ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

革ベルトやバックルの修理、革漉き、革の型抜きその他、幅広く紹介して行きます。

ダンヒル ベルト修理 バックルいろいろ

2016-11-09 08:46:04 | ダンヒル修理

何本も直している、ダンヒルのリバーシブルバックル修理です。
回転しているうちに、ネジが緩んでしまうんですね。
しかもバックル分解しないと、ネジを締められないという、
最悪な作りです。


かなり慣れてきたので、簡単に分解できますが、
当初はかなり苦労しました。
そもそも分解できるように組み立てられてないので、
いろいろな工具を駆使して慎重に分解します。
失敗するとバックルが折れてしまうので、
ここが一番緊張するところです。


これですね。
これを締めれば修理できるのですが、
ただ締めただけだとまた緩むので、そこはちょい手間掛けてます。


企業秘密をいろいろゴニョゴニョしてw
ネジを締めつけます。


組み立てて完成です。
新品よりできがいいと思いますよ。
ちなみにこの修理で、また緩んでしまったのでもう一度修理というご相談は、
皆無です!


こちら足立区内のお客様なので、持込で修理依頼いただきました。
初めてみるタイプです。
このタイプのバックルは、トップバックルと言うのですが、
足まではずれるのは初めて見ました。


かなり精密な部品作りが要求されましたが、
なんとか完成です。
ダンヒルに持っていっても断られたそうで、
かなり喜んでお持ち帰りになられました。


こちらのバックルは再修理です。
といっても、私に落ち度があるわけではなく、
そもそも設計強度が足りないのです。


紛失した部品を作り直します。


わかますかね。
バックルとベルトの連結部分に、わずかに隙間ができてるんです。
これは足の強度が足らないので、段々曲がって開いて来てしまうのです。
そのため、寸法が変わってはずれてしまうという症状です。
前回より、おそらく少し開いてしまったのでしょう。
既存の寸法に合わせて部品を作り直しました。
あまりバネも強くしてしまうと、さらに開いてしまうので、
かなりギリギリ留まるくらいで修理してます。
今回は2回目なので、1000円だけいただきました。
私が悪い訳では無いのですが、あまり何度も修理代金をご負担させては申し訳ありませんので。
しかしこんなベルトが何万もするんですからねぇ・・


こちらは福島県のお客様から郵送で届きました。
ネジ穴が完全に接着剤で埋まってます><
まずこれを除去しないと。


ドリルで接着剤を丁寧に除去して、タップでネジを切りなおします。


ダボのほうにも、いもネジを仕込みます。肉が薄いので、これで耐えられるかどうかちょっと心配ですが、これで使ってみてもらって、だめならもう一度面倒見ましょう。
できるだけオリジナルの外観にこだわりたいので。


修理完了です。
たぶん大丈夫だと思うのですがね。
バックルだけ届いたので、ベルトの方がどうなっているのか、
それが心配です。
穴の大きさに余裕があればよいのですが、
ご自分で穴を追加されたりして、不完全な穴だとたぶん壊れてしまうと思います。
ギボシの修理って、ほとんどの場合、ベルト側に問題があるのです。


こちらのバックル、連結はずれです。


部品を作って修理します。


これも足が開いてるんですよね。
まったく、作りが悪すぎます。
寸法が変わってるので、仮に部品が残っててもこれじゃ直せないですよね。
寸足らずになってしまって。



最後はバックル交換依頼です。
実物を金具問屋さんに持参して、似合いそうなバックルを探します。
画像を送って最終的にお客様に選んでもらいます。


分解しました。
バックルの塗装が剥げてしまっているので、それが気になるようです。


このくらいなら手縫いで行きますか。


交換完了です。


ベルトにうっすらとダンヒルの文字が。
ダンヒルでもこういったカジュアルなベルト売ってるんですね。


ベルト、バックルの修理はメールかLINEで画像送付お願いいたします。
お見積りさせていただきます。

03-3886-6271
伊東金属製作所
info@itokinzoku.co.jp
東京都足立区足立2-34-2






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« カルティエベルト バックル修理 | トップ | RED MOON シルバーバックル修理 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ダンヒル修理」カテゴリの最新記事