ヒストリカルロマンスアワー

Historical Romance Hour

Spotlight on Mary Balogh 2

2008年01月29日 | Spotlight Authors

字数制限のため>>Spotlight on Mary Baloghから少し移動してきました。

日本でも1作目の翻訳「ただ忘れられなくて」がヒットして、バログファンとしては嬉しいSimplyシリーズをここで紹介。
このシリーズは、Miss Martin's School for Girlsで働く教師達がヒロインのお話。
みんなそれぞれ何かワケあり…。
全寮制の女学校という閉ざされた環境で、よく似た背景の同僚達と暮らすのは居心地がよく、平穏な日々を送っていましたが、それぞれ人生の伴侶となる人と出会い、それがきっかけで、無理やり忘れ去った過去をもう一度訪れ、苦しみながらも新しい自分を見つけ出すことになります。

Simplyシリーズ
Simply Unforgettable My Review
「ありきたり」と非難の声が高いようですが、私からはオススメです。吹雪で足止めされた主人公二人がほんの短い間だけだけど新婚夫婦のような関係を築く課程は愛らしいです。別れの時が来た時、私は胸がしめつけられました。Amazon.comでのネガティブなコメントは私には些細なことにしか思えませんでしたよ。

Simply Love My Review
戦争の後遺症のせいで、生き抜いたことを悔やんだこともあるSydnamと、人のために愛のために自分を犠牲にしてきたのに、ひどい結果しか得られなかったAnneの感動のおはなし。
"The real meaning of things is always beautiful because it is simply love"

Simply Magic  My Review
  Peter Edgeworth、Whitleaf子爵にとって、Miss. Susanna Osbourneとの出会いは、
ただただ魔法にかかったよう。
12歳で田舎を飛び出し、女学校で育ちそこで教師になり暮らしていたSusannaにとって、Peterと過ごすひと時はシンデレラの舞踏会のよう。でも魔法はいつか消えてしまうもの…。

Simply Perfect

4作目はClaudia Martin、女学校の校長先生のお話。
お相手は、One Night for Loveでチョイ役で出てたのは覚えてないAttingsborough侯爵。今回のお話ですっかり忘れられない存在に^^


Webトリロジー
Baloghの昔の作品。全体的に暗いけど、潔癖なまでの純愛と登場人物達の奥深さはBaloghならでは。人によっては好き嫌いが出るかも。
1. The Gilded Web
2. Web of Love
3. The Devil's Web (←読んだらレビューしま~す)


あと、新しい4部作も考えているようです。男の子と女の子の3人兄弟姉妹とその子たちのまたいとこの男の子のシリーズだそうです。

さらにAvonから今年あたりに、Stephanie LaurensとCandice HernとJacquie D'Alessandroとの4人でAnthologyを出すそうです。このAnthologyは彼女がずっとやりたかった企画だそうで、「人里はなれた宿で10年ぶりにある男女が再会してから24時間のお話」という設定で、それぞれお話を書くそうです。
おもしろそう!



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15 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
続々と (monta)
2007-05-10 12:29:31
Kさん、こんにちは。
私が食いつく話題はBaloghばかりで申し訳ないのですが、マイブームということで。
「More than a Mistress」「One Night for Love」立て続けに読みました。ほんとに好きですBalogh。

「More than a Mistress」の方は、二人のやり取りが面白くツボを直撃されました。真実を知った後の公爵の言動。信頼を寄せて誰にも話さなかった心を打ち明けた相手が、自分の秘密は秘めたまま。わたしは公爵の気持ちを納得しながら読んでしまいました。ラストは作品としては出版されたほうが余韻が残るかも。でもロマンスファンとしては、削除されてしまったラストを希望(笑)

「One Night for Love」この作品「 Secret Pearl」と並ぶくらい好きです!痛いもの好きという事でしょうか。彼女の作品のヒロインの凛とした生き方がいいんですよね。ヒーローのひたむきな愛にも泣かされます。monakaさんのお勧めに従って他の作品より早く読んで大正解だと思いました。

「A Summer to Remenber」をただ今読破中。前作であまり好きになれなかったLauren。でも、これなら好きになれる展開で、ヒロイン昇格も納得です。

米Amazonを見ると「Heartless」という作品が星5つなので気になってしかたありません。どなたか読んだことがある方はいらっしゃらないかしら?

