舌を握って踊る話

日記です。
生活の記録、
みた映画の話、
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善き人のためのソナタをみた

2010-11-10 12:48:18 | 映画
TVでやっていたのを、録画してやっとみた。

毎日、夫とテレビでドラマばっかりみている。
こないだまで5夜連続でやっていた、橋田壽賀子の脚本のドラマも全部みた!
日系移民のお話はしらなかったので、
勉強になったし、いいドラマだったけど、
主演のみんながみんな泣くときに鼻水をたらして泣くもんだから、
鼻水たらして泣くのが迫真の演技だとおもってんのか!
などと、文句つけたりしちゃって、どうしても生理的にあわないんだよね。

善き人のためのソナタは
東ドイツの社会主義体制の下、反体制派の人間をみつけだすべく、監視をし続ける
「シュタージ」の男が主人公の話でした。
かたそうな話、暗いのは嫌だなと思ったのですが、
救いのある、あたたかい話だったので、みてよかったです!
この映画のコピー「この曲を本気で聴いた者は、悪人になれない」そのままで、
国家に忠実だったシュタージのおっさんが、ある時点からいいひとになるのですが、
つめたそうーなおっさんが、なんか愛嬌のあるおっさんにみえるようになるから本当に不思議!
でもそれでも、一般的に考えて、「人はこれほどにも自分を犠牲をしてまで何かを守れるか?」と思うと、多分誰にもできないだろうと思うので、
このおっさんが救われる最後のシーンで、観た人みんな救われて、すごくいい気分になるんだろうなあと思いました。
最後のシーンはほんと、名シーンだったよ。

あーやっぱり映画はいいですな、またみよう、テレビで。

ところでこの日の晩ご飯はもつ鍋だったのですが、
(夫が作っている)
以前、福岡で食べたもつ鍋をまねて作ってもらったのですが、
醤油ベースのだしにして、
とろろいもをつけてたべるとさっぱりしておいしいです。

四十は不惑

2010-11-04 11:56:13 | 読んだ本
ここのところ、惑ってばっかりだ。
30を超えたあたりから、戸惑うことが増えた。
今32だから、40まではあと8年かー。

22か23のときに、かっこいい美容師さんに
「20代でがんばっている人は30代で差がでる」と言われたことがあった。
私は30代になったときに、「こりゃー自分は自分でよかったな、
もっと生き易くなるんだなー」っていうことになるだろうなーと思って、
それはかなり励みになった。

ところがどっこい30になったあたりから、何やら人生は重くて仕方がないのであった。
今までの自分では、なんかどうにもだめなのだ。
ああ、多分、上記の美容師さんのいうところの、がんばっている、というのを
なにやらはき違えて理解したのだろうね。
私の20代はそれなりにきつかったけど、
なかなかでたらめで、楽しくてしょうがなかったんだけど。

でもまあしかし、引き受けなくていい重さなんてないのだ。
20代の自分でよかったことは、30代の自分じゃあまだまだ力不足だったりする。
(20代のうちに力をつけておくべきだったのだ、なんとかして)
好むと好まざるとにかかわらず、勝手にステージはかわってゆくんだね。

「四十は不惑」というのは、最近読んだ、伊坂幸太郎の「SOSの猿」の最初のページででてくる。
正義感と、言葉の清涼感、ああ、早く読みたい、もどかしい感じで、入院中のベッドの中で、すーすー読んだ。
けど、「ゴールデンスランバー」を読んだときのあの何かをつかんだような達成感はなかったなあ。

本読んでたら、看護婦さんに「伊坂幸太郎読んでる、私『ゴールデンスランバー』読んだけど、わからなかったわ」と言われて、
もごもごと、自分の好きな本のことさえうまく伝えられなかったのだった。