J’sてんてんてまり

はじまりは黎明期。今は、記憶と記録。

嘆いてなんかいる暇もない

2008年07月15日 | 緑の仲間

聞きたくもないでしょうが、静岡県は、今日日本一の暑さを記録している。
おなじみの感が強い、北遠、山間の町佐久間だ。

静岡県浜松市佐久間、岐阜県多治見で、36.8度。
*今日の全国観測値ランキング(7月14日) 23時00分現在
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/mdrr/rank_daily/data00.html

静岡では、30、3度。
*毎日の全国データ一覧表(日別値詳細版:2008年07月14日 23時現在)
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/mdrr/synopday/data1s.html

これは多分、激しい打ち水大作戦が、天から実行されたためだろう。
午後もおやつのころ、バシッと投げつけられたような大粒の雨粒が落ち始めた。

雷を伴った激しい降り方は、私たちの知る夕立の範疇をはるかに超えていたように思う。
スコール。
温帯地方の気候ではなく、熱帯地方のそれだと習った記憶がある。

大雨洪水警報が、雨とほぼ同時期に発表され、雷注意報。
短期集中型の降り方だ。
* Yahoo!天気情報トップ > 警報・注意報 > 静岡県 > 中部
http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/keihou/22/5011.html

道路が川になってゆく。
気候が変われば、住み方を変え、工夫してきた私たち。

サテ、変えなきゃならないんじゃないでしょうかね。

だって、道は川になる、下水は溢れる、そんな構造の町づくりでは、この気候には、そぐわない。

暑さ然り。
*<インド洋>海水温異常、3年連続で発生…海洋研究開発機構 yahooニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080714-00000073-mai-soci
*ダイポールモード現象 詳細解説 環境goo
http://eco.goo.ne.jp/word/ecoword/E00149.html
今年の猛暑は約束されたようだ。

熱をやすやすと受け入れるコンクリートや石、しかも、一度こもった熱を逃がさない材料で埋め尽くされ、
照り返し、というおせっかいまである性格を持つ素材との付き合い方を変えなければならない。

遮熱という工夫が、建築資材でも既に市場に目立ち始めた。

一番の遮熱は、実は、緑だ。
屋上緑化、壁面緑化が唱えられているのは、理にかなった方向なのだろう。

冬になれば葉の落ちる落葉樹が、日差しをさえぎり、広い葉からの蒸散で心地よい環境を生み出す。
公園や、緑の街路樹の周辺に行く心地よさを、ここ数日ことのほか感じる。
ちょこっと、落ち葉の始末が頭をよぎるが、土も買う時代、腐葉土を作ればよいのだろう。

身体が知っている、どこならすみやすいのか、という答え。

きこりのしみやんは、もっと知っている。



洞爺湖サミットが開かれ、きこりのしみやんも、うずうずしていた。
考えたって始まらないよ。
山は、どんどん時を過ごしている。
人の時間は、自然の時間とは、乖離しているようだ。

子どもたちのためにも、一刻も早く、自然の時間を取り戻していかなくちゃ。
それに、子どもたちにこそ、一杯、体験してもらいたい。

今、という時代を、未来の大人のために預かっている。
子どもたちの未来を預かっているのは、私たち、今の大人。

そんな思いでしみやんは、子どもたちの不足しがちなミネラルを体験できる夏のツアーを考えた。
それが、「しずおかこども環境サミット」だ。

本当は、10日間のキャンプで、駿河湾から始めて安部川を遡り、水源まで到達したかったんだって。
そうすれば、見えてくるものが違うからね。

だけど、今の子どもたちは忙しい。
ぐっとこらえて、二泊三日と相成った。

事の始めは、用宗港から。

海の変化も大きくて、休漁なんていう、生まれてはじめて聞く言葉も出てきている。
海洋資源と、陸上資源の大きな変化の歪が、如実に出ているみたい。

用宗港は、特産のシラスや近海の美味しいお魚でも有名な港だ。

ここの漁協が協力してくれて、初日は、漁船で駿河湾から海岸線の変化を見てくる。
そのあと、地引き網をやってみて、どんなお魚が入るか調べてご飯。

バスに乗り換え、安部川の上流に向かい、お泊り。

二日めは、静岡市の美味しい水を支える平成の清流百選の安倍川の源流を訪ねる。

安部川は、最初のひとしずくから大洋に注ぐまで、一つの市で完結する日本でも珍しい川。
どんな森がその水を育んでいるのか、自分たちの足で、身体で、知る旅だ。

最後の日には、宝永の地震で崩れたという日本三大崩れの一つ、大谷崩れで植林。
*wild wind http://www5b.biglobe.ne.jp/~a-uchi/zatuneta/index7c.html
*日本の大規模崩壊の空中写真 http://www.ym-j.com/LargeLandslide.htm


それで終わっちゃあ、しみやんじゃない。
そのあと、子どもたちは、自分たちで、どういう未来にしたいか、どんな静岡に住みたいかの提言をまとめる。

これを、静岡県の県民円卓会議で発表する。
http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-710/kyosei/entakukaigi.html

暑い夏、子どもたちは、未来に向けて休みなく歩む。
私たちは、同じ未来を歩めるだろうか。



●8/24~26の二泊三日で
「しずおか子ども環境サミット」
用宗港から始まって、安倍川水源の森探検、大谷崩れでの植林体験まで。
小4から中3まで参加可能 参加費5千円

申し込み、問い合わせはきこりのしみやんまで
054-293-2058
shimizu@jp.bigplanet.com
*モリスト http://morist.jp/


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