日本は今とてもいい季節です。オーストラリアで頑張っていらっしゃる方々にこの清々しさを届けたいくらいです。いいことが沢山ありますように、と。
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Re:montaさん (K)
2007-05-10 14:24:13
Balogh、どんどん語っていただこうじゃありませんか!(笑

One Night for Love、はまったんですね^^
(「痛いもの好き」…^^; 爆)
私はこの2つならMore than a Mistressのほうが好みなんです。ヒロインの高慢なヒーローのあしらい方が好きです^^
でも、どっちの作品もいいに変わりはないですよね!

ハッピーエンドになってほしいけど、でもお話終わって欲しくないって思わせる作品ってあるけど、Baloghってそういうの多いです。(私にとっては)

More than・・・の出版されたほうのラスト、私は物足りなく感じました。
私もやっぱりカットになったラストが好きです。なんだか安っぽいけど、でもそっちのほうが「末永く幸せに暮らしましたとさ。おわり。」っていうロマンスのお決まりみたいな感じがあって^^

>Heartless
そうなんですよね!
Amazonでも他のサイトとかでもHeartlessは満点評価ばっかり!
私もまだ読んでないので、早く読みたいです。
昔の作品なので、最近のと比べてみてどんなもんかすごく興味もありますし☆

Monakaさんは読まれてないんですかね?
読まれた方がいらっしゃれば(なるべくネタばらしなしで)、ちょっとした感想が聞きたいですね~


日本は桜の季節が終わった頃でしょうか。
こちらも秋でいい季節ですが、日本の桜や他の季節の風物詩が恋しくなるときってよくあります

実は8月に日本に久々(3ねんぶり?)にお里帰りすることになりました。お盆は9年ぶりです!

(日本のロマンス本あさるぞー!!!)

Montaさんから春の空気も送ってもらって、元気おすそわけですね
ありがとうございます!
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Unknown (monaka)
2007-05-12 09:12:07
Kさん、Montaさんこんにちは

Heartlessは残念ながら読んでないんですよ。
しばらく軽くてまったりしたものばかり読んでいたので。
Baloghで最近読んだのはThe Famous Heroine。
Dark Angel、Lord Carew's Brideの続編で、前作で振られてしまった(でもなかなか男気をみせた) Lord Francis Kneller と歩く災厄というようなヒロインとのラブコメディです。
面白かったけれど、やはりBaloghの真骨頂はtormentedというか痛い過去を持った人々が、愛する人とのかかわりの中で成長し乗り越える物語だなぁ、と思いました。

LaurenはOne Night for Loveの敵役からA Summer to Remenberの主役への転進が見事ですよね。
Baloghはこういうところ本当にうまいと思います。

>日本のロマンス本
スーザン・イーノック読みました。
ヒストリカルだとヒロインは特に、色々制約があって自由に振舞えない部分がありますよね。その鬱憤を晴らすかのように、こちらではヒロインが大活躍。テンポもよくて楽しめました。
最後ヒーローの出自がわかるところでニンマリと。

6月には Julia Quinn のAn Offer from a Gentleman が出るそうで日本の翻訳ロマンス界もなかなかにぎやかになってきました。

昨日、おとといとこちらは大風が吹きましたが今日は五月晴れ、気持ちのいい天気です。
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Unknown (K)
2007-05-12 10:26:50
monakaさん、お返事ありがとうございます。

Heartlessはアマゾンでも紀伊国屋でも"Not Available"などのサインが時々あがっていて、注文できなかったりして、なんだか今日に至ります。
早く読んでみたいです。

Laurenは"One Night for Love"でもBedwynシリーズのFreyjaのお話でも、ヒロインの立場から見ると、幸せになるための障害なんですよね。
よく読んでみると、Lauren自身に悪いところは何もないけど、こうやって、お話それぞれのヒロインに感情移入させるBalogh、すごいですよね。

なので、A Summer to rememberでやっと彼女の視点から見た一連の事柄が分かると思うと、このお話はすごく読みたいのですが、読んでしまうのがすごくもったいなくもあるので、まだ手をつけてません。えへへ。

monakaさん
スーザン・イーノックの何を読まれたんですか?
ちょっと前に翻訳が出るって教えて下さいましたが、それでしょうか。
でもあれはコンテンポラリーだったような…。覚えてなくてスミマセン…!

