4日目。有名なティカル遺跡へ。
首都近くの空港から北部のティカル近辺まで、小型飛行機で約1時間。しかし予定より長く待たされることも、1時間。これも中米時間ということで、やむなし。
ティカル遺跡到着は10時ごろ。入り口で遺跡全景模型。広大の一言。とても半日程度で見て回れるはずもなく、効率と解説を求めてやはりツアーに参加する。
ちなみにこれは敷地を北から見た形。ティカル国立公園は総面積576k㎡、うち都市遺跡部だけで120k㎡。もちろん、まだ発掘されていない部分も多い。
入ってすぐにはこのように素敵な池もあり、のんびり眺めたいがそんな時間もない。ガイドについてサクサク歩く。
これはゴムの木。昔はこうして樹皮に傷をつけて樹液を採取していた、という話。
見えてきた、Ⅰ号神殿。今日も天気が良くて、ほんと助かる。
神聖なる球技、フエゴ・デ・ベロタのルールを説明するガイド氏。
蹴鞠に似ているとか適当にたとえたが、膝から下を使ってはいけない。主に腰を使ってボールをまわしゴール(石の輪?)にくぐらせる、というもの。腰ですよ腰。実際どのような様子なのか、見てみたいもの。
神聖なる、なんだがガイド氏は「腰でやらねばならないのですなぜならばHips Don't Lieだから。」とペラペラと抜かす。あまりに流暢なので誰かが「あなたはアメリカにいたことがあるのか」とか訊いたら、「Never」。「えーすごい英語上手じゃない。一体どうやって覚えたの(とつっこんでいるのもジャマイカのお嬢さんだが)」の問いには明るくスパッと一言、「Practice」。
ぐうのねもでない妻と私。
グラン・プラサ南東の角から。広場を囲んで東にⅠ号神殿、北にここで見えているノース・アクロポリス、西にⅡ号神殿、とある。
プラサ周辺での時間が限られているので、まずは高いところへ。Ⅱ号神殿に登る。
Ⅱ号神殿上部から、グラン・プラサ(クリックすると、余計なの入り)。
遺跡各建造物の色、オリジナルはうっすら見えている赤色だそうです。白は修復時にまとったもの?と聞いたがほとんどハゲて、結局石本来の色が主となっている模様。
アクロポリスよりⅠ号神殿、別名「大ジャガーの神殿」。高さ51m、700年頃の建造。内部にはさらの別の遺構があり、王墓と見られる小部屋が発見されているとか。
同じくⅡ号神殿、別名「仮面の神殿」。高さ38m、700年頃の建造。
少し歩いて見えるのがⅢ号神殿、別名「ジャガー神官の神殿」。高さ55m、810年の建造。ここは修復途中で、近くまで寄るのも少し難。
ブラブラと散歩する、アライグマの仲間(?)。しっぽがすごい。
唐突ですが、「失われた世界」と呼ばれる広場のピラミッドに登るの図。
降りてきたの図。一段70cmくらいある石段を登って降りて、で少しヒザがぐらつく。ので、写真もこんな感じに傾くかたむく。
さてクライマックス、Ⅳ号神殿からの絶景です。青空をバックにどこまでも続く密林。点在する神殿群、手前からⅢ号、Ⅱ号、Ⅰ号。
古代遺跡と言っても、たいていは一望で往時の姿を想像することは難しいものです。パルテノンの向こうにビルが見えたりするわけで。しかしここは遺跡自体の風化や修復を経ても、かつての光景をなんとなく思い描くことができそう。表現力のなさが悔しくなるほどの、凄い景色です(クリックすると、拡大別バージョン)。
なおこの写真アレ見たことある、と思った方はStar Warsをかなりご覧になった方でしょう。「Star Wars Episode IV」いわゆる旧第1作目ラストで、辺境の惑星ヤヴィン4番目の衛星にある古代遺跡を再利用した同盟軍秘密基地、という設定でこの風景が使われていたとか。と言っても手元にDVDないので確認はしてませんが…。
Ⅳ号で疲れたか、あるいは感動もメモリ一杯となったか、この後は極端に写真が減っていた。複合遺構、コンプレッホの1つ。
この後敷地内のレストラン(というか東屋)で食事して、解散。
また飛行機でグアテマラ・シティへ。
これはグアテマラ・シティからアンティグアに戻る車中から。ちょうど渋滞時間。
バスの右前に掴まっているのは乗客です。これでも、乗っている。当然、中はスシ詰めです。
アンティグアで夕食。中庭を囲むテーブルから。