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ヒッチコック

2013年04月07日 22時17分27秒 | 映画 は行
評価:★★★★☆【4,5点】



ヒッチコック映画の金字塔『サイコ』の舞台裏は必見。

制作費80万ドル、製作期間1ヶ月でしたか~。
興行収入が『北北西に進路を取れ』の2,5倍だとか。
ヒッチコック映画で最も儲かった作品なんですね。



1959年。新作「北北西に進路を取れ」が評判となる中、
さっそく次回作へ向け
誰もが驚く映画の企画探しを開始したヒッチコック。
やがて、実在の殺人鬼エド・ゲインをモデルにした小説
『サイコ』に心奪われ、映画化を決意する。
しかし、優秀な映画編集者にして脚本家でもある妻アルマは
この企画に懐疑的。
案の定、その陰惨な内容に映画会社は二の足を踏み、
出資を拒否する。それでも諦めないヒッチコックは、
ついに自宅を担保に自己資金での製作に乗り出す。
そんな夫の熱意の前に、アルマもこれまで同様のサポートをしていくが…。
<allcinema>



ひとりのアーティストをこういう形で再現させる映画は
過去にもありましたが、その被写体が映画業界に関わる時点で
もう最初からストライクゾーンでした(笑)

数年前の『その男、ヴァン・ダム!』これも良かった。
本人が自虐ネタを演じてウケまくったのが記憶に新しい(笑)

アルフレッド・ヒッチコックの映画には
妻アルマの存在がかなり大きかったのが分かった。
編集者であり脚本家という才能を持つアルマは彼の出すアイデアに
即答で意見する頭の良さは流石と認めるしかない。
いや、結構、適当なところもあったのではないかな^^;

また、その妻を演じているヘレン・ミレンが理知的で
年齢に相反した若々しい体型を維持できているのがすごい。
『サイコ』のヒットはそんな彼女を伴侶に持った男の嫉妬が
実は功を奏していたのかもしれない(笑)


【今週のツッコミ】
・『サイコ』は「PSYCHO」でPは発音しないんだぜぃ~^^;
 てっきり、アンソニー・パーキンスがカメオ出演して聞いてくるものと。

・アンソニー・パーキンスといえば“硝子細工のような男”のコピーが。
 パーキンス役の俳優さん、そっくりでした(笑)
 本作品製作が10年前だったら『パッション』のジム・カヴィーゼルでもいいな。

・『サイコ』のモデルがエド・ゲインだったとは知らなかった。
 アンソニー・パーキンスがノーマンのキャラが自分とよく似ているからと困惑。
 ってことは、エド・ゲインに似てるってこと?(おいおい)

・実はヒッチコック自身がノーマンによく似ているのではないか。
 女優の楽屋に覗き穴、妻の行動の監視など^^;

・ヒッチコックは映画宣伝部長にもなれそうである。
 『サイコ』の宣伝方法は恐怖を煽る意味でいえば相当な効果がある。
 事実、再公開されたときに「途中入場おことわり」の垂れ幕ありました(爆)
 そうなんですね~。あの頃、今とは違って途中から入ってもいいし
 2本立て、3本立てとかで弁当持参して1日劇場に居たっけな~(笑)

・そういや、「ラストは決して他人には話さないで」とかあったような。。。
 1960年から23年後の続編公開辺りで再公開されたのか忘れました^^;

・ヒッチコック映画の金字塔は『鳥』だとずっと思っていたし
 『サイコ』から3年後に作られた『鳥』を「その後の6本」でまとめるなって。

・よく考えたらヒッチコック映画の鑑賞数が5本程度ということに気付いた。
 『サイコ2』『サイコ3』は違うもんね(苦笑)

・ヒッチコックの黄金期の年表がいまいち分からない^^;
 日本の黒澤監督黄金期なら即答できますけど。

・ヒッチコック映画のヒロインはブロンド美人と限定されている。
 では、マリリン・モンローにはオファーなかったのかな。
 本来の髪色がブルネットだったから?^^;

・『サイコ』のシャワーシーンでジャネット・リーの迫真の演技は
 自らナイフを手にしたヒッチコックの嫉妬と怒りの賜物であった。
 ウィットと映倫検閲官、配給会社社長に感謝ですかね^^;

