Touch the Wind!

~気ままに出かける旅とグルメの記録 along the ROUTE527~

名古屋ボストン美術館&名古屋市博物館

2016-09-21 23:59:59 | 雑感

2018年度末に閉館が決まっている名古屋ボストン美術館。1999年に開館して以来、何度も横を通り過ぎるも訪れたことがなかった。
ボストン美術館と名古屋市博物館をはしごした。

驚いたことにはボストン美術館は国貞と国芳の浮世絵を所蔵していたんですね。ボストンから名古屋に運んで展示されているというのは、いかにも不思議な感じ。二人の作風の違いを楽しむのもよし。なんとなく国貞の方が華やかな感じがします。女性画が際立つはずです。一方、国吉は落ち着いたトーンが多くビシッと引き締まった感じ。歌舞伎役者画が映えるのでしょう。

170点もあり、2時間立ちっぱなしの観賞。この後の名古屋市美術館までは市バスで移動。

名古屋市博物館は「ポンペイの壁画展」。4年前にポンペイ遺跡を訪れた記憶が蘇ります。
http://blog.goo.ne.jp/jh2tng/s/%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%82%A4

閉館が17:00なので1時間余りしか観賞時間がなかった。まあ、浮世絵と比べれば点数は半分以下だし、遺跡のため不完全なものもおおく観賞に時間がかからない。
B.C.79年にヴェスヴィオ山噴火ために1日で火山灰に埋まり滅んだ都市の栄華を残す貴重な壁画だ。この時代のものが今でも色鮮やかに残っていることに驚きを感じる。


10.27 旅行6日目<ナポリ~ポンペイ~ローマ>

2012-11-13 18:00:00 | 旅行

イタリア観光の最終日は、ナポリからカプリ島に船で渡り「青の洞窟1日観光」の予定だった。5時モーニングコール、6時出発の強行軍。出発した時は、まだ薄暗かった。天気予報は雨模様だが、道すがら時々雲間から太陽が覗いていた。
ナポリの町に入ると、やや風が出ている様子。程なく乗る予定だった9時の船が欠航との連絡が入る。次の便でカプリ島に行けたとしても、帰りの船が出る保証がないとのことだった。

仕方なく、バスでナポリ市内を車窓観光。ヌォーボ城の前面では、何やら大工事が行われている。何かの建設工事を始めたら遺跡が出てきたため、開発が中止され発掘調査に切り替わったとか。イタリアでは掘ったら、いきなり遺跡が出現することは珍しくないそうだ。

カプリ島へ行けなくなったので、ポンペイの古代遺跡を観光することになった。私としては、こちらに行きたかったので願ったり叶ったり。
紀元前8世紀に建設された商業都市ポンペイは、紀元前4世紀に古代ローマの支配下になり、79年8月24日火山爆発により灰の中に埋もれてしまった街だ。
石畳の道には荷車の轍が残り、当時の繁栄ぶりを偲ばせる。

劇場跡も残っている。この街は、既に古代ローマに存在したものが全てそろっているそうだ。

テルマエ・ロマエでお馴染みの浴場跡。この時代に既にセントラルヒーティング方式が採用されていた。
さすがに富士山の壁絵ではないが、何やら絵の後も残っている。

蛇の絵の看板です。何屋でしょうか?薬屋さんだそうです。

そして独特の雰囲気がある街並みは…。ここは売春宿街です。

店内の壁には、メニューの絵があります。様々な土地から商人が訪れ、言葉が通じないので絵で注文できるようになっています。この絵を指して「この体位でお願いします」という具合だそうです。
添乗員さんが、「未成年者がいるツアーだと説明に苦慮するが、今日は話し易いです。」と独り言。

石のベッドです。部屋には窓がありません。
因みに、当時のお値段は、グラス1杯分のワインと同じくらいだったそうです。

少し離れた所には、道しるべがあります。左下の石には、男性のシンボルのレリーフがあり、売春宿街の方向を案内しています。

パンやの跡。手前が小麦を引く石臼、奥が窯です。ピザの窯と同じですね。

中央の広場には、市場や両替所など様々な商業都市の機能があったようです。

そして、火山の灰に埋まったポンペイ人の姿です。高温の灰の中で体は燃えて、その時のガスで人の体の形をした空洞ができたそうです。そこに石膏を流し込んで型をとったものがこれ。部分的に残っていた骨や歯がくっついています。この人は腰にベルトがあるので、奴隷だったそうです。

遺跡の外観はこんな感じ。よく街全体を発掘できたものです。

昼食は、ポンペイ遺跡の前の店でいただきました。前菜はボンゴレビアンコ。

メインは白身魚の料理でした。魚の種類は不明。

ローマへの帰路で立ち寄った、お土産物屋さんにも置いてあったイタリア南部産のワイン。「キリストの涙」という美しい名前が付けられています。私は昼食時にいただきました。お土産にも良いワインですね。

時間に余裕ができたので、添乗員さんが気を利かせてくれて、ローマ唯一のアメリカンスタイルのショッピングセンターEUROMA2に案内してくれた。3階まで吹き抜けのショッピングセンター。正方形の通路に店が立ち並び四隅がドームアーケードになっている。

ここで、愚息のお土産にサッカーチームのユニフォームを購入。

イタリア最後の夜は、本場のカンツォーネ・ディナーを楽しみました。(続)