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一部州で例年の75倍=小頭症の新生児急増―ブラジル

2015-12-01 15:33:36 | 国際時事
ブラジルで、通常より頭が小さく、発育に深刻な影響を与える小頭症の新生児が急増している。
 今年は全土で例年の8.5倍に当たる1248人、最も多い州では75倍の646人が小頭症の疑いありと診断された。緊急事態を宣言し、原因特定を急いでいた保健省は、新型ウイルス流行との関連を指摘し、検査体制を強化している。
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 「世界で初めて小頭症との関連が確認された」。保健省は11月28日、血液検査の結果、蚊が媒介してまん延するジカウイルスが小頭症急増の原因だと判断。妊婦が妊娠3カ月以内に蚊に刺され、感染すると、発症のリスクが高いと指摘した。
 米疾病予防対策センターによると、発熱や下痢を引き起こすジカウイルスは1947年、アフリカのウガンダで発見され、これまでに東南アジアや太平洋諸島でも見つかっている。ブラジルのバイア連邦大学は今年4月、同国でも初めて確認されたと発表していた。
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 ブラジルでは今年、北東部を中心にジカウイルスが流行し、小頭症が疑われる新生児数がペルナンブコ州で例年の75倍、パライバ州で60倍、リオグランデドノルテ州で44倍と急増。16年に五輪を開催するリオデジャネイロ州でも13件確認されたほか、セアラ州では乳児の死亡も確認された。
 ジカウイルスの感染を予防するワクチンはなく、有効な治療法も確立されていない。保健省は「蚊に刺されないようにするしかない」と訴え、ウイルスを持つ蚊が発生しやすい不衛生な水溜りなどには近づかないよう注意を呼び掛けている。