988/2~1988/11)とは車両番号を除き同一要素で構成される。
なお1988年1月までのラシ104Fにはサハ101-105が組み込まれていたがサハ101-264(←元ラシ101F:Mc201)で代替された。
この組成変更は検査期限の他に稼働車両からサハ101形0番代を離脱させる名目があったように思える。


ラシ104F,ラシ105F。
※再生産品,再生産品。

出場したラシ105Fは旧ラシ104F(Mc136:再生産品+旧製品)の車体更新で捻出された旧製品車両5両が主軸となった。
他方再生産品車両は未達に終わったツヌ131F-1(M'c143)用組成準備車3両を含む単独増備車を引き当てている。
今更旧製品先頭車両を竣工させる気は無く千葉方,中野方ユニットには再生産品車両が充当された。
クモハ101-148,クモハ100-160にはクモハ101-155,クモハ100-108(ツヌ118F:再生産品)を起用しユニット相手もLOTを揃えた。
相対するモハ100-170,モハ101-208用種車は旧モハ100-256(元ラシ107F:再生産品),旧モハ101-91(元ツヌ122F:再生産品)とした。
連動してラシ107F(Mc202:塗装変更車+旧製品+弁天橋区仕様),ツヌ122F(Mc155:塗装変更車+旧製品)は車両異動が行われている。
加えて旧サハ101-230(カノ13F:Mc59)がサハ101-290(ラシ107F:塗装変更車)へ改番となり旧サハ101-290(旧製品)を捻出した。
その旧サハ101-290(元ラシ107F)はサハ101-255用種車に廻されラシ105Fへの塗装変更車組込を回避している。
旧製品車両が3,4,5,6,7,8号車に配されるがLOT境界はサハ101-255(3号車),サハ101-246(7号車)であり上手く纏められたと思う。
新品同等品の床板が装着されており屋根板,側面窓セルも全車再生産品LOT品で揃え編成見附統一を図っている。
行先表示類はラシ104F(再生産品←ラシ104F-1:T105,ラシ104F-2:T264)と対比させるため[11C 三鷹]を採用した。
ツヌ105F-2では[11C 御茶ノ水]表示だったがラシ105F用[101系さよなら]ヘッドマーク製作に備え変更となった。
一方運行番号には拘りが無く[11C]幕のまま残したものの嵌合精度が悪くなければ交換していたかもしれない。
これはツヌ118F(Mc155:再生産品)の数少ない弱点と言えクモハ101-148,クモハ100-160でも苦しめられた。
またツヌ110F(Mc195)から捻出したATS-B形車上子付胴受(101系メイクアップパーツ1:11-510)への交換も行った。
これまでにATS-B形車上子付胴受は新規投入品:3組,中古製品装着品:1組,ジャンク品:1組と都合5編成分が確保出来た。
ジャンク品が無ければラシ105Fではなくツヌ102F(Mc173:1986/4)若しくはツヌ103F(Mc133:1986/4)を出場させていたと思う。


ラシ106F,ラシ105F。
※旧製品,再生産品。

ラシ105Fの出場により習志野区仕様ではラシ104Fに次ぐ2編成目の再生産品LP411前照灯編成が登場した。
旧製品先頭車両にはクモハ100-171(ラシ106F:Mc191)も在籍しているが前面見附に物足りなさを感じていた。
しかしクモハ100-160の竣工でラシ104Fと再生産品LP411前照灯編成同士による離合が実現している。
なおラシ104Fは純粋な再生産品編成ではなく車体更新時に屋根板,側面窓セルを旧製品LOT品で統一した。
そのため狭幅Hゴム支持車は存在せずツヌ118F(Mc155:再生産品)とは若干趣の異なる側面見附を有している。
再生産品+旧製品編成ではあるもののラシ105Fは狭幅Hゴム支持車が並ぶラシ104Fとは対照的な部品構成となった。
ちなみに現時点では中野区,津田沼区仕様を含め製品原形の再生産品車両で揃う編成は在籍していない。


ツヌ105Fサイドビュー(クモハ101-148:クモハ101-155改装車)。
※再生産品。


ラシ101Fサイドビュー(クモハ101-201:クモハ101-170改装車)。
※弁天橋区仕様。


ラシ104Fサイドビュー(クモハ101-136:車体更新車)。
※再生産品。


ラシ106Fサイドビュー(クモハ101-191:クモハ101-155改装車)。
※旧製品。

長らく4編成体制だった101系習志野区仕様はラシ105Fが加わり都合5編成に増強された。
ツヌ110Fから移設したATS-B形車上子付胴受も習志野区仕様の統一感に一役買っていると思う。
だがこのうちラシ101F(Mc201:弁天橋区仕様+旧製品)とラシ107F(Mc202)及びラシ104Fとラシ105Fはプロトタイプが重複した。
ただ何れも素直に仕立てた10両編成ではなく微妙な差異があるため細かい箇所を突けば完全重複には至っていない。
形式構成や第二次冷房改造車で個性を持たせた中野区,津田沼区仕様に対し習志野区仕様では部品LOTに頼り変化を与えた。
4+6編成で固定化された習志野区101系は編成毎の差異演出が難しいが納得できる範疇に収まってくれたと考えている。
差別化に苦しむ現状は習志野区仕様の初陣を一番の個性派だったラシ106F(Mc191)とした選択が全ての始まりだったと思う。