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トータル・リコール(2012)

2012年08月11日 10時30分58秒 | 映画 た行
評価:★★★★☆【4,5点】


息つく暇も与えない怒涛のアクションに瞳孔が開きっぱなし!

鬼嫁こわ~い!どこまで追ってくるのアンタ!


今回、ワタシの最も好きな女優であるケイト・ベッキンセールが
妻ローリー役で出演してること自体、つい先日まで知らなかった。
そんなご褒美もあって、とりあえず夏の大作映画祭りの前座には
ちょうどいい具合のB級アクション映画になるなぁ~!の感覚でしたが

これが意外にもお金が掛ってる風な大作の雰囲気。
まあでも、そのVFX自体はとくに目新しいモノではないですが。。。



大きな戦争によって荒廃した近未来。
生き延びた人類は、裕福な人々と
それ以外の貧しい労働者という二極化が進んでいた。
工場労働者のクエイドは、希望のない単調な毎日に嫌気が差し、
巷で評判の人工記憶を試してみたいと思い立つ。
それは好きな記憶を選んで楽しむものだが、
あまりにもリアルな体験のため、中毒者が出るなど社会問題化し、
当局によって非合法化されていた。
そんな人工記憶を扱う“リコール社”を見つけ出し、
憧れの“スパイ”を選んだクエイド。
しかし記憶を植え付けようとした瞬間、
突如警官隊の襲撃を受け、取り囲まれてしまう。
ところが彼は、無意識のうちに驚くべき戦闘能力を発揮して
警官隊を圧倒する。自分のしたことが理解できず
混乱したまま帰宅したクエイドはさらに、
今度は妻ローリーから思わぬ襲撃を受ける。
再び驚異的な防御反応で難を逃れたクエイドはやがて、
謎めいた美女メリーナと出会い、驚愕の真相を告げられるのだったが…。
<allcinema>



予告編が割と地味目だったのと、主演のコリン・ファレルが
オリジナルのシュワちゃんの大役に敵うはずがないだろうと
どこか冷めた感じでの期待値低めが、逆に功を奏したのか?(笑)

しかし、これは今回の作品世界観に於いて適役だったと思う。
おそらく現時点でいえば、コリンの代表作になるくらいの勢いを
本作で感じ取りましたが、そこにはやっぱり
ケイト姐さんの“鬼嫁”の存在と、美女メリーナ役の
ジェシカ姐さんの女の戦いがスパイスとなり
これが作品盛り上げの要因だったと確信してますけどね^^

オリジナルでのローリー役は、今さら言うまでもなく
ハリウッドトップスター前の初々しいシャロン・ストーンでしたが
本作のケイトもローリーという責務を完ぺきにこなし
逆に、全編出ずっぱりってところもあり、新生ローリーという
新たな一面を披露してくれたと思います。
これにより作品イメージを、ワンランク上げたレン&ケイトに感謝かな。

で、内容はシュワちゃんの映画はほとんど忘れてたので
今回の物語りは、もう一度確認する意味を込めて新鮮でした。
ただ、火星への冒険は完全に封印し
地球の居住区問題で終始するところは、社会風刺が効いてて
レジスタンスとテロの違いなどヒューマン系も盛り込み
単なるSF映画になってないのがよかったです。



【今週のツッコミ】
・労働階級居住ゾーンでの追いかけっこは長めの追撃戦でしたが
 街のあの居住設計からするとパルクールの得意なひとなら
 なんなく逃げ延びてしまうでしょう。

・地球の裏側までの移動時間がたったの15分。
 地上から地中に落下し地球の中心点で重力反転し反対側に到着する感覚って
 いちどでいいから体験してみたいわ(笑)

・磁気を利用したハイウェイの車。なんだかフワフワしてて
 車酔いする方は、あんな未来になってほしくないでしょう(笑)

・ローリーが途中からセリーンに見えてしまうことが度々あった。
 その身体能力、囮捜査官というよりやっぱりヴァンパイア。

・またクエイドも、終盤『ターミネーター』ジョン・コナーな立ち位置に。
 そういえば、ロボット警察もT-800の進化版っぽくもあったな。 

・クエイドがリコール社での注文で「できれば諜報員!」
 これも今が旬な慣用句ではなかろうか。
 って、諜報員が諜報員に憧れてるってのも洒落が効いてる。

・ピアノが弾ける自分に嬉しくなって思わず笑ってしまったクエイドが
 どこかお茶目でした。

・記憶が中途半端に破壊されてしまったから過去の自分からの
 メッセージの意味が分からない!ってのもサスペンス要素絶大!

