goo blog サービス終了のお知らせ 

登山道への一歩 Blog版

楽しく歩いた山々の軌跡を載せてます!

“大峯山寺 戸開式”

2010-05-06 | 登山


5月2日の夕方に山頂に着いた我々は、宿坊に荷物を置き、
今回の山行目的である戸開式が行われる“大峯山寺”へ向かった。

深夜に行われる戸開を前に、寺は長い戸閉めの最後の日を向かえていた。









平安時代初期からの女人禁制で、毎年5月3日に戸開式(とあけしき)
9月26日に戸閉式(とじめしき)が行われる。

この間に全国の山伏が、大人も子どももすべて男性の大峰詣の人を先導しながら入山する。
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として登録されている。役行者霊蹟札所。

                                  Wikipediaより


さぁ いよいよ、戸開式が始まるというその時、一人の行者が、「馬が来ます。道を開けて!」
と言った気がした。

馬?? えっ馬?? 「こんな山頂に馬なんかいるの?」
とM氏に尋ねる。

「いるよ」と言う。

マジでっか??

ポニーでもいるのか?

としばらく息を飲んで見ていたら、ななっ、なんと人馬(騎馬)が、何騎もやってくるではないか!





やっぱ本物の馬じゃないよな

でも鼻息は馬より荒いかも・・・。
決してちゃかすつもりはないが。


三つの入り口の当番の持院住職も同様に人馬にのって境内に到着してきた。
その後境内を、人馬(騎馬)が練り廻る。

「下がって」「下がって」と何度も注意され、やがて人馬の渦は大きくなっていく。
ワッショイ!ワッショイ!の掛け声と伴に勢いよく人馬が走り歩く。





そして、鍵を奪い合う各役講の人馬が入り混じって
1719mの霊山は、男達の熱気が最高潮に達し興奮に包まれる。

三つの鍵で開かれ正面口から、戸開けを待ちかねた信者達が堂内に流れ込み、
御本尊及び役行者尊の前で祈りをささげ信仰の法悦に浸っていた。






国家安寧・五穀豊穣・世界平和等の祈願が成されるころ、夜明けを迎えます。






早朝、戸開後の大峯山寺にお参りする。

大峯山寺は、奈良県吉野郡天川村にある修験道の寺院である。
大峯山の中心である山上ケ岳の山頂に建つ。


その後、我々は、熱気の後の静けささえ感じるこの霊山を後にした。




山行時間及びルート   登山道への一歩






最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。