・ジャネット・リーの愛娘がジェイミー・リー・カーティスなのね。

・『サイコ』でヒロインの妹を演じたヴェラ・マイルズは
 ヒッチコック的には第二のグレイス・ケリーにするはずだったが
 本人との考えの違いからそうはならなかった。
 ワタシ的にもジャネット・リーよりもヴェラ・マイルズの方が好み。
 っていうか、これはImdbの画像で判断(笑)
 それから、これってジェシカ・ビールでよかったのだろうか^^;

・ジャネット・リーよりも演じたスカーレット・ヨハンソンの方が好み。
 ってことは、スカ>ヴェラ>ジャネット>ジェシカ>ヘレン(←ヘレン関係ないです)

・『サイコ』の製作に遅れが出てきたところで、配給会社社長が
 ジェリー・ルイスを応援に持ってきたんですが
 彼に何をさせるつもりだったんだろう。

・脚本の時点で関係各所に酷評されていた『サイコ』。
 ラストの劇場ロビーでバーナード・ハーマンのスコアに合わせ
 ひとり小躍りするヒッチコックにウルっとなってしまった。
----------------------------------------------------------
監督:サーシャ・ガヴァシ
脚本:ジョン・J・マクロクリン
撮影:ジェフ・クローネンウェス
音楽:ダニー・エルフマン


出演:アンソニー・ホプキンス/ヘレン・ミレン/スカーレット・ヨハンソン/
    トニ・コレット/ダニー・ヒューストン/ジェシカ・ビール/
    ジェームズ・ダーシー


『ヒッチコック』 

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14 コメント

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こんにちは。 (みぃみ)
2013-04-10 10:54:46
ヒッチコックは未見、奥様がどういう方かも知らない私ですが、
鑑賞中、アルマの書いた本(脚本)やそれを元にした作品があるなら見てみたい!の好奇心がむくむく、でした。
作品作りの過程や夫婦の関係、世に送り出した作品の行く末までがわかりやすいのと、
隠しておきたい(笑い)ヒッチコックの秘密を覗き見できたり♪で、とても楽しめました。

凝視できないであろうと避けてきた作品達に挑戦する勇気もちょっぴり湧きつつ…な今日この頃です。

さて、itukaさんの面白くて為になる「・」達にも反応~。

私も思いました。
ヒッチコックの秘めたる心の暗部の犯罪者との共通点を「サイコ」は組み込んであるのかな~?と。
(注:「サイコ」見てないので、あくまでも想像です)

あのお年であのグラマラスさと女っぽさはお見事かと…。
なので、ヘレンさんは、別分類で並べてあげてくださいませ(笑)。

配給会社の偉者さん、ヒッチコックが途中経過を見せてくれないので偵察と、あわよくば自分の思い描く内容に「サイコ」を書き換えちゃおうとしたのでは。。。?。
それを、一蹴したアルマさん、超かっこよかったです~。
返信する
面白かった (笛吹働爺)
2013-04-10 21:52:29
★3のところスカちゃんが出てたから4。
実のところテレビヒッチコック劇場は見た記憶があるが映画はほとんど見てない。スリラーは苦手です。

「さよならドビュッシー」結局4回も見てしまった。さすがに飽きましたね。
橋本愛が出るというので4月からのNHK朝ドラを録画チェックしてたら、主人公のアキ(能年玲奈)にすっかりヤラれました。’jjj’
返信する
みぃみさんへ (ituka)
2013-04-10 23:47:02
こんばんは。
なんと!ヒッチコック映画はご覧になっていなかったのですね。
ということは、当然、覗き穴を活用しているヒッチコックが『サイコ』の主人公男(ノーマン)とリンクしてるのも、、、^^
ヒッチの奥様はこの映画を見るまでは存じ上げませんでした(笑)
まさか、こんなに映画に関わっていたなんてビックリですよ(笑)
しかも、よきパートナーとして、ほとんど二人三脚でしたもんね。
実際の奥様はかなり小柄の方のようです。
身長140センチくらい?

