こんにちは じざいやのさくらこです。
横浜元町・普段きもののじざいやへようこそ!
台風の後の涼しさも今日までのようです。
昨日、一昨日は 夜風が寒いくらいで
日中は綿麻を着ていました。今日は小千谷・・・
旦那は珍しく正絹の紗を着ています。
昨日は 大島紬の マルキ、という絣の単位のお話をしました。
今日は あまり耳慣れない「ヒトモト」と「カタス」のお話です。
呉服屋さんでも マルキのことは知っていても
カタス、ヒトモトの事は知らないお店もあるようです。
というのも ヒトモトの本場大島紬、
現在では 全大島紬の生産量の1%、とも言われている超レアものです。
織れる人も限られているので お目にかかれる事も稀なのです。
さて そのヒトモトとは・・・・
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マルキは簡単に言うと経糸の中の絣糸の割合のことでしたが
カタス(片ス)ヒトモト(一元)は
緯糸の中の絣糸の配列です。
大島の柄を構成している絣の1つ1つを良く見ますと
ほとんどの絣はT字型になっていますが
これがカタスです。
それに対して 絣が#の形になっているものがあり
これをヒトモトと呼びます。
バブルの前まではヒトモトが当たり前にあったのですが
手間隙よりも効率を求めてカタスを織り続けたため
ヒトモトを織れる技術者を育てることをしませんでした。
そのためヒトモトを織れるのは
ごく一部の高齢者の織子さんだけになってしまっています。
ヒトモトがどのように手間隙が掛かるのかと言いますと
カタスの緯糸の絣糸は
絣糸・地糸・地糸・地糸・絣糸・地糸・地糸・地糸・・・と
絣糸と地糸が3対1の並びです。
それに対して ヒトモトは
絣糸・絣糸・地糸・地糸・絣糸・絣糸・地糸・地糸・・・と
2対2で並んでいます。
絣の量が多いほど
緻密で複雑な柄を織ることが出来るわけですが
その分 絣合わせも難しく
手間隙はカタスの3倍とも言われています。
9マルキのカタス大島よりも
7マルキのヒトモトの方が絣の量が多く柄も細かく美しいので
じざいやでは ヒトモトを扱っています。
9マルキのヒトモトも数は少ないのですがあります。
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ちょっと複雑ですが お判りいただけたでしょうか?
結城紬でも そうですが
絣が細かい、ということは 糸の質も細い、ということが言えます。
ですから ヒトモトの大島紬はしなやかなのです。
夏大島に 経絽に型染めの名古屋帯。
黄色地にグレーの蔦。ところどころに注したぼかしが奥行きを持たせています。
市松に絣を織り上げた夏大島紬。
麻に手描きで流水とオモダカ・菖蒲の帯。
来週からは いよいよ じざいや決算セールです!
7/25(月)26(火)も休まず営業。
セールオープニング特別価格で大放出です。
明日、明後日には ナイショのセールも行いますので
ヒトモトの本場大島紬を触って
お買得をお持ち帰りください^^
おまけ。
指を差し出すと 齧られます~~ 時々頭も齧られる。
やんちゃ盛りの ぴゃー子です。
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