・いくら連邦警察の諜報員といえど、やっぱり女。正体がバレてから
 追撃戦の途中でメリーナに若干嫉妬していたのかローリー。
 単なるおびき出し作戦にしては、その挑発言語に苦笑い。
 嫉妬からじゃないけど「シット!」を連発してた女ふたり(笑)

・で、その挑発に対し完全にキレてしまったメリーナの
 命に代えても許せない!「あいつ殺す!」
 アクション映画なのに、ヒューマン心理を巧みに取り入れた監督。
 こういうノリって結構好きですよ~(笑)

・富裕ゾーンの代表・コーヘイゲンのクエイド捕獲の命令に背き
 即射殺の指揮を取ったローリーを詰り叱責するときのコーヘイゲンが
 ローリーちゃんの顎から唇にかけて人差指で弾く仕草にゾクッとした(笑)

・オリジナルで出てきた顔が分割されるご婦人。
 今回もそっくりなご婦人がちらっと登場。でもスルー。
 あれはオリジナルへのリスペクトなんだろうか。

・また変なミュータントが出てこないのも高感度アップ。
 ただ、おっぱい3つの娼婦がひとり居ましたが
 あれもサービスなんでしょうね。

・労働者居住ゾーンを『ブレードランナー』そっくりにした意図とは。
 ちなみに富裕ゾーンの居住地帯の描写がほとんどないのも疑問。
---------------------------------------------------
監督:レン・ワイズマン
脚本:カート・ウィマー/マーク・ボンバック
撮影:ポール・キャメロン
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ


出演:コリン・ファレル/ケイト・ベッキンセイル/ジェシカ・ビール/
    ビル・ナイ


『トータル・リコール』

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16 コメント

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お盆休みですね (オリーブリー)
2012-08-11 15:27:06
先行上映はありがたいですけどね、、、うちのトコは、早朝かレイトしかないって、これは辛いわ。
お子様映画が優先される夏休みはキライっ!(爆)

あの黄色い服のオデブなオバサン、で、で、出たー!!
おっぱい3つのおねえちゃんや色々とオマージュがありましたね。
主人公を巡る、女VS女の感情、あれって、男の願望なんでしょうねぇ~(笑)
スケールがデカくて正直な夢だわっ(爆)
返信する
オリーブリーさんへ (ituka)
2012-08-11 23:53:21
こんばんは。

先行上映はこちらに至ってはレイトしかないのですよ(苦笑)
なので、諦めて昼間は私用に没頭できます。
今回、シュワちゃんの映画を確かめたくて動画で一部シーンを観ましたが
やっぱり時代の流れを感じますね。
映像もだけど、シーンの構成やら微妙に古臭さを感じます。
しかも、シュワちゃんの演技がなんとも。。。^^;

>主人公を巡る、女VS女の感情、あれって、男の願望なんでしょうねぇ~(笑)

少なくとも、あのふたりが自分のために戦ってること自体夢のようです(笑)
オリジナルの曖昧なラストと違って、こちらはハッキリさせたことが爽やかでした。

あ、17日に久しぶりにミリオン行ってきます。
スルーしようか迷ってた『テイク~』1000円で見ることができそうだから(笑)

返信する
こんにちは。 (みぃみ)
2012-08-13 12:37:38
シャロン.ストーンも官能的で凄みのある色っぽい方ですが、ケイト・ベッキンセイルも美人さんかつ迫力でした。
爆風の向こう側で仁王立ちしてこちらを見つめているエレベーター上の彼女、かっこよかったです。

女同士の肉弾戦は、メリーナは鼻血出していたのにローリーは美しいままだったので、なぜ?と、一人突っ込みしていました:笑。

記憶を書き換えられたクエイドが、やりたいな~と思った事をすると良い感じで謎が解けていくのも面白かったです。

重力変動体験、遊園地の360度回転しつづけるアトラクションでしたことがあります。
回転方向は、ずっと時計回りなので、背中から落ちる側に乗ると下から引っ張られる感と上へ突き上げられるふわっと感、どちらも凄かったです。

