発達小児科医の館

障害児医療理解を求めるために!!小児神経学会社会活動委員・/富山大学医学部診療指導医・臨床教授)

発達障害(おもに認知機能や情緒の問題)の診断の手引きについて

2006年06月22日 | 発達障害の診断時期は?
過去にもこのブログで触れておりますが、ネットでの相談で多い話題のひとつです。ことばの遅れ、行動面の問題、自閉傾向、多動などについて幼児期に悩んでおられる親御さんから一番多い問いあわせが、いつになったら正確に診断できますか?ということですね。もちろん、診察や相談に関わる医療関係者の経験にもよりますが。少なくとも3才までに数回の面接あるいは診察を行う必要があります。ただし、観察するポイントとしては、自 . . . 本文を読む

乳児の特異な行動から自閉症を予見、12か月時で識別可能に?

2005年06月22日 | 発達障害の診断時期は?
最近の論文ですが、 International Journal of Developmental Neuroscience(2005; 2: 143-152)に発表された。マクマスター大学オフォード小児研究センターとマクマスター小児病院(ともにハミルトン)の発達小児科医のLonnie Zwaigenbaum博士らは,生後12か月の乳児に見られる特異的な行動徴候から、自閉症と診断できる!!、としてお . . . 本文を読む

就学指導の時期・・

2004年11月09日 | 発達障害の診断時期は?
小学校、中学校への意見書・診断書作成の時期になりました。そのお子さんに何が必要か、何ができるか、・・。などなど、心理判定、知能検査・・いろいろ参考にしますが、大事なことは、その評価をもとに、判定するのではなく、その評価の信頼性、妥当性をそのお子さんでどう評価するかです。4歳、5歳、10歳と同じ人が同じ検査しても、まったく同じになることはありません。なれた方になると、4才の時点で、低くても、10歳で . . . 本文を読む