アジア協会アジア友の会の地域グループ *****JAFS松原ぞうすい(雑炊・贈水)の会*****

JAFS「松原ぞうすいの会」は、地域で活動するNGOグループです。アジアの村に衛生的な水(井戸)を贈る活動をしています。

アジア協会アジア友の会 速報 ネパール地震緊急支援 現地情報

2015年06月08日 | ネパール地震緊急支援

【5月24日】
ボテシパ村 シパタールと8地区に食料品パケットと米の配布をしました。
子どもたちには、Tシャツ、鉛筆、ボールペン、飴、風船の配布も行いました。
服のサイズが120センチ以下がないので、小さい子供たちに配布できなかったのが残念。

シパタールは小さな谷にあたるところに位置し、3年前にボテシパ村でJAFSが初めに水道パイプラインの設置を行い、学校を含め8か所に水場を設置した集落です。このエリアは風が通り抜けないために大変暑く、配布時も気温が40度を超えていました。
水場は学校に設置したもの以外はダメージなく、水は24時間供給には足りませんが、村の人々の水として、設置後と変わりなく使用されていました。水がしっ かりと確保できていることは、私たちにとっても安心材料です。ボテシパ村の中でも場所によっては地震により水源が枯渇したり、水源の水の量が少なくなって しまい、村の人たちが水汲みに2,3時間費やしている地域もあります。
配布地には多くの子どもたちも集まってきていて、元気に遊んでいる姿に癒されました。廃材などで遊び道具を作っていました。
大きな揺れがいつ来るかと不安な毎日を送ってはいますが、2か月間は家を建て替えることを政府より止められています。そのため、今の仮家屋での生活に慣れ るしかないのですが、ネパールの人たちは日頃からシンプルな生活をしていますので、食料と住まい以外では、とりたてて生活に混乱を来しているという状況で はないように感じます。こういうところは、日本の被災後の状況とは大きく違います。そういう点は逆にたくましささえも感じます。
そして、食べていくことを考え、畑に有機肥料が準備され始めています。トウモロコシの栽培時期に入りました。例年よりは遅れています(今年は雨季が遅いようです)が、村の人たちも雨季に入って道が崖崩れで閉鎖し村が隔離状況になることを見越しての行動であると思います。

 

【5月21日】

トラックに積まれた配布物資

トラックに積まれた配布物資

本日は655世帯の物資配布を行いました。
カトマンズより朝8時に荷物と同時に4台で出発しましたが、荷物が重すぎで予想の2倍近くの時間を要しての到着となり、今後の運搬方法の調整を行うことにしました。
今日のエリアには、近くに軍隊がキャンプを張っていることで、配布の準備などに協力してくれました。軍隊の人たちは村人にかなり寄り添った活動をしているので、いい関係が出来ているようでした。
この村の人たちは地震後、政府関係から家族人数分(それもわづか)のお米の支援があっただけで、今後の生活への安心が全くない状況でした。
村全体をカバーした支援がほとんど無いようで隣のエリアは支援があったが自分のエリアには物資支援がないということがあったために、「今日もらえなくても ここ数日中に必ず順番が来て、あなたも必ずもらえますから」というと、今日の順番でない村人も安心してその場を離れて行きました。必ずもらえるという「安 心」が気持の落ち着きになるのではないかと、深く感じました。

女性の人たちと話をしていると、まずは家がないことが何よりも不安であること。

念入りに配布準備をする現地ボランティア

念入りに配布準備をする現地ボランティア

子どもたちのおもちゃなどが埋もれてないこと、学校がきちんと再開できるのか、子どもたちの行き場がないことなどが聞かれました。
そして、近くに診療所がなくなってしまい、健康面に関してすぐに対応してもらえる場所がないことも不安なようです。

物資に関しては、「村の生活のことをきちんと考えて配布してくれていることがとても感じられて、うれしい。ネパール人だけに任せた支援は本当にこれ だけなのかと思う物資支援なので、こうして海外より直接来てくれていることは、私たちにとってしっかりと支援が見えて納得できます。」と、好評です。

私たちの場合、日本の仲間もさながら、カトマンズのメンバー(現地提携団体のスタッフ、ボランティア)も本当にとても細かい作業で荷造りをしてくれ ていて、このように皆さんに平等に配布することが出来ていることを紹介しました。皆さんのおかげで村の人たちも納得してもらえる物資支援ができていて、本 当に感謝です。


【5月20日】

支援物資の配布に並ぶ村人たち

ボテシパ村の9地区を中心とした196世帯に物資配布しました。
カトマンズよりAFSネパール(現地提携団体)のオーム氏、現地リーダーのジーワン氏と、AFSネパールのボランティア6人をはじめとして、物資車両を現地の村人がバイクで引率し出発しました。

道は、少しずつ改善されていますが、1週間前に大雨および雹が降ったらしく、車両は通行できるが、道の状況がよくありません。そのため米の積載車両 の1台が村の中に入ってから溝にタイヤがはまり同時に故障してしまい、空になった別のトラックに積み替えるハプニングがありました。そのため配布を途中で 中断しなければならないことがありましたが、何とか日が落ちるまでには配布完了することが出来ました。

