平成20年度事業の成果・課題について
前述したIKR調査(簡易版)の結果、その他の参加者へのアンケート結果、運営スタッフによる評価会から、各地域での今年度事業の成果・課題を抽出した。
■山梨県富士河口湖町地域
<成果>
・大人も子どもも、それぞれに地域でのネットワークが広がった。
・参加した子供達だけではなく、地域の大人の方々も、この地域の資源や自然とつながりの深い昔の生活について学ぶことが出来た。
・子どもを通して大人たちにも地域資源の利用やサイクルを伝えることができた。
・「自分だったらこの炭をどう使う?」の問いに対して いろいろな答えが返ってきて子供達の想像力の豊かさに驚いた。
湖水浄化だけではなく、他の利用の仕方も子供達と一緒に考えていければ、次へ繋がっていくのではないかと感じた。
<課題>
・チラシの設置や学校への配布などは各関係機関に多大な協力を得られたが、結果として集客が少なかった。
・事前研修会を実施する際は、限りなく本番に近い状態で実施する必要を感じた。
出来て当然と思っていても、参加者の目線・子供の目線になって考えてみると意外なところに問題があることなどがあった。
・行政からの参画をもっと積極的に得られるように努力したい。
■長野県野沢温泉地域
<成果>
・ネットワークの構築としては、今回集まった地元の10団体で、「野沢温泉自然体験ネットワーク」を立ち上げ、今後も恒常的な活動をしていく母体となるようにした。
・自然観察前と後に絵を描いてもらう活動では、絵に大きな違いが出て、しっかり観察をしようという意識が高まった様子がみられた。
また、人間の暮らしと環境との関連についても、子ども達の大好きな動物を通すことでよく考える機会となったようだ。
・収穫体験では、農家の子が他の子に教える姿が目立ち、家業に誇りを持ったようで、輝いて見えた。
・新作郷土料理コンテストでは、子どもらしい柔軟な発想で新しい組み合わせを考えた料理もあり、実に様々な個性的なものが仕上がった。
地域では、最優秀作品を実際に野沢温泉の旅館・民宿でお客様にお出しする方向で、本事業の成果の1つとして事業運営会議の構成メンバーである旅館・民宿組合で検討している。
・2回まったく違うテーマと場所で行い、且つその2回を活動内容を結び付けられたのは、とてもよかった。
<課題>
・野沢温泉村は、今、宿泊業など第3次産業従事者を中心に、自然体験活動を軸とした地域活性化への機運が盛り上がっていると言って良いだろう。
しかし農業など第1次産業従事者にとっては、それに比べると温度差があったことは否めない。
そこで今回は、田畑を舞台とした里の自然体験や、食文化の体験を取り入れ、農業従事者にとっても関心を持てる内容にした。
今後の体験活動プログラムの充実を考える上でも、貴重な契機になったと思う。
■三重県多気郡宮川地域
<成果>
・普段は関わる機会が少ない漁業・林業関係者とコミュニケーションがとれるような場づくりができた。
・事前研修会では、漁業・林業従事者(OB含む)の参加が得られ、その経験を活かして子ども達の指導に関わりをもっていただける人材を発掘することができた。
・参加者の反応は自然と触れ合う体験への期待が高く、体験を通しての感動が強く印象に残っている。
また、学校外の友だちとの交流や団体での生活などにも関心が高く、特に宿泊を伴う体験においては新しい友だちを作る良い機会となった。
・保護者から、学校でも家庭でも教えることのできない貴重な体験であり、子どもも大変喜んでいたので、ぜひ今後も回数・人数を増やして実施してほしい、との要望が数多く寄せられた。
<課題>
・すぐ近くの地域の子どもの参加率が低くかったことがあがった。
学校へのチラシ配布や地元ケーブルテレビなどでの広報を行ったが、効果が無かった。
また、地域外の子どもたちとの交流へ消極的な面もあり、一番興味関心を持ってもらいたい層の集客が今後の課題となった。
プログラム面での工夫や地域の子どもを育てる親世代へのアプローチを行いながら計画を進めていくことが重要である。
