前回でも書いたが、重森三玲作庭といわれても、正直あまり期待はしていなかったのだが、ここ光明院の「波心の庭」はとても心に残る庭である。
寺院自体は、本堂・書院・茶室といった建造物から構成されているようである。
これらの建物は、庭を囲むように建てられている。
そのため、どの建物からも庭を見る事ができる。
茶室から見る庭。
本堂から見る庭。
そして意外なのが、書院から見る庭である。
吉野窓と呼ばれる丸窓を通して庭を見る事ができるが、窓に組み込まれた格子が実にいい働きをしている。
ただの丸窓では、ここまで庭の魅力を引き出すことはできないであろう。
書院のガラス窓越しに見える庭もなかなかいいものである。