>Julia Quinn
An Offer from a Gentleman、
Benedictのお話ですか。
大好きだけど、でもなんでこれからなんでしょーね。
身分の違いのせいで結婚はムリなどのちょっと悲劇的な要素があるから、日本人の好みを意識したたんでしょうか(笑
「痛いの好き」な読者のために…
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Unknown (monaka)
2007-05-13 09:12:42
こんにちは

はっきり書かなくてごめんなさい。
スーザン・イーノックFlirting With Danger(邦題「恋に危険は」)です。
最近ロマンティック・サスペンスはほとんど読まない、読んでも途中で投げてしまうことが多いんですが、イーノック初登場ということで期待半分、不安半分で読みました。
せっかくの日本初お目見えでこけたらいやだなぁと思いつつ。
ちょっとハラハラしつつも(途中ダレそうになるかという場面あり)一気に読めたし合格点じゃないでしょうか。(超えらそうw)
Kさんと同じようにヒロインの職業が泥棒というところにはひっかかりがありましたが。
けっこう評判もいいみたいなのですが、次はぜひヒストリカルを翻訳して欲しいです。

今 Eliza Parsons のThe Castle of Wolfenbachというゴシック小説を読んでいます。
曰く付の作品ですが、なかなかえぐいです。
(えぐいって言う言葉漢字変換しなかったので調べてしまった。一瞬エログロの略かもと思ってしまいましたw)
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Re: monakaさん (K)
2007-05-14 07:23:24
お返事ありがとうございます

Flirting with Dangerでしたか。
そうそう。前にも、なんでヒストリカルじゃないんだろうって話してたんですよね~。

そうです。最後までスイスイ読めちゃうんですけど、私はHRファンのせいか(それともそのお話自体のせいか?)、な~んかいまいち物足りなさを感じました。
やっぱりイーノックはヒストリカルのほうがいいというのが私の意見です。
その後の二人のお話が2巻3巻と出ていますが、こちらではそんなに人気ってわけでもないようです。

ホント、次はヒストリカルの翻訳が出るといいですよね。


>ロマンチック・サスペンス

あんまりお好きじゃないんですね^^

私は基本的にはロマンスが良ければそれでよし、なんですけど、最近はちょっとロマサスのサスの部分に嫌気が。犯罪や謎のお膳立ての部分を読むだけでかなりのページ数いっててロマンスが足りないと感じるものが多いように思います。
最近、避けてます。
Baloghみたいにどっぷりロマンスだけに浸れる作品を探しています。

>ゴシック小説
ゴシックですかぁ。私はあんまり…です。
でも、いわくつきだなんて気になるじゃないですか!

(*えぐい:私も広辞苑で調べちゃいました^^ 現代の俗語だと思ってました^^; へ~、こんな意味だったんだぁ。私、これまで正しく使ってたかな…? ^^;)
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こんばんは (monta)
2007-05-14 22:52:33
この時間、日本もメルボルンも今晩は~の時間ですよね。
Kさんmonakaさん、コメント楽しく読ませていただいています、Heartlessお二人とも読まれていないんですよね。

>やはりBaloghの真骨頂はtormentedというか痛い過去を持った人々が、愛する人とのかかわりの中で成長し乗り越える物語だなぁ、と思いました。

monakaさん、ほんまその通りです。多分日本の読者にはちょっと真面目すぎるかも、なのですが。最近は出会ってすぐむにゃむにゃの主人公たちが多い中、かえって清々しく心温まる気がするのは歳のせいじゃないと信じています(笑)

>私は基本的にはロマンスが良ければそれでよし、なんですけど、最近はちょっとロマサスのサスの部分に嫌気が。犯罪や謎のお膳立ての部分を読むだけでかなりのページ数いっててロマンスが足りないと感じるものが多いように思います。

Kさん、同感です。無理やりくっつけたサスペンスはあまりにお手軽でそれだけでげんなりしますよね。あ、”げんなり”広辞苑(笑)
サスペンスは本格的なミステリーを読むとして、やはりロマンスファンはロマンスでホコっとさせて欲しいですね。

ロマンス本を沢山読むと、読者の我がままも究極。あちこちのサイトをさまよって評価のいい作品しか買わなくなってしまいます。
イーノック、ヒストリカル翻訳希望です。


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いわくつき (monaka)
2007-05-16 08:37:36
Kさん こんにちは

