主の平和 

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2014年 6月のニュースレターから

2014年06月16日 | 日記
第60号ですーーー 2007年から 発行して、60 多くの方々の支えによって、ニュースレターを発行しています。
読むのを楽しみにしているとの声があって、大いに励まされています。

繋がり
立教英国学院チャプレン
林和広司祭

立教英国学院に赴任して1年数ヶ月が過ぎました。私の学院での1日は早朝に学院に行き、新聞やメールをチェックした後、7時20分から生徒たちと共に朝食、その後、朝の礼拝で司式・説教をした後、授業が開始されます。昼食を食べた後、午後の授業があり、その後、16時からテニス部のアシスタントコーチとして生徒と共に汗を流します。一度、帰宅して家族と夕食を食べたら再び学院に戻り19時からの職員会議に参加し、それから授業の準備や毎日の説教及び日曜日の説教の準備をします。土曜日は午前中の授業と昼食で、その後、部活に参加して夜の打ち合わせ、準備。日曜日は主日礼拝、その後、部活、夜の打ち合わせ、準備。私の場合は火曜がデイオフです。定期的に授業以外で有志によるバイブルクラスをしたり、生徒の話を聴いたりします。先学期までは宿直もしておりましたが、現在は教員数が増えたことでその務めはなくなり、Lockという校舎全体を見回り、鍵を閉めるという役割が定期的に回ってきます。基本的に高等部の生徒たちは夜12時近くまで教室で勉強します。それまで担任、副担任、宿直、Lock担当、その他教員も学院にいます。このように全寮制の学院であるので生徒と教員が共にいる時間を大事し、まさに親代わりとなって生徒たちをケアします。
聖書の授業と日々の説教をすることはチャプレンとしての大事な務めですが、クリスチャンの生徒は3名でその他の生徒はキリスト教のことも、聖書の内容も知りません。教会では当たり前のように使う言葉なども彼らにとっては全く通じない。神さまは何者、イエスは誰、聖霊って何なの?というところから始まります。生徒たちの素朴な問いかけはいつも私を新鮮な気持ちにしてくれます。自分が分かっているようで分かっていないことがたくさんあることを気づかせてくれる。目には見えない存在について語るわけでありますし、完全に捕らえきれる存在でもない。これまでの自分の全ての人生を振り返りながら、その中にあった自分と神さまとの出会いの体験、そして、神さまを軸とした他者との出会いの体験、これまでの学びの体験、そして、日々の生活の中で感じていることを通して、生徒たちと対話しながら、生徒たちと一緒に学びながら講義しています。
聖書にある聖霊降臨の出来事とは‘体験’、神さまと繋がっている、愛されているという体験でありました。「父と子と聖霊」という‘繋がり’、すなわち、神学で三位一体論と言われる教理は学者の考え出した学説ではなく、何よりもイエス自身の体験であり、イエスに招かれて弟子となり、イエスと同じ体験をした弟子たちの体験であり、その弟子たちによって広げられていった教会という共同体に繋がっていた人たちの体験でありました。
「主は生きておられる」、この宣言こそがキリスト者として、又、キリスト者が集う教会の源泉です。この体験へと招き、私たちの心を開かせ、生きておられる神さまとの繋がりへと導いてくれる存在が聖なる神の霊である聖霊です。私たちの生きる世界の只中で、目には見えないけども私たちと共におられる存在。生ける神さまとの交わりが深められますように祈り求めたいものです。


すでに一部の方々にはお知らせしましたが、今夏は私の夫Dickがサバティカルを過ごすことになりました。サバティカルは、約7年に一回、3ヶ月間休職し、司祭として知識を深めるだけでなく、信仰を深めるように、個々自由に学習の機会が与えられます。心の静養と充電時間をとる貴重な機会でもあります。
今回Dickは、その期間のほとんどを日本で過ごします。6月の集まりの翌日に出発し、最初の週は東京をベースにし、家族や友人との再会をします。私の出身教会の日曜礼拝にて説教をします。
二週目は、巡礼を兼ね、日本聖公会の東北教区のプロジェクトと管区による原発と放射能に関する特別問題プロジェクトの働きを見学します。私は被災地へ向かうのが3度目になりますが、Dickと友美にとっては初めての訪問になります。
三週目から栃木県のアジア学院にてワーキングビジターとして滞在します。私と友美は7月半ば、Dickは8月中旬まで滞在します。当学院は、クリスチャンである高見敏弘先生が創設し、主にアジアからアフリカの農村にいる指導者の為の養成学校です。毎年各地から様々な職責にある方々が来て過ごしますが、宗教もクリスチャンだけでなく仏教徒、イスラム教徒と様々です。
学院のモットーは「共に生きる」です。学院内のキャンパスには鶏舎と豚舎があり、有機農業による作物の栽培と食品加工の設備があります。朝夕、スタッフもボランティアも研修生と共同作業をします。
以前、私は2年間をボランティアとして過ごし、日中は校長室の事務担当で、朝夕は養豚や養鶏の仕事をしていました。Dickは、メインテナンスの担当でした。出会ってから結婚を決めるとほぼ同時にDickが神学校へ行くことを決めましたので、正に私達にとっては、出発地点に戻ることになります。
今回の旅の中で、Dickのみならず、友美そして私自身も、人々との出会いを通して、信仰をさらに深めることができるように神様の導き、聖霊のみ力が与えられるよう祈っています。         
Yuki        


7月、8月は、集会がありません。
夏以降の集まりは9月21日です
主の豊かなる恵みが、いつもみなさまと共に
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