歯科医物語

歯科医、現在 休養中、「木偶庵」庵主、メインサイト http://www.jiro-taniguchi-fan.com/

「風邪症候群  普通感冒 〜 インフルエンザ」

2019-01-21 01:06:23 | ☆歯科医物語


風邪が流行っているそうである



かぜ症候群とは 各種原因の上気道炎の総称 インフルエンザに場合もある

インフルエンザの場合 抗ウイルス剤を投与する(タミフルなど)





単一の独立した疾患ではなく,種々の病因によって起こる,

呼吸器,とくに上気道の急性炎症性疾患の総称.




•原因の80~90%は,ウイルス ---> 抗ウイルス薬

(ウイルス自体に効く薬はほとんどない.抗生物質は,ウイルスには効かない!)




•同様な症状は,他の病原微生物(マイコプラズマ,クラミジア,その他の細菌など)や

非感染性の因子(寒冷,アレルギー)によっても起こる.




•初期の症状:くしゃみ,鼻汁,咽頭痛




•病気が下気道にまで進むと,咳嗽,喀痰が出現し,



また,発熱,頭痛,筋肉痛,倦怠感,ときに悪心,嘔吐,下痢などを伴うことがある.


•二次的な細菌感染症を合併することがある(いわゆる,かぜをこじらせた状態).





基本的治療方針:

治療は,基本的には安静のみ.もしくは,対症的に,症状の軽減を計る.



 
1.「かぜ症候群」ならば,数日から,遅くても1週間前後で治癒に向かう.

病因の大部分を占めるウイルスに対して有効な抗ウイルス薬がない現状では,

対症療法(解熱鎮痛薬,消炎酵素薬,抗ヒスタミン薬)と外用でうがい薬を投与,

日常生活の注意,予防が重要.


 
2.乾性咳嗽(痰を伴わない咳)が強ければ,鎮咳薬を投与. 

痰を伴った二次感染の疑いがあるときは,鎮咳薬は控えたほうが良い.



3.気管支炎を合併した時には,気管支拡張薬と去痰薬が有用.



4.多くの場合,予防的な化学療法の必要なないが,幼児,高齢者や基礎疾患のある場合は,

二次的に重篤な細菌感染を起こすことがあるので,予防的に抗生物質を使用する

(インフルエンザの罹患率と死亡者数).また,発熱と膿性分泌物を伴う場合は,

二次性の細菌感染の可能性があり,抗生物質を投与する.



5.一般的には,38℃までの発熱で,苦痛がそれほどでもない場合は,解熱薬は不要.



6.解熱薬を漫然と使用していると,熱型を乱し,治癒時期の判定,肺炎などの合併症の発見


その他の疾患との鑑別診断が困難となる場合がある.





インフルエンザと普通感冒の比較

 病原ウイルスの種類が異なり,症状なども異なる.インフルエンザは,流行性感冒とも呼ばれる.




かぜ


多くのかぜの症状は、のどの痛み、鼻みず、くしゃみや咳(せき)などがだらだらと続き、全身症状はあまり見られない、比較的軽い病気です。発熱もインフルエンザほど高くなく、微熱程度ですむことがほとんどですが、少々重めのかぜと、比較的軽いインフルエンザの場合には、なかなか区別がつきません。
かぜはいろいろな病原体(細菌やウイルスなど)の感染でおこるが(感冒)、急激な温度変化や疲れなどから「かぜをひく」こともある(寒冒)。





インフルエンザ


インフルエンザはかぜの病原体とは違う、インフルエンザウイルスの感染でおこる病気です。ウイルスが感染すると、1~3日間の潜伏期間を経て、多くは突然の高熱で発症します。例年11月頃から目立ちはじめ、1-3月のどこかで患者さんの数がうなぎ登りに多くなります。典型的なインフルエンザは、突然の高熱、全身のだるさや筋肉関節の痛みをともなう全身症状の強い病気で、高齢者では肺炎、小児ではひきつけや脱水症、急性脳症などの合併症を起こすことがあり、ときには死にいたることもある病気としての認識も必要です。






予防対策は?


