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JEEF「地域チャレンジネットワーク」活動報告

JEEFの「地域チャレンジネットワーク」活動の様子や成果を報告します。

第2回体験活動

2009-02-24 10:44:35 | 長野県野沢温泉地域
第2回体験活動
■実施日:平成20年11月9日(日)
■実施場所:野沢温泉村内の田畑、林業改良普及センター
■参加者:73名
■参加費:100円
■活動のテーマ・ねらい:
 従来の体験会の舞台は上ノ平のブナ林が中心だったが、今回は里を舞台とし、里の自然や農作物、特産品、文化などについても興味を持てるようにする。
 第1回や、昨年度との関連性(上の平のブナ林が貯めた水が、里を潤し、豊かにする)も大切なポイントとする。
 子どもたちが興味を持ちやすい「食」をテーマに。

■主なプログラム内容
 ●「田畑の生き物観察・水路めぐり」
  収穫期を迎えた畑や、収穫を終えた田んぼなど、村内の田畑や水路に棲む生き物を観察。
  身近な自然に関心を持ってもらった。
  また、村内のあちこちに湧き出る湧水を見学し、前回行ったブナの森との関連を考えた。
 
 ●「収穫体験」
  ちょうど収穫期を迎えた野沢菜を中心に、野菜を収穫。
  
 ●「新作郷土料理コンテスト」
  昼食時の副食として、郷土料理をいくつか試食してみた後、収穫してきた野沢菜と野菜、そして用意しておいたいくつかの材料で、各班ごとに「新作郷土料理」を考えて試作、最後に試食しあって賞を考えるコンテストを実施。
  なお、最優秀作品は村の祭りで披露かも?

■参加者の反応・アンケート結果
 ・郷土料理作り、失敗したけどおもしろかった。
 ・今度はもっとうまく作る!
 ・今まで、水が流れているのは当たり前だと思ったけど、森の水が野沢の野菜を育てていることを知った。
 ・家でも試してみようと思う。
 ・今度から、もっと家の手伝いをしたい。

■評価会報告
 ・前回の「動物」と同様、食のテーマは子どもたちに人気で、目標の70名を超える73名の子どもたちが集まった。
 ・収穫体験では、農家の子が他の子に教える姿も目立った。
  家業に誇りを持ったようで、輝いて見えた。
 ・「新作郷土料理コンテスト」では、じつにさまざまな、個性的なものが仕上がった。
 ・本人たちが食べるのに苦労するようなものも多かったが(笑)、なかには子どもらしい柔軟な発想で新しい組み合わせを考えた料理もあり、本気で試してみたくなった。

■マスコミの取材
  テレビ菜の花(地元のケーブルテレビ)

第1回体験活動

2009-02-24 10:39:35 | 長野県野沢温泉地域
第1回体験活動
■実施日:平成20年11月1日(土)
■実施場所:長野県野沢温泉村上ノ平、林業改良普及センター
■参加者:69名
■参加費:100円
■活動のテーマ・ねらい:
 自分たちの住む野沢温泉に、さまざまな野生動物も住んでいることを実感すると共に、その暮らしぶりを知り、動物たちと共生できる環境づくりを考える。

■主なプログラム内容
 ●ワークショップ「森にすむ動物を想像しよう」 
  まず室内で、班ごとに上ノ平のブナ林に棲んでいるかもしれない動物たちを想像し、その生活する様子を模造紙の上に描いてゆくワークショプ。
  クマやカモシカ、ウサギ、キツネなどはよく出てくるが、ノネズミなど小さな動物は、あまり出てこない。
  住む場所も、樹の上だったり、洞穴のようなところだったり・・・。

 ●ワークショップ「森の動物探検隊」
  上の平のブナ林で、動物たちのフィールドサイン探し。
  リーダーが例を示した後は、子どもたちが探してゆく。
  フン、食痕、林道の水たまり近くの足跡・・・。
  フンを分析したり、クマ棚を発見したり。
  大きな発見には、他の班の子どもたちもどっと集まって、人だかりができる。

 ●ワークショップ「人と動物が暮らしやすい環境」
  再び室内に戻り、あらためて森の動物たちの様子を模造紙に描き込んでみる。
  最初の絵よりかなり具体的で、生き生きしたものになる。
  さらに、それぞれの動物にとって必要な環境を考えて、それが人間にとっても役立つ環境かどうかも考えてみる。
  動物に必要な環境は、実は人間にとっても必要な環境であることが多いことに気付く。

■参加者の反応・アンケート結果
 ・森にこんなにたくさん動物がすんでいるなんて、今まで考えたこともなかった。
 ・本物の動物に会いたい(クマ以外)
 ・今度は夜の森もやって、動物に会ってみたい。
 ・人間がごみを捨てたりすると、動物たちに悪い影響があることを知った。
 ・森の中のいろんなものが、動物の残したあとに見えてきた。
 ・人も動物もすみやすいようにしたい。

