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大野和士=国立リヨン歌劇場管弦楽団(みなとみらいホール)

2009-11-11 22:40:25 | 横浜の文化芸術
凱旋公演と言っていいのかな?

ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
ストラヴィンスキー:バレエ「火の鳥」組曲
プロコフィエフ:バレエ「ロミオとジュリエット」から

金管の素晴らしさが圧倒的。
それも、例えばシカゴ交響楽団のような金ピカゴージャスではなくて、
自分に合ったファッションで目を惹く女性のような美しさ。
輝かしく、軽やかで、しかも心地よい。
金管に装飾されてオケは色彩感がまばゆいほど。
ダイナミックレンジも広い。
後半、弦がお疲れ気味のようだったのは、ご愛嬌。

前から5列目、メンバーの表情が明るく、
時折互いに合図を交わしながら演奏しているのがよくわかる。
なんか、いいムードだ。
大野さんがちゃんとオケを掌握しているからだろう。

大野さんの指揮は、明快。メンバーは弾きやすそう。
演奏を聴いて、この人がオペラやバレエ、管弦組曲などを好んで取り上げる訳がわかったような気がした。
音から映像が見える、あるいは、映像から音が聞こえる人なのだろう。
精神性を要求される音楽よりも、感覚的な音楽の方に適性がある人とみた。
カラヤンに近い?

盛大は拍手をもらっていた。
花束持参の若い女性も3人ほど。

ホールは7割の入り。
大野さんにして、という感じだが、今夜はサントリーでヤンソンスがあるから、と解説している人がいた。
まっ、それだけでもないと思うが。