そういえば、本作品のなかで『サイコ』の裏側見せまくって、ワタシの記事でもネタバレもしてるし
これから『サイコ』をご覧になる方へ申し訳なかったな~と思っています^^;

そうそう、ヒッチコックは『サイコ』の主人公に自分を投影させているのかも(笑)

>それを、一蹴したアルマさん、超かっこよかったです~。

彼女が一喝するシーン迫力ありましたよね!
このシーンでさらに評価が上がってしまったというのも事実でした^^
返信する
笛吹働爺さんへ (ituka)
2013-04-11 00:00:56
こんばんは。
この映画、スカちゃんが出てくるだけですごく華やいだ印象になりましたよね(笑)
さすが、ハリウッドトップ女優って感じです。
同じころに映画デビューしてたソーラ・バーチはどうなってしまったんだろう(苦笑)

ヒッチコック劇場は見たり見なかったりしてました。
今となってはほとんど記憶にありませんが、ヒッチコックが横に歩くアイコンだけは覚えています(爆)

ななな、『さよならドビュッシー』4回でしたか(笑)
飽きちゃったのですね。
能年玲奈さん、画像検索しました。かわいいですね。
ワタシの今のお気に入りは「ちふれ化粧水」キスしたくなる肌編のショートヘヤーの子です(笑)
返信する
ちふれ化粧水のモデル (笛吹働爺)
2013-04-11 01:12:21
ググってみました。

川瀬未和子さん
1982年7月28日生 (30歳)
A型
愛知県出身
台湾在住2年

台湾でもCMやTVに出てるようです。僕にはover-ageなのでした。

返信する
笛吹働爺さんへ (ituka)
2013-04-11 22:04:51
こんばんは。
まさにその子なんですよ(笑)
ただ、他のCM動画ではそこまでなくて、「ちふれ」のモノクロCM限定ですかね。

台湾に2年でしたか~。どうりで流暢だと思いました(笑)
30歳はワタシにとってはunder-ageギリ(爆)
返信する
そうですよ! (オリーブリー)
2013-04-12 19:55:13
先月のミリオンデーに、どこ行ってたんですかっ(爆)
後半からミニシアターが充実していたのにぃ~「偽りなき者」だけでも見てきてくださいな。

>パーキンス役の俳優さん、そっくりでした(笑)

「クラウドアトラス」にも出てました。
ゲイとかマザコンとか似合いそうな男優さんです(笑)

私もヒッチコックと言えば、真っ先に「鳥」ですが、彼の内面性とか現れているのは、「サイコ」や「めまい」「裏窓」あたりなのかも知れませんね。
俳優さんたちがみんなハマっていて、夫婦関係も映画の裏側も参考になりましたよ(笑)
私もここぞの場面でガツン!!と言い切れる妻になりたい(笑)

さて、今週はまた見たいものがないので、「リンカーン」までお預けでしょうか?^^
返信する
オリーブリーさんへ (ituka)
2013-04-12 23:43:29
こんばんは。
先月のミリオンデーは車を見てました。
そろそろ買い換えたいな~なんてこと思ってる今日この頃(笑)
次回のミリオンデーは8月までお預けですよ^^;
「偽りなき者」ってなんか良さそうですね。
女子に嵌められるところは、どことなくクルーシブルをイメージしてますけど全然ちがうぜぃ!だったりして(笑)

>「クラウドアトラス」にも出てました。

そうらしいですね。その映画、オリーブリーさんの評価を参考にスルーを決定したんですよ(爆)
ダメダメ特殊メイクで映画に集中できないって、すごく分かるからです(笑)

>私もここぞの場面でガツン!!と言い切れる妻になりたい(笑)

今でも十分言い切れそうな印象ですよ^^
チケット売り場が混んでても増員しないワーナーマイカルにモノ申すみたいな(←そういうことじゃなくて)分かっておりますとも^^

今週末、イマイチないですよね。ジャッキー映画じゃ食指も動かないわ(笑)
返信する
Unknown (あみ)
2013-04-14 00:01:14
『サイコ』がこんな紆余曲折を経て作られた作品だったとは知りませんでした。
子供の頃、TVの洋画劇場で観たシャワーシーンの衝撃は忘れられませんが、私にとってこの時のバーナード・ハーマンと『ジョーズ』のジョン・ウィリアムズほど恐怖心を煽る音楽はありません。
返信する
Unknown (mariyon)
2013-04-14 16:37:10
サイコが作られたのが言ってみればもう晩年。
監督として大成功したあとなのに、
私財をなげうってまでの入れ込み。
しかも、おっそろしく評判の悪い題材。
ハリウッド映画のサクセスムービーの1本だったんですね。
それはとても意外でした。
天才の陰に隠れて支え続けた内助の功。
アカデミーのコメントにぐっときました。
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