舌を握って踊る話

日記です。
生活の記録、
みた映画の話、
スピリチュアルな話など

読書メモ 大いなる眠り

2013-01-22 16:55:31 | 読んだ本
さて、こないだ「海辺のカフカ」を読み終わったので、
なにかぽかんとした気分になった。
またその物語を思い出そうと思って、
「少年カフカ」を読んでみようと思った。
(「海辺のカフカ」の読者のメールと村上春樹の回答集)
でも途中まで読んでやめた。

読書をしようと思ったけど、
何が読みたいか思いつかない。
結局、また村上春樹訳で、フィリップ・マーロウ探偵ものを
読むことにした。
以前、「ロング・グッドバイ」を読んだことがあるけど、
その他のはまだ読んだことがなかった。
で、時間軸で調べてみたら、
「大いなる眠り」が古かったので、それを読んでみた。
村上春樹訳は先月出版されたばかりのほやほやよ。

冒頭もかっこいいが、
ラストでやっとでてくるタイトルの「大いなる眠り」の
言葉の意味がまた紳士的でかっこいい。
読み終わってまたもう一回読んでみたい気持ちになった。
悪党ひとりひとりの描写が繊細でいかしている。
でも女性に関しては、ひどいのしかでてこない。
美人で、頭が悪くてむちゃくちゃだ。

で、結局、
スターンウッド家のお抱え運転手を殺した犯人は、
いったい誰だったんだろう?

あともうひとつ、
面白かった本。
これは絵本なんだけど、
「ふとっちょねこ」

ジャック・ケントさんのまんが的イラストがとてもかわいい!!
ユーモラスなイラストに反して、
とてもおそろしい話なんだけど、
これもまたラストに胸きゅんなのです。
(イラストが四コマまんがのオチみたいな、かわいい!)
またいろいろ探してみよう。

今、気になるのはオンラインの映画祭
「マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル」
なんだけど、いまいちよくわからない…
http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/
どっちにしてもパソコンは映画鑑賞にはむいてないよね。

2013-01-11 19:33:05 | 季節


お正月も明けた冬の景色はしらけたかんじだ。
光の加減のせいか、冷たい空気のせいか。
音も吸い込まれているみたいにしんとしている。
葉も落ちて寒々とした枝の間から、空ばかりが澄んで見える。

結婚してからは私にとって、
お正月は年初めの修行になった。
夫の実家は古い家だし、いつも勝手口が開けっ放しなので超寒い。
靴下を2枚はいても足が冷たい。
そして、食べ物攻めだ!
胃が痛い。

でも夫の家が変わっているのか、
地域性なのか、食べ物が違うので、
カルチャーショックが面白い。

二日に食べたのは焼き肉で
町の肉屋さんに肉を買いに行った。
お肉屋さんといっても、小さな家に看板がついていて、
ショーケースもなく、後ろにでかい冷蔵庫があって、
店の人に言ったら、肉を冷蔵庫からとってきて、
はかってビニール袋にいれてくれるような感じ。

牛肉と野菜と、こんにゃくと豆腐を焼く。
こんにゃくと豆腐は初めてだった。

そして肉がすごい。
腸やら胃やらのホルモンミックス(いろんなホルモンが入っている、
もはや、何がなんだかわからない)と、
そうとうでかいタン(牛のべろのかたちそのままだろ、っていうくらい)、
マルギモという心臓(みためはレバーだけど、しつこくなくて食べやすい)、
天肉という頭の肉…

ふつうのロースとかは全然なくて、
変わった肉ばっかりだったけど、
面白かった。
夫の家ではこれが普通みたいだったけど。

まあ他にもいろいろとカルチャーショックはある。
私がやんちゃすぎる息子を
怒ってばかりいたら、
義母に、
「大きくなったら、ぐれるかもわからへんでー」と
言われ、
「男の子が頭を染めたり、
髪を櫛でとかしたりし始めたら注意せなあかんで。
不良の第一歩やからな。
女の子は爪をマニュキュアしだしたら、
親が注意せなあかんで。」
と言っていた。
私は心の中で
『どんだけー』と思ったけど、
一応はははと笑っておいた。

家に帰ったら、年賀状がきているのを
楽しみにしている。
でも、まあ、
また会いたいね、と思うばっかりで、
近いようだけど、やっぱり遠いのかもな。
そんな風にして年をとってゆく。
お互い元気ならいいよね。

今年は本をもう少し読んで、
もっと内省的になるのもいいかな。
世界は自分の中にあるのだから。
多分何年生きてもみつけられない。
でもあるってことが大事で。

で、一年半ほったらかしにしていた
「海辺のカフカ」下巻をやっと読んだ。
面白かった。
ナカタさんについて高松にきたホシノさんが
岐阜出身だったのも
また面白い偶然。