前述したIKR調査(簡易版)の結果、その他の参加者へのアンケート結果、運営スタッフによる評価会から、各地域での今年度事業の成果・課題を抽出した。
■山梨県富士河口湖町地域
<成果>
・大人も子どもも、それぞれに地域でのネットワークが広がった。
・参加した子供達だけではなく、地域の大人の方々も、この地域の資源や自然とつながりの深い昔の生活について学ぶことが出来た。
・子どもを通して大人たちにも地域資源の利用やサイクルを伝えることができた。
・「自分だったらこの炭をどう使う?」の問いに対して いろいろな答えが返ってきて子供達の想像力の豊かさに驚いた。
湖水浄化だけではなく、他の利用の仕方も子供達と一緒に考えていければ、次へ繋がっていくのではないかと感じた。
<課題>
・チラシの設置や学校への配布などは各関係機関に多大な協力を得られたが、結果として集客が少なかった。
・事前研修会を実施する際は、限りなく本番に近い状態で実施する必要を感じた。
出来て当然と思っていても、参加者の目線・子供の目線になって考えてみると意外なところに問題があることなどがあった。
・行政からの参画をもっと積極的に得られるように努力したい。
■長野県野沢温泉地域
<成果>
・ネットワークの構築としては、今回集まった地元の10団体で、「野沢温泉自然体験ネットワーク」を立ち上げ、今後も恒常的な活動をしていく母体となるようにした。
・自然観察前と後に絵を描いてもらう活動では、絵に大きな違いが出て、しっかり観察をしようという意識が高まった様子がみられた。
また、人間の暮らしと環境との関連についても、子ども達の大好きな動物を通すことでよく考える機会となったようだ。
・収穫体験では、農家の子が他の子に教える姿が目立ち、家業に誇りを持ったようで、輝いて見えた。
・新作郷土料理コンテストでは、子どもらしい柔軟な発想で新しい組み合わせを考えた料理もあり、実に様々な個性的なものが仕上がった。
地域では、最優秀作品を実際に野沢温泉の旅館・民宿でお客様にお出しする方向で、本事業の成果の1つとして事業運営会議の構成メンバーである旅館・民宿組合で検討している。
・2回まったく違うテーマと場所で行い、且つその2回を活動内容を結び付けられたのは、とてもよかった。
<課題>
・野沢温泉村は、今、宿泊業など第3次産業従事者を中心に、自然体験活動を軸とした地域活性化への機運が盛り上がっていると言って良いだろう。
しかし農業など第1次産業従事者にとっては、それに比べると温度差があったことは否めない。
そこで今回は、田畑を舞台とした里の自然体験や、食文化の体験を取り入れ、農業従事者にとっても関心を持てる内容にした。
今後の体験活動プログラムの充実を考える上でも、貴重な契機になったと思う。
■三重県多気郡宮川地域
<成果>
・普段は関わる機会が少ない漁業・林業関係者とコミュニケーションがとれるような場づくりができた。
・事前研修会では、漁業・林業従事者(OB含む)の参加が得られ、その経験を活かして子ども達の指導に関わりをもっていただける人材を発掘することができた。
・参加者の反応は自然と触れ合う体験への期待が高く、体験を通しての感動が強く印象に残っている。
また、学校外の友だちとの交流や団体での生活などにも関心が高く、特に宿泊を伴う体験においては新しい友だちを作る良い機会となった。
・保護者から、学校でも家庭でも教えることのできない貴重な体験であり、子どもも大変喜んでいたので、ぜひ今後も回数・人数を増やして実施してほしい、との要望が数多く寄せられた。
<課題>
・すぐ近くの地域の子どもの参加率が低くかったことがあがった。
学校へのチラシ配布や地元ケーブルテレビなどでの広報を行ったが、効果が無かった。
また、地域外の子どもたちとの交流へ消極的な面もあり、一番興味関心を持ってもらいたい層の集客が今後の課題となった。
プログラム面での工夫や地域の子どもを育てる親世代へのアプローチを行いながら計画を進めていくことが重要である。