■評価会報告
 ・動物というテーマは、子どもたちの関心を引くようで、目標の70名にほぼ達する69名の子どもたちが集まった。
 ・最初のワークで描いた絵と、森に行ってから描いた絵が、本当に違うのにビックリした。
  後者は実に生き生きと描かれ、細かな観察結果を書き込んでいた子もいた。
 ・人間の暮らしや環境との関連も、ある程度考えてもらえたと思う。

■マスコミの取材
 テレビ菜の花(地元のケーブルテレビ)


第2回事前研修会

2009-02-24 10:37:16 | 長野県野沢温泉地域
第2回事前研修会
■実施日:平成20年10月29日(水)
■実施場所:長野県野沢温泉村 桐屋旅館 会議室及び 上の平のブナ林
■出席者:講師2名、参加者27名
■研修内容
<室内研修>
 「伝える技術」について、導入・声の抑揚・目線・小道具・ビジュアルなどについて、簡単な実習を交えながらレクチャー。「野沢温泉の歴史と文化」について、特に人と自然の関わりの歴史についてレクチャー。

<野外実習>
 上の平のブナの森に移動し、班ごとにガイド役と参加者役を交代しながら、相互にフィードバックしあって実習。

■参加者からのフィードバック
 ・伝える技術について、特におもてなしの心が大切なことを、強く感じた。
 ・野沢温泉の歴史について、ちゃんと人に話せるように、あらためて勉強したいと思った。
 ・伝える技術は、最後は人柄というものに行き着くことを強く思った。
 ・どんなときでも笑顔の大切さを感じた。

■評価会報告
 とかく照れがちな「ガイド役と参加者役」でも、真剣に取り組んでいる姿が多いのが、とても印象的だった。
 こういった研修を、年に1回ぐらい定期的に実施した方がよいという声も多かった。
 爽やかな印象の研修会だった。

第1回事前研修会

2009-02-24 10:23:15 | 長野県野沢温泉地域
第1回事前研修会
■実施日:平成20年10月24日(金)
■実施場所:長野県野沢温泉村 桐屋旅館 会議室及び上ノ平周辺の森
■出席者:講師2名、参加者30名
■研修内容
<室内研修>
 日本を代表する動物行動学の第一人者・今泉忠明先生を講師にお招きして、室内で1時間、日本の森の野生動物の生態について、とても面白いお話をたくさんしていただいた。

<野外実習>
 今泉忠明先生と、木風舎の橋谷晃を講師として、2班に分かれて上の平のブナの森で、動物のフィールドサインを探しながら歩いた。今回は「もし子どもたちに見せるとしたらこんな風に」という想定で行ったので、その意味でも実り多い研修だった。

■参加者からのフィードバック
 ・今泉先生のお話が、まったく飽きずに興味深かった。
 ・野沢温泉の森の動物たちについて、あらためて興味を持った。
 ・子どもたちへの伝え方や興味の引き方について、特に大人自身が感動することが一番大切だと感じた。 

■評価会報告
 講師の今泉忠明先生を、テレビ番組や「アニマルトラック・ハンドブック」などで知っていた参加者も多く、当初から関心が高く、昨年よりさらに多い参加を得ることができた。上野動物園の解説員として、またテレビ番組のコメンテーターとして鍛えられた話術や表現は飽きることなく、大いに参考になった。
フィールド実習も含めて、実り多い一日となった。

長野県野沢温泉地域の活動(H20)

2008-06-23 11:27:37 | 長野県野沢温泉地域
長野県野沢温泉地域(H20)

◆活動テーマ:「野沢の自然を知って、本当の“野沢っ子”になろう!」

 長野県・野沢温泉には、上ノ平のブナ林(国立公園含む)、野沢温泉の農業地帯、千曲川の河川、温泉や祭りに関連する文化資源・観光資源など、豊富で多様な地域資源に恵まれている。しかし、ここで生まれ育った地元の子でも、地元の自然についてほとんど知らずに、実体験が乏しいのが実情である。体験学習旅行で訪れる都会の子どもたちには自然体験を提供できるのに、明日の地域を担う地元の子どもたちに、地元の自然を体験させる機会がほとんどない。これをなんとかしたい!・・という声が前々から起こっていた。
 そこで、自然体験活動を通して地元の自然の良さや自然体験の素晴らしさを伝えることによって、子どもたちの「生きる力」を育むとともに、地元の自然を守り、持続可能な形で利用し、農業や林業とともに観光で成り立つ野沢温泉の将来を担う、自然体験を通した持続可能な経済振興ができる人材育成に結びつけてゆく事業を行い、持続的な「地域力」につなげてゆきたいという趣旨で、H19年度は事業を実施した。
 前年度の活動を踏まえて、今後継続した活動のために来年度以降もこの実行委員会を、「野沢温泉自然体験ネットワーク」として継続させ、「自然体験の村・野沢温泉」として今後の活動につなげていくことが、全会一致で確認された。

◆地域事務局:木風舎
           〒166-0004 東京都杉並区阿佐谷南3-45-4
           TEL:03-3398-2666  FAX:03-3398-7448

◆体験活動の対象:野沢温泉村の小学生
               各回70名(2回実施)