石川町駅発行 高田馬場から西武線80円区間ゆき連絡乗車券

昭和57年10月に根岸線石川町駅で発行された、高田馬場接続西武新宿線80円区間ゆき片道乗車券です。


   


桃色こくてつ地紋のB型券で、金額式の連絡乗車券となっています。


当時はまだ湘南新宿ラインは存在していませんでしたから、石川町から高田馬場までは最短経路でも横浜・品川・新宿を経由して行かねばならず、高田馬場から西武線に乗換える需要は決して多いとは思えないものの、常備券が設備されていました。裏面は図示いたしませんが券番は20番台と思った通りに需要はなく、殆ど発行されないまま運賃改定を迎えてしまっています。


現在、石川町駅の近くには横浜高速鉄道みなとみらい線の元町・中華街駅があり、相互乗り入れする東急東横線も東京メトロ副都心線と接続されていますから、便利さから言って、より一層このような区間の需要は減ってしまっているものと考えられます。


それにしても、これほどまでに需要の見込まれず、また、通しの乗車券を設備しなくてもさほど旅客への影響が無さそうな区間に対して常備券を設備していた当時の国鉄には、コスト削減の意識が微塵も感じられないように思われてしまいます。

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