百姓修業中。

山里に受け継がれてきた人々の営みと思い、大切なものを受け継いでいくために…
熊野の山里・色川を拠点に試行錯誤中です。

9月のまとめ―稲刈り、脱穀。

2009-10-02 22:20:09 | Weblog
稲刈りに追われる間に、気づけば9月が終わっていた。。

自分の田んぼを刈る前に、
お世話になっているよそさまの田んぼにお邪魔したり、
棚田を守ろう会の棚田に行ったり。
(ちなみに田んぼ仕事の合間には、茶畑の草取りや肥入れをしたり、
 秋冬野菜の播種・定植をしたり…)

自分の田んぼは、8枚(約1反5畝)あるうちの
広い3枚(約1反)をバインダーで刈り、小さい5枚(約5畝)を手刈りした。

稲は、刈ったらおしまい…ではない。
色川では、ほとんど皆 ナル(サガリ)にかけて天日干しするので
脱穀を終えるまで、天気を気にし、獣害を気にし…の日々が続く。


ナルにかかった稲。

5~6日天日干ししたあとは、脱穀。
ふつうは自走式ハーベスターという機械を入れるけれど、
事務局の田んぼでは、東京から学生さんが手伝いに来てくれたおかげもあり
すべて足踏み脱穀機による人力で済ませることができた。


色川の田んぼに、若者がいっぱい♪


足踏み脱穀機。
ペダルを踏むとドラムが回転し、ドラムについた羽根が稲穂を一粒一粒とばしてくれるしくみ。

通常は、モミが飛び散らぬようにカバーをつけて使う。

人材豊富だったので、脱穀機を2台使い、1台3人態勢で回す。

とばしたモミは、トオシ(ざる)でワラくずなどのごみを取り除き、
さらにトウミにかけて実の入ったモミと空のモミとを分ける。


トウミの使用法を実演する事務局(塾生撮影)。

9月は好天に恵まれ、さげている稲を雨にあてることなく取り入れることができた。
今年は天候不順(開花期の8月が梅雨の延長のような雨続きで受粉不良)のため
収量が例年の5~7割、という人が多かったけれど
もとより成績の悪い事務局、今年も豊作といわれた昨年と大して変わらず…

脱穀をすべて片づけた翌日から、長雨に突入。
雨の前に、石油フリーで脱穀を終えることができたのは、応援に来てくれた皆のおかげ。
この場を借りて、改めてお礼をいいます。ありがとう!

最新の画像もっと見る