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広島を中心とした孫たちとのくらし

秋への農業講座

2011-07-31 14:43:16 | 農業塾OB会
 秋蒔き野菜の栽培について

 秋蒔き野菜の準備時期に入って,昨日30日(土)は農業塾恒例の『人豊講座』がJA広島市本店で開催された。P730人豊講座-1
 本店N課長,営農指導員Kさんによって会場の設定,資料の準備,さらに“エコ基肥これだけ”がお土産として用意されていた。
P730人豊講座-2
1.植え付け1ヵ月前には堆肥.石灰を施用
 秋蒔き野菜は根ものが主体となるため,特に土作りが大切。
 土壌を柔らかくし,作物の根が伸びやすいように,保肥作用のための堆肥は1a(=30坪)あたり300Kgが目安。
 土の酸性度を整え,根が伸びやすく,根から肥料を吸収しやすくするための石灰は1aあたり15Kg。
 ただし,酸性を極端に嫌うホウレンソウ,ゴボウ,落花生などは20Kgを目安とし,酸性を好むジャガイモ,ブルーベリーなどには要注意。
2.植え付け7日前に基肥を施用
 種蒔き(定植)前に使用する肥料が,基肥。30~40日間程度有効で,花芽のためにP(リン酸)成分を多くしている。施肥量の目安は1aあたり10~15Kg。
3.追肥は,種蒔き(定植)後30日目頃から2週間おきに
 N(チッソ),K(カリ)に比較してP成分を少なくしている。施肥量の目安は1回に1aあたり2Kg
4.播種適期を逃さないように
 春まき野菜は気温・地温が上昇する時期に向かうため,少々の遅れは取り返す。
ところが秋蒔き野菜は,気温・地温が下降する時期に向かうので,播種適期を逃さないように。
数日の遅れが数週間の収穫遅れになったり,逆にタマネギなどは早すぎると大苗となってトウ立ちを招く。
5.徒長苗にしないために
 ・日除けとして軽い遮光ネットを使用するが,日陰となる場所に置かないように。
  発芽直後の日照不足は1日で徒長苗を作る。
 ・高温時のため土が乾きやすいが,潅水は,
   朝はたっぷり,夕方は葉がしおれない軽度の潅水
を心がける。
6.お日さま利用の土壌消毒
 日照りが続くようであれば,耕耘,畝立てをしたあとで農ポリ(透明)を張っておく。雨が降ればはがして雨を入れ,或いは潅水でたっぷりと湿らせ,熱を逃がさないように周囲をしっかり留めればOK.
表面から10Cm程度の雑草の種は焼けて用なし。たとえ発芽しても,枯れてしまう。
 なお,種蒔きは,角材などで抑え,軽く筋をつける程度で行えば土中の雑草の種を呼び起こさないで済む。

その他
 ・ニンジンの発芽不良は水切れによる場合が多い。播種後40日間は乾燥,肥料切れに注意。
 ・夏の耕耘は湿り気のあるときに。乾燥していると土粒は小さくなるが,雨が降ればカチカチに。
 ・雨なし颱風は乾燥しやすい。水やりを心がけよ。
 ・潮風による被害が予想される場合は,煙害防止のため,すぐに葉に散水する。

 なるほど,と学ぶことは多いが,どうも実行力にかける。 

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