プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

パラオ・カヤックトリップから帰国

2017-02-27 23:05:47 | パラオ・カヤックトリップ

パラオでカヤックを借りてテント、水、食料、釣り具、マスク、フィンを積み込み、2週間キャンプトリップして先日帰国。6日目が結構やばかった。突如熱帯低気圧が発生し、夜中に爆風が吹き荒れる。やばいなとテントとカヤックを小屋下に移動させた1時間後くらいに、さっきまでテント張ってた場所に太い木の枝がバッターンと倒れてきた。3枚目の写真がそう。
 まあ運というより、トリップ中は動物的勘が働くらしい。予想通りの倒れ方だった。 

 パラオは太平洋戦争の激戦地の1つだったけれど、今回、太平洋戦争とか大東亜共栄圏って一体何だったんだろうと省察するのが1つのテーマだった。毎晩うだるような暑さの中、テントで汗だくになりながら戦記などに読みふけっていた。
 特に印象に残ったのは、第二次大戦中、日本軍の上層部は初期のミッドウェー海戦の敗北ですでにこの戦争には勝てないと悟っていたらしい。予定ではミッドウェーで快勝した後、講和に持ち込んで戦争を終わりにしようと考えていた。だけど結果が逆になり、ずるずると戦争は続いてゆく。連戦連敗が続き、サイパンも陥落し、あとは1億総玉砕で相手に気色悪く感じさせ戦意喪失させ、向こうが戦争をやめるのを待つしか手はないと。
 戦術なんてものはもうない、と。
 というわけで、大本営は連勝に次ぐ連勝と、あえてウソのアナウンスをし続けた。
 民のことなんて全く考えてない戦争だった。
 
 で、色々考えさせられた。今のマスメディアも大本営にかなり似たところがあるし(芸能ニュースとかでギャアギャア騒ぎ大事な問題に煙幕を張るところとか)、政府は民のことを考えているようにはとうてい見えんし、この地震活動活性化時代に原発再稼働させるなんて一億総玉砕みたいなもんだし、日本てあの時代から果たして変わったのだろうか、と。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 春のツアー・イベントスケジ... | トップ | 第六回・高野山町石道ピース... »