1.病原菌をまき散らす患者にはなるべく近づかない.
2.うがい,手洗いを励行する(ウイルスは,殆どが,口から侵入する)
3.病原体が侵入しても,それに打ち勝てるだけの抵抗力を保っておく(過労や睡眠不足を避け,栄養を十分にとり,常に健康であることを心がける)



風邪をひかれた患者さんへ:


風邪とは:



 風邪の原因の大部分は,ウイルス(細菌より小さく普通の顕微鏡では見えない一群の微生物)によるもの. 他の感染症と同様に人から人へと伝染し,ウイルス感染後2日ほどで発病する. 風邪の症状は人によりかなり異なるが,くしゃみ,鼻水,鼻づまり,喉のイガイガした感じ,カラ咳(痰を伴わない咳),筋肉痛,頭痛,だるさ,発熱など,多種多様な症状が見られる.





風邪の予防:

・現在,風邪を予防するワクチンはない(例外としてインフルエンザワクチンが有効なことはある). 

・風邪を予防する一番良い方法は,風邪にかかっている人に近づかないこと.

・他の感染症と同様に,十分な休息とバランスのとれた食事をとっている人は風邪にかかりにくい.

・1日に何回か手を洗うこと,うがいをすることも大切.とくに外出から帰ったとき,食事の前には必ず手を洗う.





治療:


 風邪のウイルスをやっつける薬はない. 抗生物質(ペニシリンなど)は,細菌感染症には有効だが,ウイルス感染症には無効.

 ペニシリンの注射は,余病として細菌感染による肺炎を起こす危険のないかぎり使用しない. たいていの風邪は自然に良くなるが,余病を防ぐためにも以下の点に留意すること.


細菌による2次感染には 抗生物質が有用な時もある


1.自宅で安静,適度の保温に努める. これが一番大切 !

2.市販の風邪薬,あるいは医師の処方した薬を決められたように服用する.(薬によって胃を荒らさないために空腹時の服用は避ける.また食事がとれるようなら注射の必要はないし,注射をしたから早く病気がよくなるものでもない)

3.鼻づまりがひどいときは,点鼻薬を用いる(3~4日以上は使用しないようにする)

4.うがいをする(うがい薬でなくとも普通の水や食塩水でも OK )

5.トローチ,キャンデー,ドロップなどを舐める(タバコはやめる.もし愛煙家ならこれを機会に禁煙しょう)

6.消化の良い食事,水分補給に努める(1日に少なくとも大きめのコップで8杯(ジュース,水,お茶)は飲むようにする)

7.病気の時期にもよるが,お酒やお風呂はしばらくの間止めたほうが無難 ?





再受診をする必要がある場合:

1.高熱(38℃)が48時間以上続く場合
2.咳に痰を伴う場合
3.耳が痛かったり,耳だれがある場合
4.喉の痛みがどんどんひどくなる場合
5.その他,いつもの風邪とは少し様子が違い,重病感がある場合



風邪は万病のもとと言われますが,むしろ種々の熱が出る病気の初期症状が風邪に似ているため,風邪と間違われることがあります.これらの病気を風邪と間違わないために,病気の初期と経過を追った検査が必要になることがあります






風邪といっても色々ある・・・・・・


1、インフルエンザウイルスの場合 ➡ タミフルが効果あり

2、上気道 雑菌感染の場合は 抗生剤が効果的


わたしは 風邪と分かったら 抗ウイルス薬 抗生物質を 投与すべきだと思う


時には「薬剤感受性試験」


(この薬が 風邪の原因菌に 効くかどうかを IN VITRO で 検査

 薬物感受性試験)を行い 効く薬を臨床応用する



わたしは若いころ 風邪になると 患者さんが待っているもで 早く治さなければならない



体の抵抗力をつけるために 生卵を飲んだ 1日に10個ぐらい

そして 抗生物質 総合感冒薬を服用した



風邪には栄養が一番大切だと思たからである

若かったせいもあるが大抵 1-3日 で治った



しかし風邪をこじらせると肺炎になったりするので 注意が必要

正統派治療も必要 





前にの述べたが 歯科医院で 一番多い院内感染は かぜ症候群

私の勤めていた 歯科口腔外科には 総合感冒薬「PL顆粒」が常備されていた
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