返信する
みぃみさんへ (ituka)
2012-08-13 16:05:10
こんにちは。

オリジナルで妻ローリーのシャロン・ストーンにウットリしてましたが
こちらのローリーも数々の戦闘シーンを体験してきたケイトだけに
動きはシャロンより数倍迫力ありましたよね。
仁王立ちのケイト、まさに『アンダーワールド』の最新版観てるような感覚になりました(笑)

>女同士の肉弾戦は、メリーナは鼻血出していたのにローリーは美しいままだったので

この辺は、監督の妻という利点を生かしたのかは分かりませんが
少なくとも、あらゆる戦術に長けた諜報員とレジスタンスの違いなのかな~。
男からすれば鼻血出してる方を守ってやりたい願望があります(笑)

>重力変動体験、遊園地の360度回転しつづけるアトラクションでしたことがあります。

お~!うらやましい!
富士急ハイランドにもありますかね~(笑)
あのフォール、中心点で重力反転しなくてもそのままの状態で到着した方が気持ちいいと思います。
でないと、後半の移動時間中、ずっと首が体に埋まりそうですもんね(笑)
返信する
迷ってます (笛吹働爺)
2012-08-13 18:44:17
本国での成績はあまり芳しくないようですね。
僕はシュワちゃんのファンなんでこのリメイクには気乗りしないんです。
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笛吹働爺さんへ (ituka)
2012-08-13 21:59:07
こんばんは。

たぶん、主演俳優の知名度やら、後に控える大作映画の影に少なからず隠れちゃっている印象ですね。
主人公が割合に等身大なので感情移入しやすかったです。
ただ、女の戦いは、近年稀な激しさを感じました(笑)
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こんばんは☆彡 (ひろちゃん)
2012-08-14 00:20:22
おっ!4.5!結構楽しめたみたいですね^^
私も、冒頭から、おおっ!って感じで、惹きこまれたのですが、何か物足りない感じが残ってしまいました(^_^;)

ビジュアルもアクションも良かったんだけどな・・・

ケイトは、あんなお顔になりたいと思う、私の理想のお顔なんですぅ~。itukaさんも、もっともお好きな女優さんだったんですね♪

コリンが主役ですが、ケイトが主役?と思ってしまうほど、監督の奥様への愛を感じました(笑)

そそ、パンフに、ありふれた男とふたりの魅力的な女性と書いてあって、笑ってしまいました。
確かに、その通りだなあと(笑)

>ピアノが弾ける自分に嬉しくなって思わず笑ってしまったクエイドが どこかお茶目でした。

あのシーン、突っ込みたくなりました。追われているのに、ピアノ、引くのかよって(笑)
まあ、それで、キーが見つかったわけですけど(^_^;)
確かにお茶目~(笑)
返信する
ひろちゃんへ (ituka)
2012-08-14 16:39:14
こんにちは。

今日も仕事なんですね。お疲れ様です^^

なにかが物足りなかったのは、分かる気がします。
終盤で表に出てくるコーヘイゲンじゃなくて、もっと政治力を見せてほしかったです。
それと、ビル・ナイの扱われ方が物足らなかったかな~(笑)

>ケイトは、あんなお顔になりたいと思う、私の理想のお顔なんですぅ~。

お!そうなんですね。ワタシと美意識が共通してますよね!
どのパーツもシャープな感じで、欠点がない完ぺきさ(笑)
ワタシがケイトを意識し出したのは、『アンダーワールド』はもちろんですが
決定的にしたのは、『ホワイトアウト』なんですよ。
衣服を脱ぎ去るシーン、今もドキドキもんです(笑)
この映画って、ケイトの魅力全開でしたよね!
最後まで弱音を吐かない姿に、真の女戦士を見ましたよ(笑)

それから、メリーナが「あの女、殺す!」と言うときの表情、ワタシはこれに助演女優賞をあげたい。
二人の女優さん、どちらもいい演技でよかったです。
返信する
Unknown (yutake☆イヴ)
2012-08-15 01:45:03
TBありがとうございます。

前作が面白かったので、リメイクはそこそこの期待でした。それが良かったのか、けっこう楽しめました。
返信する
yutake☆イヴさんへ (ituka)
2012-08-15 10:25:32
おはようございます。

前作は、壮大なスケールで見ごたえありました。
もう、あれから20年経っているということで、一部シーンしか覚えていませんでした。
なので、今回のリメイクは新鮮な感覚で見ることが出来ましたよ(笑)
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