社団法人「日本商工倶楽部」が東京都千代田区一ツ橋の如水会館で会員総会と交流会を開催した

2012年06月12日 03時18分59秒 | 政治

 社団法人「日本商工倶楽部」(大塚壽郎理事長)が6月11日午後、東京都千代田区一ツ橋の如水会館2階スターホールで会員総会を開催し、この後、交流会を開いた。会員総会では、一般法人への移行について約1時間30分話し合い、申請、定款変更、新理事任命などを審議し、今後新会員を拡大していくことを決めた。
 日本商工倶楽部は、日本経団連、日本商工会議所と並ぶ経済3団体の1つ。
私はかれこれ10年近く、講師として招いて頂いている。


如水会館


如水会館ロビー奥に飾られている渋澤栄一翁胸像
 如水会館のある千代田区一ツ橋は、渋澤栄一が仕えた、第15代将軍徳川慶喜公の屋敷跡で、この地に渋澤栄一が設立に協力した「一ツ橋大学」の前身「商法講習所」があった。
 如水会館は、一橋大学の後援等を目的とする社団法人如水会の所有する会館で、「如水会」の名は、『礼記』の「君子交淡如水」(君子の交わりは淡きこと水の如し:才徳のある者の交際は水のようにさっぱりしており、濃密ではないが長続きする)に由来し、渋澤栄一が命名している。

 日本商工倶楽部の交流会は、毎回「如水会館」で行なわれている。

 今回の総会後の交流会は、評議員会の堀江正浩議長(株式会社ニヤクコーポレーション代表取締役会長)が、開会挨拶。続いて、大塚壽郎理事長が挨拶した。この後、永続会員感謝状、記念品贈呈が行われ、みずほファイナンシャルグループの斎藤宏名誉顧問が乾杯の音頭を取った。

堀江正浩議長(株式会社ニヤクコーポレーション代表取締役会長)

◆年2回開催される日本商工倶楽部の会合における、大塚壽郎理事長のスピーチはいつも大変面白く、毎回場を盛り上げ楽しませてくれる。理事長のスピーチを楽しみに参会される方も多く、私もファンの一人である。
 
大塚壽郎理事長

今回も大変ユニークな挨拶を披露された。来年、一般法人へと移行する商工倶楽部の今後について、「プロ」という言葉をキーワードにお話しされた。

「来年、一般法人へと移行する日本商工倶楽部は、創られてから79年を迎えます。日本における、いわゆる経済クラブで79年という歴史は相当な年数でございます。こうしたクラブとしては、『プロ』に入るのではないかと、誇りに思っている次第でございます。
 そこで、「プロ」というのは一体何であるか、ということを考えてみました。
 突然話は変わりますが、実は先日、人形浄瑠璃を見てきたわけでございますが、人形浄瑠璃が出てくる前に、黒子の格好に灰色のベールで顔を隠したおじさんだか、おじいさんが出て来て、「とざいとうざい(東西東西)」と掛け声をかける。そして、浄瑠璃を語る語り師と三味線を弾く方を紹介して、スッと奥へ引っ込んでいくわけです。このときの「とざいとうざい」という掛け声ですが、人形浄瑠璃の場合、普通の声、普通の話し方で発する。ある本によりますと、『非常に落ち着いた地味でぼんやりした声だ』と書いてある。しかし、その『ぼんやりした声』が、小劇場の隅々にまで響き渡る。私は、こういうのを『プロ』と言うんだと思いました」
 話題は、大塚壽郎理事長が幼少より親しんでこられた落語に移る。
「昭和の名人と呼ばれる人が2人おります。1人目が八代目の桂文楽さん。出囃子で出てくるわけですが、ちょっと前こごみになって出てきて座り、『毎度のお運び有難く御礼申し上げ、毎度ばかばかしいことを…』と始まるわけですが、これがまた、普通の声で話される。しかし、シーンとした寄席の中、その声は隅々まで通るのです。
また、もう1人の名人、古今亭志ん生さんという方がおります。この方は、楽屋から出て来たときから、もう酔っ払ったような感じで出てきて座る。『えー、昔はってぇと、この、なんですな…』と始まるわけですが、これまたシーンとした中、スーッと声が澄み渡る。これを『プロ』というんだなと、今になって思うわけです」
 さらに話は続いて、桂文楽さんが落語を覚えるときの師匠とのエピソードを披露する。