The Castle of Wolfenbach(1793)はいわゆる"Northanger Horrid Novels" 、
Northanger Abbeyでイザベル・ソープがキャサリンにすすめた例のhorrid novelsの中の一冊なんです。
ロマンス小説のご先祖様であるミネルヴァプレスの作品や、シルヴァーフォーク小説が読みたいと思って探したのですが、当時あれほど人気があったのに、今ではほとんど散逸してしまって手に入れるのが難しいようです。
かろうじて手に入れることができたのがこの作品とRegina Maria Roche のClermont でした。
皮肉なことですが、Jane Austenに取り上げられたことで、これらの小説は現代まで生きながらえることができたと言われています。。
Eliza Parsons は当時数多くいた女流大衆小説家の一人で、Austenらとは違って生活のために仕方なく筆をとりはじめ、一冊につき40ポンドで小説を量産しました。
それでも生活は苦しく、債務者監獄の中でも書き続けたとか。(8人いた子どもには全部先立たれました)
ミネルヴァプレスのなかでもゴシック小説は復刊の動きがあるようですが、ふつうのロマンスはおそらくもう日の目を見ることはないんでしょうね。

Northanger Abbeyをパラパラみていたら、ジョン・ソープが読むに耐える小説としてあげているのが「トム・ジョウンズ」と「修道僧」で、どちらも当時みだらでスキャンダラスと非難されていた作品だったので笑ってしまいました。こういうところ皮肉が効いていますね。
Northanger Abbeyは小説談義も楽しいです。

"Northanger Horrid Novels"についてはこちらから

http://www.amazon.com/gp/richpub/syltguides/
fullview/R3O007GK4X44GI/
ref=cm_syt_fvlm_f_2_rlrsrs0/103-9657960-6520624
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Re: montaさん、monakaさん (K)
2007-05-16 18:33:10
montaさん

メルボルンは日本より1時間早いだけなので、こんばんは~、ですね^^


あんまり「日本人は…」ってひとくくりにした言い方はしたくないんですけど、でも、なんだか皆さんのメッセージを読んだり、日本で翻訳出版されるものを考えると、やっぱりある傾向が見られますよね。
涙涙の悲恋もの?
クレイパスのにしてもバログのにしても、今度のクインのにしても、心が痛む切ないお話ばっかり。

それか、HQからボロボロ出版されるなんだか生ぬるいものか。

読者ターゲットや需要の問題もあるんでしょうけど、他にも色々な特徴の恋愛小説がもっと翻訳されればいいなと思います。


>我がまま
になりますよね!

なんだか、エンタメなのに、いいものに出会うためにたくさんの量の作品を読んでいるように思う時があります…。

イーノック、今度はぜひぜひヒストリカルで!


monakaさん

>いわくつき
ミネルヴァプレス…(笑
Famous or infamous?

そうですね。Northanger Abbeyは小説談義もおもしろいですよね。

私もヒロインのように夢見る夢子だったので、もっと早いうちにこの作品に出会っていたら今の私の人生にどんな影響があったかなぁなんてよく考えます。

一度、ゴシック小説あさりでもしてみようかと、Mystery of Udolphoを大学の図書館で借りてきたんですけど、挫折、でした…。
その世界に入っていけませんでした。
また挑戦してみたい気持ちは満々なので、また今度時間があるときに・・・。
Horrid Novelsも^^

あと貼ってくださったアドレスを3行に分けてしまったので、うまくリンク先へ飛べなくなりました。ごめんなさい。

ブロガーの方、利用の際は2回にわけてコピペしていただきたいです。よろしくお願いします!

(Gooブログのフレーム、なんとかしてほしいです。英単語も途中で切れて次の行へ行ってしまうし。
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Unknown (monaka)
2007-05-17 09:16:14
Kさん こんにちは

いろいろお手数かけてしまい申し訳ありませんでした。
The Castle of Wolfenbach 読了しましたが、いかにもイライザ・ソープが好みそうな二流感漂う作品でした。(Austenのこのリストの狙いもそこにあったんでしょうね。「悪名は無名に勝る」といいますが、末代まで悪名が残った作者の気持ちは…)
でも当時の大衆小説のお約束が見えてきて、別の意味で興味深かったです。

KさんはCarrie Bebris の Mr. and Mrs. Darcy mystery のシリーズは読まれましたか。
3作目のNorth By Northanger, or The Shades of PemberleyがRT誌、Reviewers' Choice Award のHISTORICAL MYSTERY部門で選ばれています。
ちょっと面白そうなので読んでみようかな、と思っているのですが。

>日本の翻訳ロマンス

HOT路線とお涙路線が売れ筋ですね。
この二つが合わされば最強?
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