森友学園の疑惑はますます深まっている。
しかし、その解明を行おうとする姿勢は
まったくないどころか、「印象操作」、
「妻を侮辱」など、逆に質問者を攻撃し、
疑惑にフタをする姿はあまりにも見苦し
い。
問題の一つは、「広告塔」になったとい
う道義的責任だ。しかし自覚が全くない。
不公正な土地取引きも、安倍首相夫人が
名誉校長という「広告塔」が圧力になっ
ていなかったのか。
要は国の貴重な財産をタダ同然に手を入
れたのだから。
タダ同然に手にいれるための政界工作が
明らかになっているが、その政治家の関
与を解明する責任がある。
さらにこの国有地の取得の適性が疑われ
ている。
当時の記録が破棄されているならば、聞
くしかない。
安倍首相は、これにも拒否を示している。
そもそも公務員が、交渉過程の記録を短
期間で破棄するなど考えられない。
契約が終わった後に問題が発生した場合
の対策として、交渉記録はとってあるは
ずだ。
私のささやかな議員としての経験でも、
破棄はありえない。
国会への参考人招致に、かたくなに反対
しているのが自民党だ。
これも首相同様に、疑惑にフタだ。
道義的責任と政界工作、手続きの問題と
ともに、教育問題がある。
ワイドショーで放映された4~5歳児の
教育勅語の暗唱や軍歌を歌わせる姿は異
様だ。
そもそも教育勅語は、戦後に国会決議で
廃止された。
それを文科省のもとにある幼稚園で行う
こと自体がまちがっている。
小中ならなおさらだ。
防衛大臣が「教育勅語の精神を取り戻す
べきだ」と礼賛した。
やっぱりかと思う。
森友学園、安倍首相とともに「日本会議」
の一員でもある。
文科大臣は「法制上の効力は執行してい
る」、「教育勅語を国の教育の唯一の根
本とするような指導は不適切だ」と答弁
した。
当然すぎる、当たり前の答弁だ。
国民の財産である国有地がタダ同然に引
き渡された疑惑は絶対に解明されなけれ
ばならない。
自民党からの声も「疑惑にフタ」が多い。
あいまいな幕引きは許されない。