「お師匠さんの前で一席落語をやると2銭もらえるのですが、お師匠さんは手に2銭硬貨を持っていて、文楽さんがちょっとでも言葉がつっかえようものなら、2銭硬貨が飛んで文楽さんの顔にぶつけるそうです。文楽さんは、『すみません。もう一回、はなっから入ります』とやり直すけれども、またつっかえると2銭硬貨が飛んでくる。こうしたことを何回も受けながら一席の話を覚えていくそうです。この文楽さん、一人前の落語家になってからも、一席の話を仕上げるのに10年かかったそうです。つまり、こういう人がプロであって、プロは何をしているかというと、『プロの精進』、『プロの努力』といったものを弛まなく続けている。囲碁や将棋、歌舞伎や音楽家、プロと呼ばれる人は、みなそうなのだと思います。
 ところが、こういった話を若いサラリーマンなどに話しますと、『どうせそうですよ。プロっていうのはそういう努力をしてますよ。どうせ私は…』と、こうなります。しかし、それは間違っていると思うのです。
私の経験から言いますと、22~23歳の時から社会人になって、ずっと勤めて辞めるのが65歳くらいです。その間に、朝6時半に起きてご飯を食べて、満員電車に乗って会社に勤めて、昼間ずっと仕事をするかしないかはともかく、とにかく過ごして、夜はお酒飲んだりマージャンやったりパチンコやったり、夜中に帰ってそれからまた、お酒を飲んで深夜番組を見たりして、翌朝また6時半に起きてご飯を食べて7時に満員電車に乗って出勤する、といったことを42~3年やっている。もうこれは、プロ以外の何ものでもないんです。こうしたことが他の誰にでも出来るかといったら、そうはなかなか出来ません。そんなに出来ることではないのに、すぐに「どうせ俺は…」と自虐的になってしまう。それが、私も含めてですが、ちょっと間違っているところであります。
しかしサラリーマンは立派なプロですから、誇りを持って、さらに休みの日には何か余暇を楽しんで新しいことでも始めれば、さらに自信も持てるでしょう。
 さて商工倶楽部ですが、来年、一般法人となる機会を与えてもらったと考え、これをひとつの「エポック」と捉え、我々「プロ」として精進して参りますので、よろしくお引き立て賜りますよう切に願い申し上げます」
 満場の拍手の中、スピーチを締めくくった。


◆斎藤宏名誉顧問がご登壇され、「世界経済と日本の政局」を交えたスピーチを披露した後、乾杯の音頭をとった。

斎藤宏名誉顧問


大塚壽郎理事長と。


アサヒビール名誉顧問の中條高徳先生と。中條先生も、商工倶楽部の講師として毎年招待されている。

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おわりに―「永遠に栄える民族共同体」の建設に立ち上がれ

 アメリカ政府や英国政府、ロスチャイルド財閥、ロックフェラー財閥などが中国東北部を独立させ、新しいユダヤ人国家を建設しようとしていると聞いて、一瞬、わが耳を疑った。少なくとも私の頭のなかに中国東北部、旧満州のことは何もなかったからである。あるとすれば、いまだに解決しているとは言えない旧満州の残留孤児の問題くらいだった。この計画を聞いて、いまはむしろ、勝手にやってくれと言いたい気持ちである。そのために、日本はもとより、アジア諸国に迷惑をかけて欲しくない。軍事的に問題があるのなら、そちらも日本を巻き込まないで静かに処理してもらいたい。

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