高崎山自然動物園サルの赤ちゃん「シャーロット」命名騒動から分かった日本国民の危険な「戦前回帰」現象

2015年05月09日 06時10分45秒 | 政治

◆大分市高崎山自然動物園サルの赤ちゃんの名前が、英王室の王女と同じ「シャーロット」に正式に決まった。NHK連続テレビ小説「マッサン」のヒロインを演じた米女優シャーロット・ケイト・フォックス(29)さんも、同じ名前なので、「大変光栄」と喜んでいるという。英国では、かつて「シャーロット」という王妃がおられた由、「シャーロット」は「チャールズ」の女性形で、現・チャールズ皇太子にあやかっていて、伝統的な由緒ある名前で、その響きも女性らしさが漂っている。
◆この格式高い名前を「サルにつけるとは、何事か」と感じる日本国民の多くから抗議の電話、FAX、メールが高崎山自然動物園に殺到した。おそらくは日本の天皇家に対する「不敬」と同様に、英王室に対して「失礼だ」「不敬だ」という感情から、抗議してきたのであろう。このため、動物園は一時「シャーロット」を撤回して、別の名前を検討したという。
 だが、「シャーロット」に賛成する国民の多くは、「不敬」になるとは感じず、素直に「英王室王女のシャーロットにあやかってかわいいサルの赤ちゃんにも女の子らしい同じ名前をつけてあげたい」と受け止めたのであろう。
 この「不敬だ」という感情と「王室王女にあやかってあげたい」という素直な気持ちのどちらに軍配を上げるかの判定は、英王室、駐日英大使館の見解に頼った。その結果、英王室広報は、「(公式的には)あくまでもノーコメントだが、名前の付け方は所有者の自由だ」、駐日英大使館も「何も気にしていない」と寛大な回答、英国民も「いいじゃないの」と歓迎し好意的に受け止めていた。さすがに、自由と民主主義発祥の「ユーモアとウイットを好む国」である。
◆この「不敬だ」と批判、抗議する国民が多い日本と「いいじゃないの」と歓迎し好意的に受け止めている国民が多い英国との違いは、どこからきているのか。
英王室は、国民との距離を極力縮めようと常日頃から努力しているのに対して、天皇家は、天皇陛下ご一家の気持ちとは別に、政府・宮内庁、そして天皇陛下を過度に尊崇する国民が、「竹のカーテン」によって、天皇家にベールを被せて、近寄りがたくさせている嫌いがある。これが極度にひどくなると、戦前の「天皇神格化=現人神」の復活へと繋がっていく。
安倍晋三首相が掲げてきた「日本を、取り戻す=戦前の日本を、取り戻す=戦前回帰」が、今回の高崎山自然動物園の「サル命名騒動」という現象を巻き起こしたのである。
 今回は、英王室に対する「不敬」云々が問題になったけれども、これが天皇家に対する問題だったら、単に「不敬」云々に納まらず、「非国民」というレッテルを貼って、批判、非難、抗議という現象を招くことになるのではないかと大変憂慮される。それほど、日本はいま、安倍晋三首相の下で、いつか来た道へと転がり落ちつつあるのだ。恐ろしいことである。
【参考引用】
 朝日新聞DIGITALは5月8日午後0時53分、「シャーロット騒動、賛成の電話増加『王室がいいなら』」という見出しをつけて、以下のように配信した。
 大分市の高崎山自然動物園がサルの赤ちゃんに英王室の王女と同じ「シャーロット」という名前を付け、批判が殺到した問題で、同園には8日も朝から、市民らからの電話などが相次いだ。ただ、命名に肯定的な意見が増えているという。
 英王室広報は7日、取材に「どんな名前を付けようと、動物園の自由」との見解を示した。同園は、肯定的な声の増加には、この見解が報じられたことも影響したとみている。
 同園によると、6~7日に園や市に寄せられた電話、メール、ファクス計550件の内容を集計した結果、命名に批判的な意見は341件、肯定的な意見は205件、不明が4件だった。当初は「王室に失礼」という批判が大半だったが、7日に入り「失礼には当たらない」との肯定的な声が徐々に増えたという。
 8日午前には電話だけで数十件の声が寄せられた。「王室がいいと言うなら、気にしなくていいのでは」などの意見が多いという。園の担当者は命名について「王室はそう言ってくれているが、色々な意見を参考にしながら冷静に決めたい」としている。
 園と市幹部らは8日も対応を協議し、同日午後に記者会見して赤ちゃんザルの名前をどうするか方針を明らかにする。市によると、英国側の意見を聞こうと連絡を取った英国大使館からは「コメントする立場にない」との回答があったという。(鈴木春香記者)


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アジアの戦後70年の軍事パレード (愛信)
2015-05-09 23:31:14
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先の大戦で亡くなられた英霊への感謝を表明
反日売国テレビ局・マスコミが報道しないアジアの戦後70年の軍事パレード
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