ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

カルチャーショック・名古屋1人旅 その2

2012-09-26 22:11:08 | 旅行(道外)2012〜2017
お待たせしました。2泊3日の名古屋旅行、1日目その2です!!

さて、大都会名古屋の雰囲気に圧倒されてしまいましたが、早速観光します。まずは地下鉄名古屋駅にて「ドニチエコきっぷ」(600円)を購入。なんとこの1枚で市内の地下鉄、市バスが1日乗り放題!!これはステキすぎる。


地下鉄東山線に乗車。

・・・・・・車両小さいな~。プラレールみたい。

すぐ隣の「亀島」駅で下車、数分歩きます。



さて、愛知県といえばトヨタ!!!

やってきたのは、トヨタテクノミュージアム 産業技術記念館です!!


旧豊田紡織株式会社の本社工場跡(トヨタグループ発祥の地)に建てられた、立派な博物館です。

入場料500円ですが、「ドニチエコきっぷ」を提示したら特典で100円引きだって!!どこまでもオトクな切符だな・・・。


最初は繊維産業をメインとして誕生したトヨタグループ。ということで、館内は「繊維機械館」と「自動車館」の2つに分かれています。もちろん、クルマ好きの僕のお目当ては「自動車館」なわけですが、順序は繊維館の方が先なので、サクッと見学。


ロビーにドドンと置かれた「環状織り機」。このミュージアムのシンボルらしい。豊田創始者の豊田佐吉が1906年に発明した回転運動による織り機ということです。

歴史の教科書に登場したのも記憶に新しい「ガラ紡機」。

名前は知っていましたが、形を見るのは初めて。実演できるようになっていて、ハンドルをまわすとものすごい音とともに回転します。うはは、楽しい。





かなり広い館内には、過去から現在にわたっての様々な織機が展示されており、迫力満点です。


↑ひときわ巨大で長い自動紡績機械。・・・ううむ。なんだかゾクゾクするな。これはメカ好きじゃなくても感動するのでは。


繊維機械館の方はこれで見学終了(ホントにササッとしか見てません・・・)いよいよ自動車館です。


↑1934年の自動車組み立て工場が館内にそのまま移設されていて、中ではトヨダAA型(トヨタ発の乗用車)の試作の様子が再現されていました。実物大の木型に沿って板金するという原理です。

順路に従って2階へと進んでいくと、ビカビカに磨かれたトヨダAA型登場!!かっこよいぞ。

・・・意外とでかいな(現在のランドクルーザーくらい?)。スタッフのおねぇさんが定期的にドアを開けてクラクションを鳴らしてくれます。

そのAA型展示スペースからは、自動車館の1階部分が見渡せます。


うぉぉ!!壮観だな!!

現在いる2階は「クルマの仕組みコーナー」ということで、エンジンからタイヤまで様々な部品が展示されています。


ホンモノのクルマのシャシーを用いて、車が走る・曲がる・止まる仕組みをナレーションで解説してくれます。これは分かりやすい。ちなみに解説者は「カーグラフィックTV」のナレーションでおなじみのあの人(笑)。






↑上から、「エンジンの変遷」「タイヤの変遷」「シャシーの変遷(スゴイ展示方法!!)」「ステアリングの変遷」です。もちろん展示車はすべてトヨタの車です。


1階に下りてきました。


こちらにも、「自動車のデザインが決まるまで」とか、「シートベルトの変遷」など、クルマに関する数多くの展示が。「世界の路面」なるマニアックな展示もあった。



↑トヨタの歴代自動車のシート展示(ボタンにより可動)。セルシオのシート豪華すぎ・・・。

こちらは安全対策コーナー。
エアバックの仕組みや、「ダミー人形の歴史」まであった。



極めつけは衝突試験に使用した車の実物展示!!

おい!!よく見たら僕の大好きな「トヨタプラッツ」じゃないか~~(泣)!!

・・・ちなみに壁に張り付いているヴィッツ(これもすごい展示方法だ・・・)は無傷かと思いきや、後ろがべコベコになっておりました。


続いては「自動車の組み立て工程」コーナー。壮大な展示で見ごたえたっぷりです。

まずは1930年ごろの「トヨダAA型」量産制作工程。






↑ウィンドウ制作工程が、まさかの「型に沿って切る」!!
当時は人力がメイン、それほど多くは量産できなかったことでしょう・・・。


そして現在の自動車製作工程。いうまでもなく機械による製造がメイン。小学校時代に社会科で習ったのも懐かしい。





↑ボタンを押すと、組み立てロボット達が盛大に動いてくれ(しかもかなり長時間)、組み立て工程を実践してくれるので、非常に楽しい。スバラシイ展示だな。

機械がプレスする部品の数はこんなにあるらしい。圧巻!!



