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中国は周辺国に朝貢要求、米国防長官が指摘

2018-06-27 15:24:14 | 中共日本浸透工作・中共浸透工作・一帯一路・中国経済侵略

 中国は周辺国に朝貢要求、米国防長官が指摘

 マティス米国防長官は、トランプ政権でホワイトハウスのケリー首席補佐官、ティラーソン前国務長官と共に

「大人の軸」を形成している。不安定で衝動的なトランプ大統領が率いる政権内で米国の価値と秩序、

同盟関係を安定的に守る高官たちという意味だ。


 そんなマティス国防長官はこのほど、利害関係が衝突する外交を力で押し切り、自国の利益を貫徹しようとする

中国の動きを強く批判した。


 マティス国防長官は15日、海軍大学の卒業式で演説し、「中国は現在、国際秩序を変更するための長期計画を

持っている。明が彼らのモデルであるようだ」と述べた。その上で、「やや筋肉に頼る方式ではあるが、

他国には朝貢をささげる属国になり、北京に頭を下げることを求めている」と指摘した。

ワシントン・ポストは20日、「習近平国家主席の野心について、識見を通じて警告したものだ」と評した。


 中国が過去の明の時代の栄華を再現しようとしており、周辺国に朝貢外交を強要しているというマティス国防長官の

批判は今回が初めてではない。昨年3月、米議会での聴聞会では、「中国は南中国海(南シナ海)で周辺国が

強大国(中国)に朝貢したり、黙って従わせたりする一種の朝貢国家方式を取り、信頼を破壊している」と述べた。


 昨年2月に日本では、「今中国は明代の冊封政策を復活させ、周辺を全て自国の勢力圏に置こうとしているの

かもしれない」と述べた。生涯軍人として生きてきたマティス国防長官の口から中国の王朝史や「朝貢外交」

「冊封政策」といった専門的な歴史概念が飛び出した。


 マティス国防長官は別名「マッドドッグ(狂犬)」と呼ばれるほどタフな軍人だった。兵士として海兵隊を除隊後、

予備役将校訓練課程(ROTC)から再び海兵隊の将校として任官され、軍幹部にまで出世した立志伝中の人物だ。

彼がトランプ政権で国防長官に指名されると、米メディアは「マティス語録」を相次いで報じた。

 

 「世の中には殺して当然のやつらがいる」「相手には丁重にプロらしく行動するが、相手が誰であれ殺害する

計画を立てろ」「自分は平和的にやってきた。涙を浮かべてお願いしたい。自分に対してふざけたまねをするな。

さもないと、お前を殺すことになるだろう」--。いずれもマッドドッグの発言だ。彼が無線で交信する際に

自称するコールサインは「カオス」だった。


 強いカリスマと過激な発言で知られるマティス国防長官には別の顔もある。彼は孫子の兵法をそらんじるという。

世界の戦史に通じており、自宅にある7000冊の蔵書を読破するほどの読書家だという。イラク戦争の戦場でも

平常心を保ち、マルクス・アウレリウスの「自省録」を持ち歩いたという。彼のもう一つの別名は

「修道僧戦士(warrior-monk)」だ。


 マティス国防長官は昨年10月、米国と北朝鮮の関係が緊張した際、解決策を尋ねる質問に

「歴史家T・R・フェーレンバッハの著書『この種の戦争(This kind of war)』を読んでもらいたい」と答えた。

フェーレンバッハは同書で戦争を「力ではなく意志の対決だ」と規定した。マティスの言葉は「勝とうという意志と

軍事行動に対する徹底した準備が韓半島(朝鮮半島)の戦争を防ぐ」という意味だと受け止め可能だ。


 複雑なことを嫌い、パワーポイントで報告を受けることを好むトランプ大統領とは異なり、マティス国防長官は

「パワーポイントは我々を愚かにする」として使用を禁じた。複雑な世の中をあまりに単純に把握しようとすれば

ミスを犯すという意味だ。


 中国に強い警告を発したマティス国防長官は来週、北京を訪問した後、28日に韓国を訪れる。

訪中に先立ち、南中国海や台湾などデリケートな事案について、あらかじめ警告した格好だ。

マティス国防長官の来韓はトランプ大統領が韓米合同軍事演習を中止すると突然発表したことの後始末の

意味合いもあるとされる。演習中止はマティス国防長官が主導したわけではない。トランプ大統領とポンペイオ

国務長官が主導したものだ。マティス国防長官はこうした状況で韓米同盟が揺らぐ様子を見せないため、

孤軍奮闘している。

 


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