配布場所では、現地ボランティア10数人が受付など準備してくれていました。また、配布対象者リストに基づいてあらかじめ配っていたクーポンを持参 してきた村人とネームリストを照合しながら、支援物資を手渡ししていく形をとりました。村人たちもきちんと列に並んでいたおかげで、スムーズに進みまし た。世帯全員に配布するために、順番を争うこともなく、物資が皆のもとに手に入るという安心感もあるためか、混乱なく配布できて、スタッフ、関係者皆が安 堵しました。IMG_7706
本日の物資配布対象者の村人が住む9地区の周辺は物資を配布できる広場的な場所がないために配布場所となった8地区まで村人に来てもらいましたが、村人の 足で1時間少しかかる道のりを35キロ以上の荷物を持ち、戻らなければならないと聞き、余りの距離に閉口しましたが、村人にとって食料は今一番必要な物な ので、そのような距離は気にならないようでした。
村人の課題は、食料と家ですが、特に雨が降ったとき屋根がついていない世帯がほとんどで、雨露をしのげる場所の確保をしたいとのことでした。

一方、現地はとても暑くなってきており、衛生面が確保できていないため、地震の折に怪我をした傷が化膿している人たちが増えてきていました。また発 熱の症状が大人子ども問わず多いようです。9地区の一つの集落は水のパイプラインが地震の折に壊れ、水が集落の中で手に入れることが出来ない状況とのこ と。特にこの集落では傷の化膿が多いようなので、やはり水が近くにあるかどうかで差が出てくることを話を聞きながら感じました。

私たちは、真っ暗の中、川の水がない所を通りぬけばならないのですが、抜ける道が分からず迷ってしまったこともあり、カトマンズ到着が午後10時 半。明日も早くから荷物を積んで出発です。カトマンズから毎回行くメンバーの健康も確保しなければなりません。明日は、650世帯ほどの配布予定です。

本日、カトマンズでM4.5ぐらいの地震が2回きました。そのためにカトマンズの人たちは、また揺れの怖さで避難している人たちがいます。

 

【5月19日】

今日は明日よりの配布に向けた物資の準備及び、スケジュール確認の一日でした。
先ずは、食料の物資配布を行い、その後、生活物資の配布を行う予定です。
生活物資に関しては高額であるために購入することができず、食料品との同時の配布が無理となりました。

■配布物資の内容

米 基本30キロ
(家族構成人数によって多少変える)
ダル豆 2キロ
砂糖 1キロ
塩 1キロ
紅茶葉 500g
食用油 1L
スパイス 1packet
タオル 1
消毒石鹸 1
歯ブラシ 1
バンドエイド
マスク
解熱剤 1シート
下痢止め 1シート
グスコーズ 2パック

以上を大袋に入れて配布していきます。
これらの物資の用意を本日は、6名で行いました。21日配布分に関しては明日も6人~8人体制で1世帯分に袋詰めする作業を行う予定です。

ダーディン郡の配布先の状況等調査では、隣村までは、日本の支援団体が来たとの情報が入ってきましたが、本会の配布予定エリアには支援の手が入っておらず、予定通り実施していくことにしました。

明日20日の配布は、最初546世帯を予定していましたが、最初の配布であるため配布方法が適切であるかを確認するためにも少数で抑えておくこととし、4地区の196世帯対象に配布することになりました。

 


【5月18日】

カトマンズに到着。IMG_7585
準備完了の物品の確認。
ダル豆、紅茶、砂糖の小分け済。石鹸と食用油到着。
薬類の発注を行う。(解熱剤(痛み止め)、下痢止め、グルコーズ)

ネパールは気温も上がり、日中はかなり暑いです。
12日の余震のために,カトマンズはまた避難生活を送っている人が多くいます。
外に出ていなくても家のガレージやこれまで生活エリアでなかった1階部分の納屋のようなところに寄り添って寝ているケースが多く、疲れの色が出てきています。
みな、不安の中、19日(今日)大きな地震があるという噂に気持ちが揺さぶられているよ
うです。明日より配布準備を始めます。
ボテシパ村の4名とジーワン氏との第1回配布の打ち合わせを行いました。
明日、荷物のパッキングを済ませ、食料関係の配布を明後日20日より開始。トラック4台にてシンドゥパルチョーク郡ボテシパ村とビムタール村の中の5地区、546世帯に配布予定。

被災者支援寄付の方法

 郵便振込

 口座名義: アジア協会アジア友の会
口座番号: 00960-6-10835
※通信欄に「ネパール地震」とご明記ください。

 ゆうちょ銀行振込

 口座名: 公益社団法人アジア協会アジア友の会
口座番号: 4617914  店番: 418
※お名前の後に「ネパール地震」とご明記ください。

 銀行振込

 銀行名: 三菱東京UFJ銀行 中之島支店
口座番号:普通 1007011
口座名: コウシャ)アジアキョウカイアジアトモノカイ
※お名前の後に「ネパールジシン」とご明記ください。

 楽天銀行口座への振込み

 楽天銀行口座: 0036
支店番号: 209 支店名: リズム支店  口座番号: 7006892
※お名前の後に「ネパールジシン」とご明記ください。

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