そして、1階部分の中心部にズラリと並ぶのは、トヨタが誇る歴代の名車たち!!

トヨエース。これは激レアだ。隣には王道の「トヨペットクラウン」。この車なしにトヨタの歴史は語れまい。


その他、これもトヨタの王道である「カローラ」や「セリカ」、80年代の若者に超人気だった「ソアラ」(2階に展示されてあったスピードメーターが個性的すぎる・・・)、超がつくほど高級な「セルシオ」など良く知られたものが勢ぞろいなのだが、その中に混じって場違いなクルマが1台・・・。


トヨタ・セラ・・・1990年代、バブルの勢いで販売された個性的スポーツカー(?)。ガラス製のドアは何とガルウィング!!・・・しかしフェラーリ等のそれとはまったく雰囲気が違いまったくカッコよくない(笑)。日本の珍車歴に残る「迷車」である。


・・・写真撮っていると、スタッフのおねぇさんがガルウィングドアを開けてくれました。「これはレアですね~僕も3回くらいしか見たことないですよォ~」とおねぇさんと話していると、そばにいたおじさんのスタッフも話に加わって、一言。

「このクルマはトヨタを代表する大失敗作です。」

・・・うぉぉ!!まさか博物館関係者も認めるとは!!


思わず笑ってしまいました。おねぇさんも、「ガラス部分が多いので、炎天下での運転はかなり辛かったらしいですよぉ~」と、なんだか楽しそうに語っていました。

「なんでここにこのマイナーな車が展示してあるんですか?(←失礼)」と聞いたら、どうやら普段はここにエスティマが置かれているらしいのですが、現在他の博物館に出張中で、代わりとしてセラを展示しているらしいです。


・・・「セラは失敗作!」と堂々と発言した男性スタッフでしたが、最後には「現在はこんなに個性的な車は無くなってしまいましたよね~。バブルの頃はホントにいい時代でした・・・」となんだか悲しげな表情で語っていました。

確かに・・・。僕もありふれた普通の車より、ちょっと個性的な、あるいは個性的すぎて惨敗してしまったマイナー車が大好きです!!


2人のスタッフとしばし談笑した後、博物館を後にしました。


セルシオのバラバラ標本。(笑)


という事でトヨタテクノミュージアムを後にしたわけですが、見ごたえありまくりでした!!これで入場料500円(今回は400円でしたが)はお得すぎる!心から来て良かったと思える施設でした。

・・・いや~、それにしてもスタッフのセラ失敗作発言は聞けて良かった。

↑エントランスに展示してあった巨大蒸気機関


ちなみに・・・。愛知県にはもう1か所「トヨタ博物館」という巨大自動車博物館があります。こちらもぜひ行きたかった(何といっても僕が世界一大好きなクルマであるフジキャビンが展示してあり、この目で見ておきたかった)のですが、時間の関係で、今回の旅行では無理でした・・・。

まぁ、ここで満足出来たからいいか。



・・・すみません。思いのほか長くなってしまったんで、続きは次回とします。

次回こそSKEファンの聖地&サイケデリック商店街登場!!
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2 コメント

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Unknown (ADバン)
2014-01-10 16:23:14
プラッツボッコボコですね・・・自分も好きなだけあって心が痛いです・・・。トヨタ セラ初めて聞きました!そんな車があったとは。因みにオートザムAZ-1(でしたっけ?)もガルウィングですよね。フジキャビンが好きなんですか。あの水色の三輪自動車ですよね。あれ結構かわいいです(笑)
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ADバンさんへ (ホルマリン)
2014-01-11 11:05:47
読んでいただきありがとうございます(*^_^*)
僕も滅茶苦茶なプラッツ見て正直ショックを受けました・・・(汗)。
セラはほとんど知名度も無く忘れ去られた存在になってますね~。あと確かにAZ-1もガルウィングですね!日本車ではあのドアは貴重です。2台ともバブルを象徴するブッ飛んだ車のように思えます。

フジキャビンは少し不気味なあの1つ目顔が個人的にはかなりツボです(笑)。ぜひ一度実物も見てみたいんですが現存数は数台なようで・・・。

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